いろいろ

今朝届いた村上龍JMMメルマガ、オランダからのものでしたが、とても興味深く読みました。

その最新版はサイトにはまだアップされていないようですが、結局読まないで消しちゃうメルマガが多い中、この方の書かれるものは、たぶん住んでいるところが近いせいもあるんでしょう、すごく共感できる部分が多いので、これだけはちゃんと毎回読んでいます。

http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/title1_1.html

「隣の不幸は鯛の味」と題された210回目は、9・11や7・7のロンドンの事件に乗じて、たいへんな金儲けをした人々がいる、という話を中心に、違法でなければ何をやってもいい、という問題じゃないだろう、ということ、そして、「機会をつかむ」というのは、人の不幸に乗っかることではないと思う、というような内容でした。

その中でけっこうショックだった、しばらく前に大騒ぎになった事件、フランスのソシエテ・ジェネラルですごい額の不正を働いていたことが発覚した人がいましたでしょ、その彼が言った、という言葉。

引用しちゃうと、

>「2005年の7月、ロンドンで同時テロが起きたとき、ぼくはこいつは絶好の機会だと思って、すかさずアリアンス(ドイツの保険会社)の株をショート(売り)したのです。うまくいってぼくは数分の間に50万ポンド(7500万円)の儲けを手にしたのです。それでその晩、ぼくのおごりで銀行中でお祝いをしたのだけれど、そのときふっと、このテロでは数百人もの人が死んだり大けがをしたんだなということを思い出したんだ。ぼくは彼らの命や体と引き換えに、50万ポンドを手に入れたのです。そう思ったら急に気分が悪くなってトイレに駆け込んで、ぼくは吐いた。じぶんはなにか汚いことをやっているのではないかと、そのとき本気で思ったのです」

ソシエテ・ジェネラルは、2001年に歴史的な好成績を挙げ、その記録的な成績は9・11の日、テロリストのアタックを聞いて即座にアメリカ株を空売りしてあげた成績だったと言っていましたねと聞かれて、ケイヴィル氏はソシエテ・ジェネラルはそういうことを自慢げに公言するカルチャーをもっている会社なのですよと話した。


この言葉を聞いて、今回イスラエルがあのような狂気の殺戮を行ったことも、やっぱりどこかで金融危機とつながっているはず、という思いを再び確認しました。
何がどうつながっているか、私にはその筋道はわからないのだけど。


金融危機」ですが、今週の月曜日は「黒い月曜日」だったと新聞などが見出しを載せるほど、ヨーロッパではものすごく多くの解雇が通知された日だったようです。
フォルティス・バンクの騒ぎもまだ続いていますし・・・。

昨日オン・ラインじゃない方のル・スワールに、ジャック・アタリへのインタビュー記事があったので読んだんですが、ベルギーやフランスくらいの規模の国では、まだ挽回の策もあろうが、アイスランドのような超小国や米国のような超大国では、ほんとうに難しさの桁も違う、というようなことを言っていました。

米国の負債の額ってものすごいんですね。
自国の年間国内総生産の5倍、世界全体の総生産と同額、だそうです・・・。
ひえーーーーっ。と、驚いたふりのshohojiくんでありますが、実は1000ユーロを超えると千も億も兆も全部一緒なので、それほど驚いているわけじゃないんだけど。


3女の通うイエズス会では、生徒たちが、現在起こっていること、つまり世界のニュースに関して、学校で話したり聞いたりする機会がないのはよくない、というので、各クラス代表の集まる生徒会で、そのような場をつくることを学校側に願い出るということが決まり、昼休みの時間を使って、先生も交えたディベートが行われることになったそうです。
5年生と6年生の今回のテーマはパレスチナ問題。
4年生の3女は、「わたしも参加したい」と願い出たところ、もちろん希望者はOK、と許可されたそうです。

どのような議論が交わされるか、注目したいところです。


今日読んで感動したブログ、ふたたびイルコモンズのふた、「わたしたちの望むもの そのうたと絵とことば」

http://illcomm.exblog.jp/9269351/

この記事自体もとてもよいですし、岡林信康が懐かしい。

うちのにいちゃんが、友だちからレコードを借りてきて、聞かせてくれたんですよ、
「ヒロコ、これがフォークの神様と言われている岡林信康だ」
と。
それが初めて聞いた曲「チューリップのアップリケ」でした。
当時住んでいた小さな家の3畳間で、小さな安物のタクト(ステレオなんかじゃない小さなプレーヤーをこう呼んでいたような記憶です)で、何回も聞きました。

Youtubeで見たら、最近も歌っているんですね。