イタリアのこと、ベルギーのこと

イタリアでは、この前の総選挙で、ベルルスコーニが再び返り咲きましたが、一昨日のローマの市長選で、ネオファシストのアレマンノが53%を獲得して勝利。

http://www.euronews.net/index.php?page=info&article=483740&lng=2

戦後初の右翼勝利。

ニュースを見ると、
(上に貼り付けたユーロニュースのヴィデオを見てみてください)
支持者たちは、右腕をまっすぐ伸ばして勝利を喜んでいます。
まるでムッソリーニ時代みたい。

インタビューに答える支持者の女性は、これで移民たちを追い出すことができる、と嬉しそうです。

夕食のときにこのニュースについて家族で話したのですが、トリノの高校生との交流を経験したばかりの次女クン、トリノあたりで黒人の人たちが就いている仕事といえば、路上の物売りと、風俗関係の女性ばかりだった、と、クラスの友人たちもみんな気づき、たいへん驚いたのだそうです。

同様にトリノからこちらにやってきた高校生たちは、いろんな人種の人が同じ環境を分かち合っているベルギーの様子にものすごく驚いたそうな。

話してみると、トリノ組で保守派を支持しないのは、フランス語の先生と、次女とその仲間ととてもよい友情を結んだクローディオという男の子のみだったそうです。

国歌の話も印象的、以前もここで話したことがあるような気がするんだけど、こちらの人、国歌を歌える人ってほとんどいません。
なんせ現首相が「国歌を歌えますか?」と聞かれて、ホイサッとばかりにラ・マルセイエーズを歌ってしまって大騒ぎ、というお国がらですから。
トリノの高校生たちはみんな歌えるそうで、こちらの子達が誰も歌えなかったことにショックを受けていたそうな。
それで、「何故だろう」と彼らなりに分析して、
「外国人ばかりだから、統一されてないんじゃないの?愛国心みたいのがないんじゃないの?」
なんて結論づけられたらしいけど、そうでもないんですよね。

だって、我々、そのバラバラぶりを愛しているんだから。


追記

後で上に貼り付けたURLのニュースを見てみたら、昨日わたしが見たニュースよりうんと短くて、記したような様子は映っていませんでした。