よい天気も終わり、明日から少し寒くなる

よいお天気は昨日まででした。

私が起きたときはもう止んでいましたが、雨が降ったようです。

明日からは最高気温も10℃以上にはならない。

 

日曜日からサマータイムに突入。

去年でサマータイムのシステムもオシマイのはずだったけど、コロナ禍のせいだと思う、1時間針を進めた時間をキープするのか、戻した時間をキープするのか、まだ決めるに至ってませんしね。

コロナ禍はかなり落ち着いた、というか、この状況に慣れてきたというか、そんな感じになったものの、今度はウクライナが武力で侵攻されるという事態になったし、それどころじゃない、というところでしょう。

 

時計の針を1時間進めたので、20時過ぎてもまだ明るいです。

夜明けが1時間遅くなっちゃったけど、毎日4分ずつ日が長くなっているので朝が暗いのもすぐにオシマイ。

 

来週から2週間のイースター休暇もスタートです。

今年のイースターは4月17日。

 

 

前回記したうちの鍵問題、金曜日に大家さんが見に来てくれて、すぐに職人さんに連絡してくれたところまでは記しました。

土・日は何も動かないので仕方ないとして、昨日月曜日の昼過ぎに早速修理に来てくれました。

扉は銀行の金庫みたいに立派なものなんですが、そのぶ厚い扉の中にはジープロックが使用されていて、そのボードからの埃が時間とともに積もり、それがメカニズムの障害となっていた、ということでした。

扉からそのメカニズムを取り外し、積もった埃を取り除くことでささっと解決。

鍵を回すときに違和感を感じた時がメンテナンスの時、だそうです。

 

これ、大家さんにとっても初めて知ったことだったんです。

私がここに引っ越してきたのが11年前の6月末、その数か月前にこのアパートが空き巣にやられたんで、全ての扉を現在のものに変えた、私がここに入った時は扉を変えて間もない時だったらしい。

だからこの問題は皆にとっての初体験。

 

大家さんはこの機会に全ての扉をチェックしてもらっていました。

 

 

 

 

昨日は会計士に送るべき書類があり、メールに添付してもよかったんだけど、よいお天気もこの日でオシマイだし、散歩も兼ねて歩いて届けに行ってきました。

コロナ禍のせいでずっと用事はメールで済ませていたんで、これも久しぶり。

 

うちのすぐ隣にある公園を突っ切ったところ、桜は終わっていて葉桜になっていました。

椿の花が、ボタっと音を立てて落ちていました。

 

うーんと小さい頃、4つ上の兄と一緒に諫早公園(小高い城址です)に出かけては、「冒険」と称してわざわざ道のないところをムリヤリぐいぐい進んだりして遊んでたんですが、春には椿の蜜を吸ってたなあ、と思い出したり…。

 

うちの兄はおいしい木の実をよく知っていて(命をはって調査したのか?笑)、そういった木の実には彼が勝手に名前をつけていたんで、ホントはなんの実だったのか未だに不明なんです。

彼が呼ぶところの「ニンゲンの実」が一番おいしかったなあ。

あれはいったい何の実だったんだろう。笑

 

 

今朝FBを見ると、私の6年前の今日の書き込みが上がってました。

 

「テロ事件の取材の仕事の手伝いで、全く余裕のない1週間でしたが、今日で一応終了しました。

いろいろ学ぶことも多かったですが、何より、被害者の側から、憎しみの言葉が出て来なかったことに感動しました。
憎しみを露わにしていたのは、フーリガンみたいな連中のみ、ほんの少数です。
ベルギー人になってよかった、ここに暮らす人々の一員になれたことを誇りに思います。
今ちょっと疲れているのでこれ以上は書きませんが、自分のためにも、あとでちゃんと書き記したいと考えます。
悲しい思いもいっぱいですが、これからも、今まで同様、楽しく自由に生きていこうと、そう思っています。」
 
テロ後の1週間は寝る間もなかったなあ、と思い出したり…。
そして、今も同じ気持ちだと確認。
ベルギー国籍を選んでほんとによかったと思っています。
 
 
 

お天気の良い日がまだ続いています

天気がいいとフォトを撮りたくなる。

最高気温も20℃近く、さわやかな天気、暑くもなく寒くもなく、1年中こんな感じだったらいいのにな、と思う。

街にはタンクトップの人もいれば冬のコートの人もいる、ちょいとたくさん着ても暑くないし、着なくとも寒くない、というお天気であります。

 

昨日は受胎告知の日。

ずっと昔から今に至るまでのキリスト教のアートで、これって最も美しいテーマだと私は思っています。

持っている受胎告知関係の本から、19世紀のフォトなど。

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しばらく前からうちの入り口の扉のかぎの調子が悪くて、ものすごい力でまわさないといけなくなった。

そういう時用のオイルを注いでも、改善しないどころかだんだんひどくなるので、きっとメカニズムの問題にちがいない、完全に壊れてしまわないうちにと、一昨日大家に相談しました。

