ニッポンの外にいる身にとっては、「こんなに当たり前のことが、なんでニッポンでは当たり前ではないんだろう」としか思えないことを、ひとつ書き加えようと思い立ちました。
今日は昨日よりもっと天気が悪い。
こうやってPCに向かうこと、マンガを読むこと、アニメを観ること以外、何もしたくない。
あ、明日の講義に備え、さすがに復習と予習はしますけどね。
なんでニッポンでは「アタリマエ」にはならないんだろう、と思うことは、夫婦別姓、同性婚、仕事の仕方、といった人権にかかわることいろいろに加え、「インヴォイス問題」があるのだった。
なんでニッポンでは反対の声が多いのか、私の脳内には???がパレードしてます。
一月ほど前に、ジャーナリストである友人とその話になりました。
その友人も私と同意見、でも仕事がら詳しく調べるので知識豊富、いろいろ教えてもらいました。
(その時に、へええ、と学んだことの多くを忘れてしまったが…。)
それでわかったことのひとつが、ニッポンの場合はかなり高額の売上高を上げていてもVAT免除の権利があるということ。
具体的な数値は忘れましたが、うわあ、そんなにたくさんなの?と驚いたのである。
こちらは免除できるのは、たしか年間の売上高が25000ユーロ以下の事業主の場合、です。
(さっき13000を25000に訂正した。25000の売上高となると、控除後の課税対象額は13000くらいかな、と思ったために間違えていたので。)
VATの国への支払いを免除してもらうのが有利なのは、特に顧客に「(VATナンバーをもたない)個人」が多い場合です。
たとえば、私がAという顧客に対して、100ユーロの仕事をしたとする。
そしたら私はAに 100ユーロ+VAT21%=121ユーロのインヴォイスを送り、21ユーロを国に納める。
一方、Bという会社から仕事に関わるものを入手して21%を上乗せしたインヴォイスを受け取ると、その21%は後で国から払い戻される。
国に支払うVATをα、払い戻されるVATをβとする。
私の顧客はベルギー外の場合が多く、この場合は協定によってインヴォイス上にVATを乗せる必要がないので、実はαよりβの方が大きいんです。
しかも個人客もほとんどいない。
私に直接個人で仕事を依頼してもらうときは、依頼料にさらに21%を乗っけるのが申し訳なく(どうも商売が向いていない性格みたい)それがVAT込ということで、全部私が負担してます。
というわけで、何を言いたいかというと、ニッポンでは、個人客である人はβを払い戻してもらうことはできないところまでは同じだけど、事業主側はかなり大きな売上高を上げていてもαを国に払うことなくフトコロへ…ということになりません?
なんだか脳内がこんがらがってきたのでオシマイ。
ちっちゃなちっちゃな事業主の私ですが、別にインヴォイス制度によって国に搾取されているとは全く感じていないと言いたかったのであります。
今日もFB上で見つけたフォト。
Sami Frey, Anna Karina et Claude Brasseur dans "Bande à Part"réalisé par Jean-Luc Godard, sorti en 1964