忘れないうちに昨夜の女房学校についてメモしておく。
私が演劇を鑑賞していて脳内に???が大行進しちゃうのは、仏語力不足に加え、演劇のランガージュって独特なものだから、というのが大きな理由だと思うんだけど、今回はディアナさんが事前に提供してくれた15ページの「指導要領」に、2ページに渡るグロサリーがあり、それに目を通していたおかげで「?」がグッと減少、ちゃんと鑑賞できました。
ありがたいことです。
開演5分前。
ラシーヌと名付けられてるところは ↓ 王家の席。
女房学校は有名なので、その内容まで記す必要はないですね。
セリフは全て17世紀のモリエールによるものそのまま。
でも舞台設定は現代。
喜劇のはずなんだけど、ほとんど笑えませんでした。
問題自体が今も変わらず存在していますからね。
しかも「指導要領」に紹介されていた参考資料は全てペドファイル関連で、それも読んでいたものだから、よけいに「ひどい話だ・・・」という思いでいっぱいになってしまったのでした。
役者さんについては、アルノルフと下僕のふたりジョルジェットとアランを演じた3人が素晴らしかったです。
演劇って生だから、映画やPCのモニターで観るドラマとは全然違う魅力があります。
もっと頻繁に足を運べば、もっとわかってもっとおもしろくなるかもしれないなあ、と思いました。
驚いたことにディアナさんは劇場のみんなと知り合いで、ディレクターのチエリさんはじめ、いろんな人に紹介してもらいました。
何回も記しますが、小国ベルギーはその都市も小さく、皆知り合い、という雰囲気。
だからそこで暮らす人たちも、たとえそれなりの有名人だとしてもフレンドリーなんです。
昨日は初日でガラでしたから、招待された有名人やメディアの人もいっぱいで、観劇後はドリンクもサービスされ、私もちゃっかり泡をいただいて、大満足で帰宅したことでした。
この ↓ サイトに貼ってあるビデオで、2020-2021の演目を紹介しているのがチエリさん。
ご本人も役者さん、今回もオラスの父親役で登場されました。
この劇場の裏に、以前にここで紹介したことがあるVauxHallやロイヤル・ゴーロワ・クラブが位置しています。
劇場も同じく18世紀の建物ですが、シャルル・ドゥ・ロレーヌが亡くなった後に建てられたそうだから、ロイヤル・ゴーロワ・クラブより少し後のもの。
サラ・ベルナールやマレーネ・ディートリヒなんかもここで演じたことがあるのよ、とディアナさんが言ってました。
うちのすぐ近くに住んでいる、ヤニスさんというディアナさんのお友だちが運転する車で往復したんですが、このヤニスさんも演劇の役者さんです。
ジェラールさんというフランス人と結婚(同性婚)しているそうで、帰路は自然とフランスの大統領選の話になりました。
マクロンとル=ペンのディベート、私はところどころしか聞いていませんが、どうみてもマクロンの方が勝ってました。
さて、第2回目の投票日はもう明後日。どういう結果になるでしょうか…。
今朝この記事 ↓ を読んで、この記事の本題とは逸れるのだけど、ウクライナへの攻撃が始まってすぐの頃、ニュースで「ロシアの武力侵攻が始まったことで、生まれた赤ちゃんたちを代理母のところに親が迎えに来れない」と、出産したばかりの代理母さんたちと赤ちゃんたちを紹介していたことを思い出しました。
あれからどうなったかしら…。