前回のメモからまだ2日しか経ってないけど、いっちょまえにショックを受けたので、メモ。
お二人の訃報です。
人が死ぬのは生まれたときから当たり前なんだけど、やっぱり悲しい。
ロベール・バダンテール
大戦後の最も偉大な法律家・ユマニストのひとりが亡くなった、というニュース。
一番有名なのは、フランスでの死刑廃止における貢献でしょうね。
この方なしで実現しなかったと思う。
この方のディスクールは、ほんとにこの方の言葉であって、まっすぐ聴いている者に届く、って感じがします。
この方が、自身の理想を持ち、はっきりしたヴィジョンを持って闘っているのが伝わってくる。
DSK(ドミニク・ストロース・カーン)が米国でのレイプ事件というスキャンダルを起こした時、TVのニュースでかばっているのを聞きましたが、それもこの人が言うと、友として信頼してるんだな、と、ちっとも不快じゃなかった。
(それにしても、DSKはバカだな、と思いました。大統領になるのに最も近いくらいのポジションだったのに、オンナ好きもここまでいくとねえ…。米国籍も持っている妻のアン・サンクレールに救われ、その後はもう姿を見かけなくなりました。)
まだニッポンに住んでいた大昔、「僕の音楽武者修行」でしたっけ、エッセイを読んで大好きになりました。
生で演奏を聴いたことはありません。
(長崎の原爆の日のセレモニーで、この方指揮の演奏を生で聴いた友人は、神がかりだと思った、と後で言ってました。)
でも、生でこの方にお会いしたことはあります。
当時住んでいたド田舎の自宅からそれほど遠くないところにあるお城で、既にプロとして活躍している若いミュージシャン向けのスタージュ(ニッポン語でなんといっていいのかわかりません。集中講義みたいなレッスン。)のためにいらっしゃったとき。
どういう経緯でこの授業を知ったのか忘れたけど、うちの3人娘(まだ小学生)も音楽やってるし、偉大なる指揮者に会わせてあげたい、こんな機会は滅多にないだろう、と思ったミーハーなバカ親はそのお城に出かけたわけです。
父親が持つジャーナリスト・カードで入れてもらった。
(親子5人全員そろってる状態でジャーナリストって・・・笑 今思えば、よく入れてもらえたよね。)
ご本人にお会いして挨拶しました。
うちの子たちと、おしくらまんじゅうで遊んでいただきました。
だから何?って感じの、超ミーハーな、でもありがたい思い出です。
さて、昨日からの大きなニュース。
フランスのミネラル・ウォーターVittelやPerrierですが、水源の汚染ゆえに、3年前から浄化したものを売ってた、というスキャンダル。
フィルターを通し浄化した時点でミネラルウォーターではないわけです。
それを瓶詰めして売ってたわけで、違法行為。
水道水をミネラルウォーターと偽って高く売った、って感じ。
VittelやPerrierは、大嫌いなネスレなので私はずっと前から避けてましたが、買ってた人は騙されていたので怒ってるでしょう。
法的にどういう罰が課せられるのかな?
きれいなフォトを1枚貼って、今日のメモおしまい。
"Psyché ranimée par le baiser de l’Amour", marbre d'Antonio Canova, 1777.