 

さっそく昨日の朝うちに来て様子を確認した大家さん、ちかいうちに職人さんをよこしてくれることになりました。

いつも親切、難しいことは言わないし、問題には即対応してくれるし、この地区にしては家賃も安く(家賃を聞いた知り合いが皆、絶対そこから動かない方がいい、と言うくらい)、私は運がよかった、と思っています。

11年前、アパート探しをしていてここにたどりつき、建物の玄関から出てきた大家さんを見て最初に思ったのが「うわあ、いい人だ!」でしたから。

いい人オーラがビンビン放射されている感じです。

大家夫婦ももう84歳と79歳、いつまでも元気でいてくださいね、と心から思っています。

 

彼らともウクライナの話になりました。

彼らの家は余った部屋もあるけど、バスルームとキッチンがひとつしかないから、この歳になると知らない人をあずかる気持ち的余裕がなくて…と言ってました。

他にできることをやるしない、と。

 

 

 

一昨日木曜日に、ブリュッセルではスモッグが許容値を超えたということで、自家用車はなるべく使わないで、使う際はスピードは控えて、と呼びかけており、そのために金曜日と土曜日は公共の交通機関が無料となっています。

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昨日はワーテルローに住んでいる友人が、ブリュッセル旧市街に用事で出てくるというんで、コロナ禍突入以来ですから、ほんとに久々に会ってグランプラスのカフェのテラスでおしゃべりしました。

私もついでに済ますべき用事を済ませ、その道中フォト撮影。

この友人はウクライナから逃れてきた女の子ふたりに部屋を提供しています。

 

 

久々に見たジュリアンくんは服を着てました。

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すぐ傍にあるビニール(昔懐かしレコード)屋さん。

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ブリュッセルにはBDからの壁画がいっぱいあるんだけど、これ ↓ は国際女性デーの際、ミゾジニーとみなされフェミニストから落書きされていたのがちょっとした話題になってたもの。

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このくらい ↓ よい天気で、どこのカフェもテラスは満員でありました。

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帰宅してしばらくすると、「ママにプレゼントがあるから」と次女くんがやってきました。

うちのネコちゃんのシッポを、彼女の友人のアーティストが作ってくれたのだそうです。

アパートだと庭で遊べないので、モンスの父親のところにます。

彼が旅行で2年間留守にしていた間はうちにいましたが、うちにいると太りすぎる、最後の頃は9キロもあり、獣医さんから「このままではよくない」と注意をうけたくらいでした。

ネコちゃんもこの5月で19歳。

最近調子悪く、もうすぐ猫生最期を迎えるようです。涙

19歳、もうかなりの年寄りだと思うけど、私たちにとってはいつまでも赤ちゃんみたいなもの。

自然の定めとはいえ、寂しいです。

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次女くんたちが仲間とシェアしている家でも、ウクライナから避難してきた家族5人に住まいを提供しています。

って、昨日彼らのところに到着したばかり。

 

いきなりの武力侵攻に、逃れる準備をするのに10分くらいしかなかったり、皆ほとんど何も持たないで避難してます。

次女と、もしそんな事態になったら私たちは何を持って逃げるだろう、という話になりました。

シェアハウスの仲間とも同様の話になった、と。

もう2年くらい前から、ギニアから逃れものすごい道のりを経てブリュッセルにたどり着いた男の子も彼らの家に暮らしていますが、その子に皆が訊ねたそうです。

何を持って逃れたか、と。

その返事が、

「何も持たない。スマホと手持ちの現金だけ。いろいろ持ち出そうとしている間に、逃れられるチャンスを失うから。」

だったそうです。

その時点で、その子はまだ15歳くらいですからね。

 

言葉もないです。

 

シリアから逃れてきた人々が公園で野宿を余儀なくされていた時に(って、今もその公園には野宿している人たちがいる)手伝った彼女、「難民というと、まるで向こうでは貧しい暮らしをしていたかのように思い込んでいるけど、そんなことなく、高学歴で、向こうでちゃんとした暮らしをしていた人たちだ、というのがタイヘンなショックだった」と言ってました。

 

 

 

 

 

今日・明日はEU地区には近づけない

NATOEU、G7のサミットが開かれるので、あっちこっちで厳しい交通規制。

今日・明日は自分の車でブリュッセルを移動するのはやめて、公共の交通機関を使った方がいいよ、ということです。

 

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今週はEU地区すぐそばに住む友人と久々に会う約束をしていたんだけど、今日・明日は規制でたいへんだから…、というんで、昨日一緒にランチとお茶してきました。

理事会のすぐそばにあるジュルダン広場でお茶した時の空。

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今度は教室の都合で、今週も大学の講義が休講になったので、友だちとの約束にはラッキーでありました。

 

帰りのバスを待つ停留所、すぐ横のレンガの壁を 美しい と思ったのである。

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一昨日火曜日は、やはりEU地区にあるクリニックで、手術した左手親指の抜糸で、これが最後のアポでありました。

