slam

slamという詩の活動をご存知でしょうか。

私は全然知らなかったのだけど、去年から3女が興味を持ち出して、そのアトリエに参加したり、slamの夕べに参加したりで、その活動の中心人物とも親しくなったりしたもんで、その関係で私も、「へえ、こういうのがあるのね」と知ったわけです。

昨日は、モンスのMaison Folieで夜8時から行われた月に1回開催されるslamの夕べに、ブリュッセルからそのために戻った次女と一緒に、初めて行ってきました。
3女くんは、宿題がいっぱいで忙しく、今回はパス。

ひとり3分以内で、年齢・性別・人種さまざまな人々が、みんなの前で自分の詩を読み上げます。
昨夜はステージに上がった人45人。

私がいつも「なんて親切な若者だろう」と思っていた、一番お気に入りのバスの運転手さんも、ステージに上がって詩を読むひとりでした。
(どこかで見たことあるな・・・と思いつつ、誰だか思い出すのにちょっと時間がかかりました。バスの運転席に、バス会社の制服を着て座っているところしか見たことなかったからね。)
なんだか、おおおおお、と嬉しくなったことでした。

政治的な内容から、個人的な内容まで、笑わせてくれる軽いものから、自らのトラウマと向き合うような重いものまで、とにかく自由にやるわけです。
ラップなんかと通じている部分もあるし、ちょっとした演劇の雰囲気もあります。

正直、私のフランス語力じゃ半分くらいしか理解できなくて残念なのだけど、それでもその場の雰囲気がすごくよくて、とても気に入りました。
来月は18日金曜日に開催されるそうです。
また聞きに行くつもり。

モンスのslamの中心人物は、ニールといって、お父さんがイギリス人でパリに住み、お母さんがスペイン人でブリュッセルに住み、ブリュッセルの学校を出た、という人。
仏語・英語・西語を普通に使い分け、国際SLAM大会に出場する力の持ち主なんですが、ものすごくソフトでいい感じの若者です。
3女の通うイエズス会の学校で、スペイン語の先生もやってますが、よくまあ他のセンセたちから文句でないよなあ、というような、なんともいえない服装・髪型なんですね、そういう彼を受け入れているというだけでも、イエズス会のこと好きになりそうなわたしであります。

ウィキってみると、アメリカで生まれたslamに関して、まだニッポン語の記述はありませんね。

http://fr.wikipedia.org/wiki/Slam_(po%C3%A9sie)

ほおお、ベルギーでは、パリに数年遅れてブリュッセルで、そして2007年からモンスでもコンスタントに活動が行われていることが、ちゃんと記されているわ。

昨日はフランスからもたくさん参加者がきていましたが、フランスのチャンピオンという人もいました。



PS・フランスでとても人気の高いslameur、grand corps maladeという人を教えてもらったので、動画を探してきました。