最近のことをメモ

11月も3分の1が終わります。

もう今年も残りわずかですね。

毎回同じ書き始めではありますが、ほんとに時間の経つのは速い、と言わずにおられない。

嬉しいことにオフ日が続くので、余裕ビンビンでブロク更新。(笑)

以前arteでもう視聴したアラン・ドロンのドキュメンタリーが、RTBFでも最近放送されたようで、今ネットで視聴できるのを見つけたので、それを聴きながら、であります。

ものすごくおもしろいドキュメンタリーです。

www.rtbf.be視聴できるのはあと5日間なので、すぐにこの↑リンクも消えちゃうでしょうが。

自分自身がvoyouヴォワユ(辞書で見ると、不良少年とかごろつきといった訳が記されてます)であることをよく知ってる彼が、美しさゆえにいつも女性たちがもたらしてくれることになる流れに逆らうことなく生きていくってところが、なんともすごいというかおもしろいというか…。

このての話を聞くと、フランス語のdon(与えられたもの)という言葉の意味が分かる気がする。

donってのは、喜びや幸運のみでなく、悲しみや苦しみや孤独をももたらすものなのね、ってことも。

 

さて、先月末、仕事でランスへ行き、その足でパリへ。その日のうちにブリュッセルに戻ることも十分可能だったけど、せっかくだからさらに1泊してきました。

 

ランスではずっと行きたかったフジタの眠るチャペルを訪ねることができて、とても嬉しかったです。

自分の死の場所として、最後の力を全部注いで作ったチャペル。

f:id:shohoji:20191110221138j:plain

チャペルの内部のフレスコの一部。

こんな父なる神、初めてみました。風神・雷神図みたい。

 

パリでは、ポンピドゥ・センターへ。

開館同時に入って、夕方ブリュッセル行きのタリスに乗るために北駅に向かうまでの5時間ぐらい過ごしました。

ちょうどベーコン展を観たかったところだったので、今回のパリ行きはほんとラッキーでした。

f:id:shohoji:20191110221650j:plain

このベーコン展については、あらかじめ11時のチケットをゲットしていたのに、それでもしばらく並んで入場する羽目に。

そうだった、忘れていたけど、パリでは人が並ぶのだった…。

それにしても、ベーコン展、想像以上の人気で、人がいっぱいでした。

ちょうど死者の日のバカンスに入ったところだったので、それも関係しているのかもしれません。

www.centrepompidou.fr

文学との関わりがテーマで、そういう展示がされていました。

プライヴェート・コレクションからの展示も多く、美術館では見たくとも見られない作品を見ることができて満足でした。

 

 

日本でも話題に上ったと想像しますが、昨日でベルリンの壁が崩れて30年。

TVでもいろんな特集が組まれていました。

この日の映像は、何回見てもやはり感動。

私は当時メキシコに暮らしていました。

6月に生まれた長女を抱っこしていた日々の記憶のひとつ。

ベルギーに来て今年で31年目だと思い込んでいたけど、30年目なんだと自分の間違いに気づいてしまった。

www.rtbf.be

 

現代思想の11月号、友人が読ませてくれたんですが、「反出生主義を考える」がテーマで、とても興味深い内容でした。

www.seidosha.co.jp

森岡正博さんと戸谷洋志さんの対談で触れられていたアーレントの「出生」、これってミシェル・セールの言うところの「新しい人たち」と同じだと思いました。

新しい人たち、今この言葉を聞くと、グレタ・トゥーンベリをまず思い出します。

 

 

と、今日のところはこのくらいメモしておくとしよう。