経過良好、あとは自分でこの指のリハビリ。

曲げたり伸ばしたり、と、来週に入ったら毎日5分間のマッサージ、です。

 

 

 

 

昨日は夕方のニュースの後、2時間近い特別番組。

移民担当相や住居担当相、この問題の専門家、ウクライナから逃れてきた人、ベルギー在ロシア人、ベルギーの赤十字のトップの人、などなど、ウクライナに関わりのある人や今回かかわった人たちがスタジオに。

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EUエラスムス・プログラムでこちらにいた学生のミーシャくん、ロシアの攻撃が始まったときスペインでバカンス中だったそうだけど、すぐブリュッセルに戻り、こちらのラジオ局と一緒に、ベルギーに逃れてきた人たちのためにインフォメーションをウクライナ語で発信しています。

ロシアの侵攻を知りお母さんにTELしたら、こちらには危険だから戻ってくるな、ベルギーに留まってほしい、と言われたそうです。

今、自分が役に立てていることが嬉しい、と。

そして、その役割が不要になったらその時は母国に戻って、むこうで必要とされていることをやる、と言ってました。

 

市民を動員してまで抵抗しようとするのは、いたずらに市民の犠牲を増やしているのではないかという批判もあるが、という質問に、2014年の経験からこのような事態はある程度予想されていたので市民は準備していた、ここで大統領が降伏をしようとすることは市民が許さない、と答えていました。

 

あとはベルギーの市民によるいろんな連帯の話など。

 

 

 

 

arteでフェリーニLa stradaが発信されているのを発見。

6月まで観られるようなので、近いうちに視聴しようと思ってます。

arteのサイトで発信されるもののうち、映画については地理上の制約でベルギーでは視聴できないことが多いんだけど、これは大丈夫。

古いものだから制約にひっかからないのかな?

これ、日本でも見られますかね?

どなたか実験してくださらないかしら。

 

昔々、NHK教育TVで名作をよく見せてくれていて、これもその一つでした。
そのとき字幕で、Il mattoの当初の訳 キ●ガイ を消して(でも何気に見えていた)上から「あの人」と訳し直されていたのがけっこうショックだったのを覚えています。
その言葉にこめられた思いが台無しだよね、と感じたので。
あ、でももしかしたらわざと見えるように消してあったのかな?と今思いました。
 
Il matto はこの作品の中で最も重要な人物ですよね。
 

www.arte.tv

 

 

1895年3月19日、世界で初めて上映されたルミエール兄弟によるフィルム。

第7の芸術の登場です。

このニュース記事でそれを見ることができます。

彼らが所有する写真版工場から、日曜日のミサのためにでかけていく労働者たちを撮影した45秒の動画です。

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久々にグザヴィエドラン。

3月20日、33歳になった。

www.facebook.com

 

 

エコロもその一員である連立政府なんだけど、ベルギーの原子力発電所、ドールの1基とティアンジュの1基について、さらに廃炉が延長されてしまった。

電力会社は、自分たちではその費用を負担できないからイヤだ、と言ってたんですけどね。

最近は気候変動問題から「環境にやさしい説」まで出てくるし…。

 

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最近の電気代高騰は大きな話題ですが、先日、市民が苦しんでいるというニュースでインタビューされていた女性、「乾燥機が使えない」と嘆いていました。

「だからナニ?」と思ってしまった私でありました。

 

 

今日のメモ、おしまい。

 

 

追記・今朝のラジオのニュース、アンドレ・グリュックスマンの息子であるラファエル・グリュックスマンがスタジオに招かれ話をしていたのをメモし忘れてた。

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あとで振り返るとき役に立つので、今日も今週のことをメモしておこう

昔々、ニッポンの軍歌に

月・月・火・水・木・金・金

というのがあったと思う。

今週、私の1週間は

日・日・火・水・木・土・土

だなあ、と気づいてしまったのである。

 

 

火曜日、買い物帰りにいつもどおり本屋のウィンドウを眺めると、前回アップしたフォトの貼り紙の中で、これが残されてました。

私たちはあなたたちが火刑にできなかった魔女たちの孫よ」と書いてあります。

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戦争や疫病、飢饉といった災厄を生き延びた者たちが自分自身の祖先であるのだ、そうよく思います。

そしてちょっと感動したりもする。

と同時に、その存在を記憶するもの全てが消えてしまうというのは、なんと恐ろしいことだろう…とも思います。

 

私の美容師さんに赤ちゃんが生まれます。

3月22日が予定日。

妊娠・出産というのは病気じゃないけど、体にとってはものすごく大きなことだから大事にしてね、と彼女に言った時、トルコによるアルメニア人虐殺の際は、妊婦さんたちは逃げ込んだ森で出産したと聞かされた、と言ってました。

アルメニア人の彼女、家庭や学校でそういう話が語り継がれているんでしょうね。

どんな苛酷な状況でも生き抜く人が必ずいて、それを思うと、やはりものすごく心に残っている映画ミッション(ちょうどラテン・アメリカに行く直前に観た、というのも忘れられない理由の一つ)の最後のシーンも思い出してしまう。

