チャリティコンサ−ト、そしてパルファンのこと


今週の火曜日、王立音楽院を会場に、堀込ゆずこさんとジャンマルクルイサダさんのチャリティコンサ−トが行われました。
収益は全額、東ニッポン大震災で被災した仙台の音楽学校に寄付されるとのことでした。

曲目は、まずおふたりによるモーツァルトのヴァイオリンソナタK454、次がピアノでモ−ツァルトのピアノソナタK331、そして次がバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番の終曲のシャコンヌ、30分の休憩の後、ベルギー人作曲家セザール・フランクのヴァイオリンとピアノのためのソナタ

アンコールに応え、さらに3曲演奏されました。

ジャパンウィークと銘打った行事のフィナーレがこのコンサートだったそうで、そのしばらく前にも別のチャリティコンサートが行われ、堀米さんと仲良しのお友達でいらっしゃるという、チェロ奏者のミーシャマイスキー氏が、お嬢さんのリリィさんやその他のミュージシャンたちと一緒に参加されたのだそうです。
まったく知らなかったので、これは逃してしまって残念。
会場にはマイスキー父子もいて、みなから拍手を受けていました。
ベルギーに暮らし始めた23年前、モンスの王立劇場でこの方の演奏を聴いたことを思い出しました。
この国に来て聴きに行った最初のコンサートがそれ。
月日の経つのは速いもの・・・。
当時は真っ黒だった髪も真っ白になっておられました。
そういえばそのとき、今は亡きベルギーの5代目の国王ボードワンが、ファビオラ王妃と一緒に、やはり聴きにこられていたなあ、などということまで思い出されたことでした。


今日も仕事がオフ。
(予定では4月から2ヶ月ほど、超人的忙しさになるはずなのである・・・。いつも今みたいにヒマだと、収入がなくなるわけで、ゆっくりできるなんて喜んでばかりはいられませんしねえ。)
先々週から木曜日の夜、BBCのTVシリーズThe Hourというのがarteで放送されていて、これがなかなかおもしろい。
1時間ずつで6回で完結。
毎週2回ずつ放送されるので、今週でおしまいです。
TV放送終了後、arteのサイトの+7のサーヴィスで視聴できるので、今夜はTVと1時間ずれてそれをネットで見ようと楽しみに待っているところ。
主人公のフレディを演じている俳優が、ベン・ウィショウ、なかなかよい俳優だなあと思い、他にはどういう役割を演じたことがあるのだろうかとウィキってみると、パトリックシュースキント原作の映画パルファンで、主人公のグルヌイユを演じたのが彼だったんですね。
未見だったので、ネットで検索して視聴しちゃった。(レミゼのあとはこれかよ>自分・笑)

この小説は、メキシコにいた頃仲良くしていた友人のカルロスが、「ものすごくおもしろかった、絶対に読んで」と言うんで、スペイン語で読んだ、というか、活字を目で追った本なのだった・・・。
そういうわけで大体のストーリーしか覚えていない、というより、おおまかにしか理解していなかったので、映画はたいへん新鮮な気持ちで鑑賞することになりました。めでたい。
この本、次にクマに貸したのですが、舞台の南仏を歩くとほんとうに野生のハーブの香りがすごいのだよ、と、実際によく知っている彼が、やはり読後コーフンして話してくれたのを覚えています。

その後、ヨーロッパで暮らし始めてすぐプロヴァンスを旅行、小説の舞台のような野生の景色をこの目でみて、ああこれがプロヴァンスの香りか、グルヌイユの愛した香りかと、けっこう感動したことでした。
そういうわけで、ちゃんと理解したわけでもないのに、心にしっかり残っている1冊なのですよ。