昨日の空です。
木曜日は天気予報の通り10数年ぶりの大雪、要注意と呼びかけられまくっていたので、ビビった私はうちに籠っていましたが、やはり雪が積もった風景は美しく、SNSやニュースは雪の風景だらけになりました。
この日は終日降り続けましたが、一夜明けると晴天で、となると、「すべって転んで骨折でもしたらイヤだ」と思っていた私も外に出たくなりました。
(ちょうど週末にかかったので、スキー場はどこも満員御礼だったらしい。)
ずっと前に金沢に遊びに行ったとき、普通のブーツでは歩けないくらい雪が積もっていて、その時買った雪用ブーツを引っ張り出しました。
雪は止んでも気温が氷点下なので、あっちにもこっちにも雪が残ってましたから。
このブーツを引っ張り出すのは、ブリュッセルで暮らし始めて今回で2度目、たしかに10数年ぶりの大雪です。
そういうわけで、グランプラスにある王の家(ブリュッセル市に関するミュージアム)でやってる特別展を見てきました。
しばらく前から気になっていた Philippe Schott という人に関する特別展。
入り口の窓口の人も意識していなかった(笑)くらいの小さな特別展でありました。
ご本人の描いた作品数点と、彼の死後、美術品のコレクションや書簡類は全てミュージアムに寄贈されたのですが、その一部が展示してありました。
Philippe Schott
昨日土曜日も良い天気。
ヴァイオリンの工房に行ってきました。
ヴィオラをずっと続けるつもりの3女くん、しばらく前からずっと使うためのヴィオラを探していて、ついに2つに絞ったのを、しばらく試しに使わせてもらうために工房から貸してもらうことになった。
で、興味津々な私もお供した、というわけです。
最初に貼り付けたフォトは、その道中に撮ったもの。
工房の中。
この ↓ 中で、手前がヴァイオリンで奥がヴィオラ。
ヴィオラってヴァイオリンのように大きさがきちっと決まっているわけでなく、ものすごく大きさが多様なんですね。知らなかった。
3女が絞り込んだふたつの、その値段の差は2000ユーロ以上、我々だと悩む差です。
(こういうときは貧乏なことが少しイヤになる。せめてこのくらい悩まなくていいくらいのお金があったら手伝えるのに…と、ちょっと悲しかったりする母であった。)
見た目は安い方が圧倒的に美しい。
使ってある木の模様がね、ほれぼれするくらい美しいんです。
弾いてみると、音はどちらも美しいんだけど、高い方がより美しい気がする。
気のせいかもしらんが…。
そういうわけで、試しに10日間くらい貸してくれるので、その後どちらかに決める予定。
工房の後は、ふたりで長女のうちに行きました。
次女もリエージュから来ていたし、何より、先週からジョヴァンニのパパがローマから来ているのでごあいさつ、です。
エコノミストで銀行勤めだったお父さん、定年後は悠々自適の暮らしぶり。
私たちが到着した時は、お昼ご飯にリゾットを作ると、キッチンでトントンキノコ類を切ってる真っ最中。
おごちそうになりました。
すごくおいしかった。
若い頃から音楽大好きなお父さん、ギターのコレクションもしているそうです。
ご本人、作詞作曲もする。そして、歌う。
何曲か自作の曲を弾き語りしてくれました。
5人でバンドを作っていて、コンサートもする。
何年か前に、映画の上映やバンドの演奏のために地下室を購入したんだそうですが、その建物がたまたまパゾリーニの«アッカトーネ»に登場する建物だったそうな。
去年のイタリア映画、C'è ancora domani にも登場する、と。
ミーハーな私は、へえええええっと思っちゃいました。
人生楽しんでますね、って感じの方でしたわ。
ということで、その他ニュースやSNS上で見かけたフォトなど。
この前紹介した「私が大臣だったら・・・」のシリーズ。
昨日まで毎日医療関係です。
最初がICUセクションに働く人たちだったんですが、その後、ガン病棟、精神科医療、老人医療と続き、その後医療機器に関して、さらに医療に向けられた予算について、と続き、これで医療関係はおしまいだと思う。
各分野に携わる人たちを紹介し、それぞれが直面している問題を明らかにしていくというこのシリーズ、6月の選挙までの企画としておもしろいと思います。
へえええっと思った初めて知ったことのひとつが、医療機器の問題の回で紹介された話。
赤ちゃんがまだお母さんの子宮にいるとき、既に明らかになっている問題を手術で解決するお医者さんが登場しました。
子宮内の手術ができるのは、世界でこの方ただひとり、なんだそうです。
ブリュッセルのブルグマン病院のお医者さん。
(追記・生まれるまで待っていてはできない手術の話です ↑ 。紹介されたケースは、お腹にいるのは双子で、うちひとりは全く発達できていない、という問題。発達はできないんだけど、もうひとりの発達の妨害にはなっている、という、3万に1ケースという稀な例。)
ダボス会議が閉幕されたばかりですが、その中で話題になったニュース。
BASFの相続人であるMarlene Engelhornさん、私に税金かけてよ、という活動家です。
受け継ぐはずの遺産のうち25ミリオンユーロを辞退する、と。
そしたらその数日後に、ベルギーの経団連みたいなところのトップの人が、「ベルギーにおいでよ。いっぱい税金とるよ。」と言ったようです。笑
こういう ↑ 話になったのには、ベルギーの極左政党が、スーパーのチェーンであるColruytという大きな会社について、「彼らは税金を払っていない」と批判したことも背景にある。
これってウソなんです。
極右の連中も嘘つきだけど、極左も同様。
ああ、やだ。
こんな風に誤った情報でかき回すと、ちゃんとした議論ができなくなるだろ、とむかついてしまう。
フォトなど。
Isamu Noguchi with Undine (Nadja) in studio, 1926
Photographer unknown. Courtesy The Noguchi Museum
Man Ray, Portrait of Dora Maar, 1936.
A young Roman woman gazes out at the viewer from an ancient fresco as she prepares her hair, perhaps on the morning of her wedding. From the spectacular wall paintings of Pompeii's Villa of the Mysteries, expertly cleaned from 2013-2015. 1st century BC.
明日から気温は10℃くらいまで上がるらしいけど、100km/hの風が吹くらしい。
と、そうこうしているうちに1月も終わりますね。
速い速い…。