 

 

 

この日、スーパーの入り口では「ウクライナから避難している人たちが必要としているものも買ってください」と寄付を募っていたので、私も石けんや生理用品、ビスケットなど買って、買い物を終えた際に寄付させてもらいました。

ポーランドウクライナとの国境地帯まで運ばれるはずです。

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水曜日、天気予報によると最高気温が18℃になるということだったんで、とはいえ講義は早朝だし、と思い、思いっきり薄着にはしなかったんですが、講義が終わった10時頃、天気はよかったものの冷たい風が吹いてすごく寒かった。

 

月曜日に大学からのメールで、上述のスーパー入り口同様の呼びかけを受け取っていたので、うちにあるもので役に立ちそうなもの、石けんや基礎化粧品類、タオルなど、見繕って準備しておきました。

講義の後、それを届けて帰宅。

 

 

 

で、今週の私の行動はオシマイ、木曜日にはもう週末気分で、そういうわけで日・日・火・水・木・土・土だなあ、と思ったわけです。

 

 

 

共感した記事など。

maga9.jp

speakupoverseas.com

speakupoverseas.com

このブログで私のアイコンにしているカラヴァッジョの聖マタイと天使。

大好きなんですが、これも先の大戦で燃えちゃった。
一度失ったらオシマイなのに…。
 
 
ベルギーの手続きの様子や、ポーランドルーマニアウクライナとの国境地帯の様子を見ていてずっと心配だったのが、このどさくさの中だとキッドナップも容易じゃないのか、ってこと。
そしたら先日のニュースでその話が出てました。
自分の車で個人的に国境のポイントまで、少しでも避難してきた方を救おうと迎えに行く人がいるんです。
そのほとんどが善意の人だけど、そういう中に悪い連中が紛れ込む恐れもあるから、個々が勝手にお迎えに行くようなことはせず、ちゃんと政府を通すようにするらしいです。
子供だけで避難してきてるケースもあるし、ほとんどが女・子供だからすごく心配です。
 
水曜日、王宮も避難民の人たちの受け入れ先になることがニュースで知らされました。
アフガン戦争の時と同様に、ということです。

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竹下節子さんの記事も貼っておく。

spinou.exblog.jp

 

 

 

FB上で見つけた動画ふたつ。

 

ヌレエフのものと1968年のイタリア映画 Il grande silenzio (日本語タイトルは 殺しは静かにやってくる)。

Jean-Louis Trintignant はホントにカッコいい。
もうずいぶん前になるけど、ブリュッセルのシアターで彼による詩の朗読が聴けるというんで速攻でチケットをゲット。
むちゃくちゃ楽しみにして聴きに行ったんだけど、あまりの心地よさにほとんど寝ていたという・・・、ものすごくもったいないことをしたのであります。
この方の声を生で聴きながら眠るという超贅沢な夜だった、と考えることにしてはいるのだが…。
 

この一週間のメモ

この一週間、見たことや経験したこと、そして考えたことなどをメモしておく。

 

 

火曜日、国際女性デーでした。

スーパーに買い物に行くとき前を通る本屋さんのウィンドー、帰路必ず眺めるんですが、この日は女性デーにちなんだものとなっていました。

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CISTEME というのが 読むと音は système だけど綴りが全然違うんで???と思いうちに帰って調べたら、ロシア語だとこうなるらしい、と判明。

きっと今起こっていることへの思いも込めてあるんだろうなあ、と思いました。

表紙に「女」という漢字がある本のタイトルは「女性たちの日本」。

 

この日は朝のラジオのニュースには、もうすでに何回かここに記すメモに登場した人権問題の専門家、フランソワーズ・トゥルケンスさんがゲストとして登場していました。

今起こっている戦争、中心にもってくるべきは「人権」という視点だと。

この日彼女をゲストに選んだのは、女性デーだから、というのも大きな理由だということでした。

 

「人権」という発想、ヒトが生み出したコンセプトの中で最上位におくべきものだと私は思います。

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水曜日、早起きして7時頃にうちを出たとき、こんな空でした。

 

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きれいだなあ、飛行機雲だあ、日がどんどん長くなるなあ、などと嬉しく思いつつ出かけたのでありますが、なんと、休講でありました。

大学のサイトの自分のページを見ておけばわかること、いつもはチェックするのに、今回に限ってそれを怠っていたんです。

先生がお病気で、前日にはちゃんとメールで知らせてあったのに…。

 

ガーンときましたが、ま、早起きは三文の徳、ということで、「もっとゆっくり寝ていられたのに」という思いを慰めたことでした。

 

 

 

 

木曜日は左手親指の腫瘍を切除するカンタンな手術の日。

痛いのはイヤだけど、初めて体験する事柄についてはいつも好奇心の方が勝ってしまうので、少しワクワクしながら出かけました。

この日もよいお天気でした。

バス停でバスを待ちながら見た青空。

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EU地区でクリニックまで歩きながら空を見ると、ハーフムーン。

