ずっと良いお天気が続いていましたが、昨日は雨が降りました。
今日は曇り、明日はまた雨らしい。
一日中雨が降り続けるってことはとても稀で、降ると言っても晴れ間もあります。
水不足がすでに心配されていたので、それにいくら天気がよくても家に籠ってるわけだし、雨もまたよし、って感じです。
うちの通りの木々の緑が、雨に洗われて美しくなりました。
5月4日以降の段階的解除に関して、毎日いろんな反応や影響などがニュースで報じられていますが、やはり簡単ではありません。
こういう困難を伴うこともわかっていたのだから、ロックダウンを決断するってのは、本当にたいへんなことだったのだなあ、とあらためて感じました。
今朝の会見で、現在のICUの使用率は、キャパシティの40%まで減少したと言ってました。
テストの数もだんだん増えていってます。
今朝ツィッターでこういう ↓ グラフを見ました。
これを見ると、ベルギーの4月26日時点での検査数は、OECDの平均を下回ってますね。
今後ぐーんと増えるのかな。
5月4日以降スタートするというトレーシングのためのコールセンターも、着々と準備が進んでいるようですが、その責任者のエマニュエル・アンドレさんが今朝のニュースにゲストとして登場、質問を受けていました。
www.rtbf.beすでにトレースされている結核患者さん、今度始まるCovid-19もそれと同じ発想・手法だけど、年に1000ケースくらいの結核に対応していた規模ではおいつかないので、との説明でした。
電話と最新テクノロジーと両方を使って、とのことでしたが、ニュースキャスターの「韓国のように、個人の行動を全て把握するようなやりかたなの?」という質問への答えは、今一つ曖昧、と感じました。
市民の健康保護とプライヴァシ―保護、このふたつの間でどのようにバランスを取るのか、気になるところではあります。
5月4日より仕事に出る人も増えますが、公共の交通機関が混まないよう、同じ時間帯に集中しないよう配慮するように、と言われていて、同時に、徒歩や自転車も奨励されてます。
そういうわけで、自転車用のラインを今よりさらに40キロメートル増やす準備がされてます。
ニュースでは、自転車に乗っている人をつかまえてインタビューしていて、その人が、40キロメートルだけでも増やさないよりマシ、でももっと増やすべきだと文句言っていて、インタビュアーが「まだ不満のようですね」と言うと、「だってぼく、フランス人だから」と笑っていて、可笑しくて私も笑っちゃいました。
こういうユーモア(?)、好きです。
11日以降規模にかかわらずお店がオープンされますが、これも難しいポイントがいろいろ。
たとえば洋服屋さん、試着室も問題だけど、一番えーっと思ったのが、お客さんが触れた商品は即しまって24時間経つまで出せない、って話。
これを聞いただけで、もう買い物に行く気がしなくなりました。
(いずれにしろ、コロナ騒ぎで仕事のない私、服や靴を買う余裕ありませんが…。)
今後は今までにも増して、オンラインでのお買い物が増えるんでしょうね。
家に籠らないといけないことで、アルコールの消費量が増えるのではないか、という予想もありましたが、結局そういう傾向はなく、消費量が減った人の方が多かったそうです。
私も、友人と外食すると必ずワインやビールを飲むのですが、そういう機会がなくなっちゃったし、運動不足の日々、アルコールでカロリーの摂取が増えたらますますコロコロになっちゃうので、消費量減った口です。
コロナ以外のいろいろメモ。
その① FBで拾った本物のフランダースの犬(笑)
日本で有名な「フランダースの犬」は、イギリス人のマリー=ルイズ・デ=ラ=ラメという人が英語で書いたフィクションなので(この人、ルーベンスのファンで、それ以外は全く興味なかったみたいです)、ベルギー人のほとんどが知りませんが、このフォトはほんとにミルクを街に運んでいた人&ワンちゃん。
ミルクを街の家庭に届けるのは女性の仕事で、そのスタイルが田園風景の象徴的なものだったんだそうです。
だからそういう風に扮装してフォトにするのも流行ったらしいから、下のフォトの中にはそういう扮装したニセモノも混ざってるのかも。
その② これはタイヘンなことだ、と心配なニュース
フランス北部の砂糖工場で貯めてあった、ビート洗浄後の汚泥がスヘルト川に流出、その汚泥中のバクテリアに川の酸素を奪われ、酸欠になった魚が70トンも死んじゃった、という話。元の環境に戻るには、少なくとも3年はかかるんだそうです。
その③ ケン・ローチが、Youtube上の彼の作品をすべて無料で公開する、というニュース。
これ今日FB上で見つけたニュースなんだけど、そのリンクをクリックしても開かないんですよねえ…。
そして、最後にこれ ↓
コレージュ・ドゥ・フランスの教授、イタリア人歴史学者・文献学者カルロス・オッソラ氏のお話。
コロナ危機を前に≪ヨーロッパ人≫である意識が再び脆弱になっている今、エラスムスの精神を、ということでしょうね。