今日は「ろうそく祝別の日」


嵐のような風雨の数日間が終わり、冷たいけれどピンと晴れた日が何日か続いたので喜んでいたらば、昨日から少し天気が崩れ、昨夜から雪。
むちゃくちゃ寒いです。

暦では今日はChandleur、幼子イエスが初めて、マリアとジョセフに連れられユダヤ教の寺院を訪ねた日、辞書を見たら、ニッポン語ではろうそく祝別の日、というんだそうですが、この日よいお天気なら冬も終わり、そうじゃなかったら、まだまだ冬は続く、という言い伝えがあるらしく、今日の外の冬景色を見ると、今年の冬は始まりも早かったけど、まだしばらくは終わらないぞ、という感じです。

フランス語圏では今日はどこでもクレープを食べます。

ニッポンは節分ですね。

カーニヴァルがニッポンの節分みたいだなあ、といつも思っています。

もう冬は出てってちょうだい、春はやく来い、のお祭りですもんね。


さて、昨日は冷たい北風の吹く中、所用でブルージュに行ってきました。
人に会う用事があったんですが、その人はアントワープに暮らすユダヤ人の人。
大学までサンペテルスブルグで暮らし、それからイスラエルに移住したものの、最終的にアントワープにやってきた、という人で、サンペテルスブルグ大学では日本の古典文学を専攻していたので、ニッポン語も上手です。
ロシア語、オランダ語、英語も普通に話されるし、私との共通語はニッポン語。
サラ・ロイといった人たちと、似たような環境にあったかもしれないし、そういうことなんかもちょっと教えてもらいたい気がしたんだけど、個人的な経験や考えなど、突っ込んだことを質問するほどまだ親しくないんで、これからまだ会う機会もあるし、失礼にならないかたちで、いろいろ聞いたりしてみたいな、などと思っているところ。

で、そういうことなんか考えながら、1日を終え、夜ベッドで読む本として、ルティ・ジョスコビッツの「私の中のユダヤ人」をピックアップしました。
これは、友人からたくさん譲っていただいた本のひとつ、まだ読んでいなかったんですが、何の前知識もなく開いてみると、
(って、ほんとうに何にも知らないヤツだなあ>自分)
この著者と広河隆一氏はご夫婦なんですね。
全然知りませんでした。

戦後生まれですが、ご両親はユダヤ人迫害を経験し、家族を亡くし、なんとか生き残ったということだし、ものの考え方もサラ・ロイと共通する部分があるなあ、と思いながら、今半分くらい読んだところ。

それにしても、この方の帰化申請を却下したニッポンの法務省の話には、あきれるとともに憤りを感じましたよ。


さて、今から一昨日貼り付けた画像を、もう1回視聴して、少し内容をメモする作業をやって、それから家事をすうることにしよう。