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手術は30分ほどで終了。

常備している鎮痛剤では足りないくらい痛いようなら、と、もっと強力な薬を処方してくれましたが、麻酔が切れた後もほとんど痛みナシ、常備している薬すら不要でした。

(今どき、医者の薬の処方箋もIDカードにインプットされます。薬剤師さん以外は絶対読めないよね、と毎回思ってしまう紙上に医者が書いた処方箋は消滅です。)

今回も「鈍感の証明」ができてしまいましたが、医者の腕もよかったんだと思う、きっとその二つの相乗効果でしょうね。

 

明日また来てね、と言われました。

 

 

 

金曜日、なじみのレストランで最後のランチ。

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もう何年も月に一度ここで食事してきましたからねえ、やはり寂しい。

でも来月には、この場所にまた別のレストランがオープンしますから、それを思うと少し楽しみです。

 

スターターはサーモンのタルタル。

フォトを撮るのを忘れていきなりつついてしまったんで、少し壊れてしまった…。

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メインはチキン、アーティチョークのソースがおいしかった。

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歩いていたら、歩道にこういうハートをたくさん発見しました。

建物の影が入ってしまったことに後で気づいた、ちょっとがっかり、なフォト。

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食後は例によっておおらかな心もち。

帰り道、かなり前から気になっていた植木屋さん(?)に入って、こんなものを買ってしまいました。

年に3回、コップ半分ほどの水をあげること、直射日光を避けること、というふたつの注意事項のみで、怠惰な私には向いているのである。

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このお店、アーバン・ガードナーといいます。

www.urbangardener.be

 

こういう感じのお店、最近ちょっと流行ってるのかな。

アーバン・ジャングルっていう店も見かけたことがあります。

一昔前には存在しなかったと思う。

花屋さんと普通のガーデン用の店はあったけど。

私より一回り以上年下か、それよりうんと若い世代の人々のコンセプトだと思います。

 

私より一回りくらい年下の世代って、68年の世代によって更新された社会の価値観を、私たちの世代やそれより少し年上の世代みたいに気張ることなく、自然体で実践している、という印象を私は持っています。

なかなかいい感じなんです。

見ていてうらやましくなるくらい。

いつだったか、日本からルーヴァンに研究に来ている40歳になるかならないかの知り合いとそういう話をしたときに、彼女が、

「そうなんです! ここにいてそれをとても羨ましいと思っています。日本にはいないんですよ、その世代。たぶん日本のバブル世代とこちらのその世代が同じくらいだと思うんです。」

と言っていて、おお、なるほど…、と思ったことでした。

 

 

この日は夕方、クリニックで術後の様子を見てもらいました。

経過良好。

2日に一度消毒してね、ということで、ガーゼや包帯などを処方してもらいました。

 

帰路はもう暗くなってました。

このフォト ↓ の一番奥左側がEU委員会、暗くてよく見えませんが。

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ウクライナの戦争のニュースが、日々の中心です。

 

ゼレンスキー大統領のことを、米国の傀儡、とか、市民を特攻隊にするな、とかって批判している日本人の方の意見をみかけ、それは違うだろう、と思いました。

 

前者については、じゃロシアの「傀儡」になれというの?と訊ねたくなる。

政治ってかけひきでしょうし、美しいものではないでしょう、でもその中で自分たちのヴィジョンを持ち、それにより近いと思われるリーダーを選ばないといけないわけで…。

小国で、しかも地政学的に見ても不安な状況に置かれやすい場合、何らかの選択を迫られるわけですよね。

 

後者については、18歳から60歳までの全ての男性に武器を取ることを要求する、ということが「いいこと」だとは私も思わないけど、それを理由に悪人扱いをすることも私にはできないし、日本の特攻隊とは違う、と考えます。

 

プーチンだけを悪者にしていいのか、というのも正論でしょう、EUが完ぺきだとも思わない、でも私は今住んでいるEUが好きです。

 

市民の被害を考えると、早々に降参するべき、という意見も見かけました。

そんなにカンタンなものなの?と思いましたし、なんて傲慢な意見なんだろう、とも感じました。

 

ベルギーからも義勇兵として出発した人たちもいますが、先日ニュースで紹介されたそういう人のひとり、大戦時代にナチと組んだワロニアの極右団体の信奉者だったことが判明、「ネオナチの撲滅」なんてことを言ってたプーチンを正当化するじゃないか、と、騒ぎになってました。

志願したから、というだけで送り出していいのか、と。

政府が送り出しているわけではないのでね、どこまで干渉できるのかわかりませんが…。

 

いずれにしろ、戦争で笑いが止まらないのは、武器で金儲けしているひとたちだけでしょうね…。

 

 

 

 

ここ数日のこといろいろ (追記アリ)

よいお天気の日が増えてきました。

 

