わからないこと、わかっていること


オン・ラインのル・モンド紙で、ノーム・チョムスキーへのインタビューが視聴できます。

オバマ新大統領のもとのアメリカに対するチョムスキーの見方がわかります。

http://www.lemonde.fr/ameriques/visuel/2009/01/16/noam-chomsky-regard-critique-sur-l-amerique_1142592_3222.html

オバマを支持したか、という質問に、
「マッケインは危険人物なので、より悪くない方を選んだまで」
との回答。
大統領当選のすぐ後、最初にジェネラル・セクレタリーとして指名したラム・エマニュエルは、投資銀行出身で、現在の金融恐慌を生み出したところからまっすぐ来た人、しかも、民主党の中でイラク戦争を最も支持したうちのひとり、だそうです。
副大統領もプロ戦争の立場の人。
レイシズムについて、
今回の大統領選に、女性と黒人がいた、というのは画期的なことで、これは60年代の運動が国を進歩させたから、と。
でも、あの時代は問題の多かった時代だ、としか言われないし、オバマに投票した若者達は、あの時代を生きたわけではないんだけど。
(黒人が大統領になるというような)奇跡は、米国だから起きた、というのは、西洋のレイシズムからの発想にすぎない。
第3世界では起こっていること。世界で最も貧しい国のひとつボリビアではインディヘナが大統領となった。
欧米のレイシズムは底深く、第3世界の方がよほど進歩している。
ブラジルの選挙では、高等教育を受けていない、農家出身の鉄鋼業者で労働組合長であったルラもいる。
しかしもちろん、オバマ当選は、欧米にとって大きなこと。
オバマ外交政策は、コンドリーサ・ライスが行ったものと同様であろう、つまり、力で脅かすこと。
米国は国際法を無視する無法国家である。
オバマはそれを変えるか、答えはNO。
イラクには石油があるから、ブッシュよりもっとアフガニスタンパキスタンを攻撃するだろう。
欧米関係はよくなる、というのもヨーロッパのエリートたちは米国の権力が好きだから。
不平等、格差、労働組合の破壊、福祉の廃止・・・つまり米国のやり方が好きだから。
ブッシュは攻撃的で傲慢だったから好まなかったけど、これからは自分たちの利益を保持しながらうまくやっていくだろう。
金融危機について、
30年前からわかっていたこと、自由化によって生まれた問題はどんどん深くなり、30年かけて世界に広がった・・・、

ちゃんと要約しようと思ったけど、力尽きたのでこの辺で・・・。



イルコモンズのふたで紹介してあった、ブライアン・イーノディスクールが素晴らしいと思いました。

http://illcomm.exblog.jp/9230980/