昨日観た映画、その他いろいろ

昨日は次女と、いつもの映画館にイスラエル・ドイツ・フランスの共同制作映画を観に行ってきました。

火曜日は電車で20分くらい離れた街にある音楽アカデミーに行く日なのだけれど、ヴァイオリンもピアノも公開試験が終わったし、ヴァイオリンのセンセがレッスンに出て来られないという連絡をいただいたので、そんなら休もう、ということにしたのだった。

いつもフルな火曜日が、急にゆったりモードになったというんで、映画鑑賞。

Lemon tree(2007)という映画。

http://www.cinebel.be/fr/film/1002834-Lemon-Tree.htm

イスラエルの国防相夫婦が、フェンスの向こうのお隣に引っ越してきたために、「セキュリティ」のために、父親から受け継いだレモンの木々を、全てデラシネするように命じられるパレスチナ人女性サルマの話。

次女クンは最近学校の歴史の時間に、イスラエル建国とパレスチナのNAKBAについて学んだばかり、とても興味を示していたので一緒にでかけたのでありますが、彼女の感想は、

「本当はあんなものじゃない、もっとすごい迫害に違いないけれど、制作がイスラエルということを考えるなら、あのような作品を作ったということだけでも、評価できるだろうね」

まったくそのとおりの映画でありました。


我が家の3人娘、同じ親から発生したにもかかわらず、それぞれ性格も興味関心の種類・強度もさまざまで、おもしろいことです。

次女クンは地理、とくにジェオポリティックといったものに、ものすごく関心をもつ傾向にあるみたい。

興味を持ったときが学び時、関心を持ったなら、どんどん突っ込んで欲しいものです。



私の「教えてください」というずうずうしいお願いに、いろんなコメントをいただき、ありがとうございます。
わたし&3女も、いろいろ考え・検索中であります。

教えていただいた「サマリア」のキム・ギドク監督の映画というのは、ひとつも観たことなく、そしたらちょうど、いつもの映画館で18日からSouffleという作品が上映されるらしく、これは観なければ、と思ったことでした。
去年のカンヌ映画祭に参加したもので、予告編がこれ。
http://www.cannes2007.com/bandes-annonces=80406.html


また、マイミクさんからタルコフスキーの話が出たので、ずっと以前に読んで「いいなあ」と思った武満徹の談話を、また探し出して読んだんだけど、
http://www.imageforum.co.jp/tarkovsky/tkmt.html
何回読んでも「いいなあ」と思います。
このような感受性も知識も持ち合わせていない自分としては、うらやましいというか、なんというか、少しでも見習って、私なりに生きていることをよりよく味わってみたいもんです。



今日読んだ記事でとてもおもしろかったもの。

竹下節子さん公式サイトの「考えるタネ」から
イスラエル建国60周年」
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/bamboolavo/tane1.htm#israel
「1968年5月40周年」
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/bamboolavo/tane1.htm#revolutionmai



先週からベルギーの新聞ル・スワールが、毎週火曜日に28週に渡って、「偉大なシネアスト・コレクション」と謳ったDVDと監督に関する本のセットをひとつずつ発売するんですが、
http://cineastes.lesoir.be/collection.html
先週はトリュフォーで、作品は「大人はわかってくれない」、第1週というんでわずか3,90ユーロ。
新聞についているクーポンを切り取って、さっそく買いに走ったことでした。
これ、ヴィデオをもう持っているんですが、本だけでもこの値段だったらびっくりする安さ。

この本を読んで知ったんですが、トリュフォー、有名になってから実の父親探しをしたところ、その人はユダヤ人だったそうですね。
知りませんでした。

このコレクションにあるDVDの中には、トリュフォーとかもそうなんだけど、タルコフスキーとかブレッソンとか、絶対に20ユーロくらいから下らないものがけっこうあって、それが本も付いて10ユーロ足らず、火曜日はこれから何回か街の本屋へ走らないといけなさそうです。
ワクワク。