昨日ちょっとした用事で外出したら、うちの通りの歩道の木々に花が咲き始めていました。

気が滅入るニュースばかりの中、少し心が慰められます。

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今週のことをメモしておこう。

 

月曜日、うちの地区で光ファイバーのインフラが整ったので、私のうちもそれに伴う変更のため技術者の人が来るアポの日でした。

8時から16時30分の間に来ます、と…、やたら幅が広く、なるべく早く来て欲しいなあ、と思っていたところ、11時45分頃テクニシアン到着。
無知な私が想像していたよりずっと大きな作業で、壁に穴をあけてる…、うわあ、大家に事後報告になるんだけど、いいのかな????と、 小心者の私はすごく心配になりました。
(後で報告したら、全く問題ないよ、よいサーフを!と、とてもやさしい返事をもらいホッとしたことでした)
テクニシアンのお兄さん、3時間ちょっとの作業の後、親切にも彼の仕事と全く関係ないPCのトラブルも解決してくれた上で(相談してみるものね 笑)去っていきました。
 
これでスピード・アップしたはずなんだけど、これまでも十分速かったので、特に大きな違いは感知できないままですが…。
 
 
 
火曜日、先日の血液検査の結果を聞くために、ホームドクターのテレ・コンスルタシオン。
初めての経験、特に何らかのアプリをダウンロードする必要もなかったので、どういう方法なんだろう???と思っていましたが、アポの時間になるとメール到着、そこにあるリンクをクリックするだけでOKでした。
 
マスクをしていないドクターの顔、初めて見ました。
 
数値はよい方に変化していたので、めでたくも薬の処方など必要なし、です。
よかった。
 
先日私の血とともに去ってしまった年末の血液検査用の処方箋に関する問題は、彼がその内容を把握しているから、年末の両医師の診察に合わせて検査をしてくれることになりました。
一気に問題解決で、これもめでたい。
 
 
水曜日、週一の大学の講義の日。
何もしない日々、「こんなんでいいの?」という罪悪感のようなものを、この「講義を聴きに行きます」というのが、なんというか、ちょっとだけ減らしてくれる。
 
今週は中等学校まではカーニバル休暇、トラムの本数が減るので、いつもより心もち早く家を出たら、やたら早く到着。
(学校が休みの時は道が混まないので)
もう明るいし天気も良かったので、中庭でベンチに腰掛けて時間をつぶしました。
 
中庭にはこういう碑があることを初めて知りました。

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「グループGというナチ支配下におけるレジスタントと、人を否定し沈黙を強要することに対して、イデオロギーを超えて立ち上がった全ての人々へのオマージュ」の碑だそうです。

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グループGというレジスタンス活動を知らなかったので、
(ほんとにどれだけ知らないことがあるのだろう、と気が遠くなる…)
ちょっとWikiってみました。
知ること、判断すること、その自由に対する権威主義を否定するリーブルエグザミニスト(16世紀に生まれた)の思想に基づいた活動です。
ブリュッセル自由大学では、その思想は創立75年を記念してはっきり形作られたそうです。
その折には、アンリ・ポワンカレのディスクールが行われたそうですが、その言葉が引用されています。

« La pensée ne doit jamais se soumettre, ni à un dogme, ni à un parti, ni à une passion, ni à un intérêt, ni à une idée préconçue, ni à quoi que ce soit, si ce n'est aux faits eux-mêmes, parce que, pour elle, se soumettre, ce serait cesser d'être. »

— Henri Poincaré

 
この日の講義は17世紀のバロックとフランスにおけるクラシシズムについて。
おもしろかったです。
先生の熱さがビンビン伝わってきました。
きっとこの時期がとても好きなんでしょうね。
 
どちらも教会のレフォルムに対抗する思想が背景にあるわけで、ベルギーでは身近なルーベンスの作品のドラマチックな作法などの意味がよくわかりましたし、17世紀のクラシシズムの哲学的な描き方について、などなど、今まで知っていたことがより深くなったような実感というか、そういう興奮を覚えました。
 
 
 
 
 
 
日本の元首相の発言に関して、今の首相がそれを否定した、という記事。
良くも悪くもニッポンの影響はほとんどこちらでは感じられないので、小さな扱いでしたが…。

www.rtbf.be

 

3月1日、EU加盟についてのゼレンスキー大統領のEU議会におけるディスクール

このときはライブで視聴できました。

www.rtbf.be

FBやTwitter上で、

 

プーチンによる侵略行為が許されざる暴挙であることは、言わずもがなです。だからといって、ゼレンスキーの外交や対応に問題がないとも言えないわけです。例えば停戦交渉中にEU加盟を申請したことには「本当に停戦したいのか?」と疑問を感じざるをえないし、戦時だからといって成年男子の出国を禁じたことにはとても賛同できない。

 

という批判を見かけたんですが、報道のあり方で、あるいはどのような記事を読んでいるかで、ずいぶん理解の仕方が異なるものだなあ、と思いました。

実際はEU加盟の申請の動きはずっと前から存在しているんだけど、この手のことはEUではものすごく時間がかかるのもの、今回のことでそこにアクセルがかかった、と私は理解していますし、18歳から60歳までの男性へ武器を取ることを要請はしたけど、出国を禁止した、というわけではないと理解しています。

