イングリッド・ベタンクールが自由の身になったニュースばかりでした。
仕舞いには、まるでスペクタクルみたいな騒ぎに、家族全員うんざりしてしまいましたが、フランス2の夜8時のニュースで、ボゴタのイングリッドに直接インタビューをするのを視聴したところ、彼女のディスクールはとても好感のもてるものでした。
ジャングルで囚われの身でいるときのFARCの扱いは、尊厳を踏みにじられるものであったこと、
なぜなら人には愛が必要だから、
しかし一切恨みは持っていないし報復をしたいとも思わない、
このナンセンスな憎悪の連鎖を断ち切ることをこれから自分の務めにしたい、
今回の人質騒ぎでは、シンパイをかけたことを、とくに家族に申し訳なく思っている、
フランス全体が自分を励ましてくれたことをとても嬉しく思うし、コロンビア人であると同時にフランス人であることを誇りに思う、
といったことを話していました。
去年の暮れに報道された映像では、病気のようだったが・・・、という質問には、実際に肝炎で苦しんだこと、医者も薬もないジャングルだったが、自分を励まし続けてくれた看護人がいて、最終的に回復に役立つドラッグが与えられたことによって克服したのだそうです。
死を意識したそのときは、ただただ、家族が自分を助けられなかったことを罪の意識として持たないで欲しい、誰が悪いのでもない、と、そればかり考えたとも。
ほかにも話をしていましたが、非常にしっかりしたエスプリの持ち主だと、感心しました。
この6年の経験で自分は変わった、とも言っていましたよ。
ま、この「お祭り騒ぎ」が落ち着いたところで、いろんなことがどのように動いていくか、注意深く見ていきたいですね。