4月11日 コロナ危機@ブリュッセル

まず、このための更新なのだ、というくらい貼り付けたいインフォからスタート。

 

前回触れたパオロ・ジョルダーノさんのエッセイ「コロナの時代の僕ら」が、日本時間4月12日19時まで、全文無料で公開されています。

私はid:cucciolaさんに教えていただき、昨日読みました。

実は11日19時までだったのです。

ここで知らせたら、もう少したくさんの方に読んでいただけたかもしれないのに、そういう余裕がなかったので、FBとTwitterのみで拡散したんですが、好評だというんでさらに24時間延長になったそうなので、それならもう絶対ここでも記しておこうと、今日はブログ書くことに決めたのでした。

 

とても素晴らしいエッセイです。

note.com

 

今日も恒例の11時の会見を聞き終わったところです。

 

現在のベルギーでのコロナによる死者数は3346人。

うち、病院で亡くなった方が1840人、42%は老人ホームで亡くなっています。

国によって亡くなった方のカウントの仕方が異なるので、ただ単純に比べたら、ベルギーの死者数がとても多い印象を持つだろうが…、とのことでした。

 

発症者のグラフのカーブがプラトーになり落ち着いてきたからと言って、行動様式を今の状態から変えないように、カーブが私たちの行動を決めるのではなく、私たちの行動の仕方がカーブを決めるのだから、ということでした。

 

イースター・バカンスの真っ最中です。

ほんとうなら明日の復活祭は、「ローマから飛んできたマダム・ラクロッシュ(鐘です)」が庭に落っことしていったたまご型のチョコレートとプレゼントを、子どもたちがバスケットをぶら下げて集めるオタノシミの日なんですけどね。

 

日本ではバレンタイン・デーに一番チョコが売れるでしょうが、こちらはイースターです。

チョコ職人さんたちも、コロナ危機では大きな影響を受けています。

 

とても良い天気が続いていて、気温も最高24℃くらいまであがり、夏みたい。

ついついみんなも気が緩みます。

いつまで続くのか見通しが立たないのも、気のゆるみの大きな原因のようですが、会見でスポークスマンが言った通り、カーブを決めるのは私たちの行動の仕方、です。

忍耐しかありません。

 

 

以前に記した補償金が、数日前に口座に振り込まれていました。

これが3月分で、4月分は来月振り込まれるようです。

助かる。

あと、会計士がアドバイスしてくれた、ブリュッセル首都圏の救済措置にも申請してみようと思ってます。

銀行が発行してくれる証明書が必要なので、それを銀行に頼んで現在返事待ちです。

これが受け付けてもらえれば、4000€もらえます。

この措置はブリュッセル首都圏の雇用対策でもあるので、私のような「おひとりさま」は受け付けてもらえないかもしれませんが、会計士が「申請する権利あるよ。手続きはやってあげる。」と言ってくれるので、ダメモトで…。

私の仕事は、おそらく今年はもうほとんどないと覚悟していますが、上述の援助があれば、何とか生き延びることができそう。

 

一昨日、こういう状況になって初めて、公共のバスを利用しました。

日本食料品店にお米を買いに行ったんです。

往きは散歩を兼ねて徒歩で、帰りは重たいのでバスに乗った次第。

通常バスに乗り込むときは、運転手のいる前方の扉から、降りるときは後方の扉を使うのですが、今は運転手さんを護るため、乗車の際も後方から、透明のプレートで客のいる側と遮断してあり、運転手さんは守られていました。

座席も、乗客ひとりひとりの間を1.5メートルは離さないといけないので、座席は4席のうち3席には、「座ってはいけない」のステッカーが貼ってありました。

どういう風に距離を取るのかな?と思ってたんで、なるほど、と思いました。

 

 

では最後に、長女に教えてもらったビデオ。

ピレネーの村には、口笛でコミュニケートする人がまだ残っている、という興味深いもの。

「タバコちょうだい」とか「今日はもう帰る、またね」とか、いろいろ。

戦争中は、敵の存在を知らせたりするのにもつかわれていたとか。

 

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