 

私の触れるインフォメーションにもそれなりのバイアスはかかっているんでしょうが…。

この件に限らず、英語圏のインフォメーションを日本語に訳したものは、ここに暮らしている私の実感からずれているものが多いのは確かです。

「英語で」というのと「翻訳で」というのと、2重にハンディキャップだと思う。

 

いずれにしろ、あの大国が小さな国に力で侵攻し、普通の人々が恐怖にさらされている、そのことは変わらない。

誰もがイデオロギーで自分の行動を決めているわけではない、今日食べること・寝る場所の確保・不安なく過ごせること・自分の家族を守ること…、そういう目の前の事実を生きているわけで…。

 

何が正義か、みたいな話を今している人の言葉には、正直なところ耳を傾ける気持ちになれないです。

 

 

 

戦争が始まって以来、ヨウ素剤を手に入れようと薬局に行く人がドッと増えました。

(フクシマの事故以来、薬局に行ってIDカードを見せれば、無料でゲットできます)

ニュースでは服用に関する注意事項が発信されました。

 

気候変動問題、コロナ禍、コロナ禍がようやく落ち着いてきたかと思ったところで戦争が始まった、危機に終わりがないことで精神的に参っている人が、特に若い人たちの中でものすごく増えています。

 

一昨日は、仕事でかかわりのある有名レストランのオーナーさんが自殺した、という知らせを受けました。

 

私が生まれて成長した時代って、歴史的にみたら例外的なノーテンキな時代だったんでしょうね…。

 

 

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追記・今日ニュースを聞いていたら、「ウクライナの方たちのの出国は18歳から60歳までの男性は pas autorisé 許可されない」と言ってましたから、「禁止」というのはそのとおりでした。

 

 

 

欧州はタイヘンなことに・・・

先日ここに記した嵐のすぐ後、もう1回嵐がやってきたりしましたが、水曜日くらいからお天気はマシになり、この週末、冷たいけれど(今朝起きたとき、外はマイナス2℃だった)青空です。

 

ここんとこ毎日4分ずつ日が長くなってます。

あとひと月でサマータイムになります。

 

水曜日の朝7時30分、大学へ向かうためトラムを待っているとき。

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講義を聴き終えて帰宅するときの空。

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木曜日の夜、ローマから来てるジョヴァンニくんと一緒に、うちの3人娘がやってきました。

ロベルト・ベニーニ級のおもしろさだと聞いて勝手にイメージしていたのとはちょっと異なり、イタリア人にしてはかなり長身で細身、賢そうな顔をした青年でありました。

フランス語もスペイン語も英語もOK、加えてスワヒリ語もできるので、夕食の際はスワヒリ語を少し教わりました。

(数日経過した今、教えてもらったことはもうすっかり忘れてしまったけど…)

アフリカの言語って、なんとなく日本語に似ている気がするんですよねえ。

以前コンゴの人と話したとき、その人が日本語のオノマトペとの共通点を指摘していましたが、スワヒリ語は文法の時制に関してもちょっと似てるかも…と思いました。

 

 

 

晴れたり降ったり曇ったりの昨日金曜日は、友人と月に1回のランチ。

 

いつもどおり少し早く着いた私は、彼女の到着を待つ間、一足先に泡を1杯。

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この日は店の予約状況の都合で、いつものテーブルから一つずれて座ったんだけど、そこから見えるカウンターの向こう、なんだか静物画みたいだった。

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スターターはキノコのポワレ

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メインはウサギ。

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食事も終わり勘定を済ませると、さて来月の予約を…と思う間もなく来月3月11日を最後にここを閉めます、と。

ショック…。

ナミュールのクルぺという町に新しくレストランを開くからここを閉める、というのはコロナ禍突入直前に聞いていました。

コロナのせいで予定が狂い、それがずっと延びていた。

この日も友人と「このまま引っ越さないで欲しいねえ」と話していたことでした。

しかし、ついにやってきたお引っ越し。悲しすぎる。

でも彼らにしてみれば重要なプロジェクト、とても明るい表情でした。

クルぺというのは、「ワロニアの最も美しい村」のひとつです。

beauxvillages.be

今までは、近くのオフィスで働く人たちや、近所の裕福な年金生活者の人たちでいつも満員状態でしたが、あの田舎に引っ越すとなるとずいぶん異なるコンセプトになるんでしょう。

私の美容師さんのパートナーとこのレストランのシェフは、「ブリュッセルは小さな街だ」の証明のようにたまたま親友なんですが、美容師さんは「星を狙っての引っ越しじゃないかなあ」と言ってました。

彼らが親友だと聞いた時は笑っちゃいました。

シェフカップルと美容師カップル、一緒に食事していた時お互いの「ニッポン人お得意さん」の話になったのだそうで、話しているうちにそれが同一人物(つまり私)だと判明したのだとか。

そういえばもうひとつ「小さな街の証明」、7月の水害の時、被災者の支援に向かった長女は彼女の友人のお母さんの車に便乗させてもらった、そこにこのシェフが作った支援のための食事を運ぶために、シェフのお母さんも便乗。

2人のお母さんも仲のいい友人だったんです。

 

来月は11日に予約を入れました。

アペリティブはご馳走するからね、と言われました。

 

このレストランでがっかりさせられることは一切なかったし、友人のオフィスから近く、私にもアクセス簡単だったのになあ…。

 

 

 

と、ノーテンキな話題はともかく、戦争が始まってしまいましたね…。

プーチンがロシアとの国境近くの地域の独立を認める宣言をしたとき、えええっと思いました。

この日のニュースでは、それに驚き心配をする人々とともに、それを喜ぶ人たちの様子をニュースで見ました。

後者の人々は皆、お腹の出たオジサンたちでした。

若者たちは皆、驚き心配していました。

この地域は工業地帯で、ウクライナの人口の10パーセント、GDPの20%を占めている、と言ってました。

そして木曜日にはロシアによる攻撃スタート。

まさかここまで急展開するとは…。

第2次大戦以降最大の軍事侵攻です。

ウクライナの大統領は、18歳から60歳までの男性は武器を取り国を守って、と呼びかけ、プーチンは市民を捕らえ拷問するウクライナのネオナチ政権と闘う、と呼びかけている…。

 

この日、ウクライナに家族を訪ねて戻ったばかり、というもう数年前からブリュッセルに暮らしている学生が、ニュースで自分の話をしていました。

こちらの友人たちから、今行くのはキケンだからやめた方がいい、と言われたけど、平和な故郷を訪ねるのは最後になるかもしれないと思ったので行ってきた、それに国境地域に限定されたキケンだと思ってもいた、と言ってました。

プーチンの国境近くの地域の独立宣言の後、お父さんに「戦争になるからすぐベルギーに戻りなさい」と電車に乗るように言われ、イタリア経由で戻ってきたと。

家族に一緒に行こうと言ったが、残る、と、そしてお父さんは武器を取る覚悟だった、と。

ニュースキャスターの「故郷で成長するとき、ロシアは友好国だ、とか、敵国だ、とか、そういう意識はありましたか?」という質問に、2014年まで、敵とか味方とか、そういう発想をすることすらなかった、と答えていました。

お父さんがウクライナ人、お母さんがロシア人、ロシアにも親戚がいる、と。

この日、ブリュッセルロシア大使館前で戦争反対のマニフがあるので参加する、と言ってました。

米欧が攻撃することはやめて欲しい、世界大戦になってしまうから、とも。

www.rtbf.be

他にもブリュッセル在のウクライナの人たちの話を聞いていましたが、そのうちのジャーナリストの女性が、自分も武力行使には反対だが、今の状況でプーチンを止めるにはもう仕方ないかもしれない、と言ってました。

 

ロシアの人たちも反対のマニフをやってますね。

もし私が今ロシアにいるロシア人だったら、同じようにマニフに参加すると思う。

無力かもしれないけど、少なくともこの方針に反対をしていることを知って欲しいと思うから。

 

2014年、ミンスクプーチンとオランド大統領とメルケルさんが、ウクライナ問題で徹夜で話し合いをしました。

徹夜明けの日はEUで、たしかギリシャの経済問題がテーマだったと思うけど首脳会議だったのですが、メルケルさん、EUでの会議の前にグランプラス近くのホテルで一休み。

たまたま日本からみえた方たちの案内でそこを通った時、メルケルさんがホテルから出てきました。

私は彼女のことが好きなんで、「メルケルさーん」と手を振ると、にっこり手を振り返してもらいました。

嬉しかった。(ミーハーなので)

そのとき、その日本からやってきた方たちのひとりの若い女の子がメルケルさんを知らなかったことにはずいぶん驚きました。

マルクスを知らない、ブロンテ姉妹を知らない、ランボーヴェルレーヌを知らない、などなど、いろいろと驚いてきましたが、この日も驚いたことを覚えています。

あのときから8年経ったのね…。

 

子どもたちのクラスメートにも、ウクライナの子はいたし、モンスで暮らしていた頃けっこう親しくしていたウクライナ人の女性(彼女は、ベルギー人は寛容すぎる、とよく怒ってた)もいました。

みんな故郷を思って苦しんでいるだろうな、と思います。

 

速攻で影響があったのは、株価が下がったこと、燃料費の更なる値上げ、穀類の大幅な値上がり、などです...。

これからじわじわとその影響が日々の生活にも及ぶことでしょう。

爆弾が落ちてくるよりはずっとマシですが…。

 

ウクライナへの武器の援助(これに関しては、何故行うか、外務大臣が説明をしていた)、医薬品等の援助、避難してくる人たちの受け入れや負傷者の受け入れ、といった準備が始まっています。

 

 

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