真夏のような天気が、まだずっと続いています。
平均よりも高い気温はたいした問題ではないけれど、水不足はかなり深刻だと思う。
昨日はブリュッセルでも30℃近かったようだけど、これから曇ったり雨の降るところがあるらしくて、気温は15℃くらいまで下がるらしいですが。
前回の更新から今まで、大きいところでは学校の状況がかわり、細かなところでは、病院へのお見舞いの制限、家に招待していい人数の制限の緩和などがありましたが、今この時間、政府のHoReCaや夏のバカンスに関する話し合いが行われている最中、今日の会見が気になります。
もうオランダやフランスで、カフェ・レストランに関してある程度緩和されましたから、リールやマーストリヒトなど、国境をちょいと超えちゃってカフェのテラスに座っているベルギー人たちがニュースでインタビューされてました。
(追記・フランスも越境してくるのを認めてませんから、上のリールは間違い。)
ベルギーの方では、まだ越境は一応禁止しているんですけどね。
今日話し合われていると思いますが、250ユーロのHoReCaクーポンが発行されるかも。
サラリーマン用なので、私なんか関係ないですが。
あとはVAT、これまで食事12%、飲み物21%だったのを、それぞれ6%、12%に下げる、という方針はすでに政府の方から出されていましたが、HoReCaの方は全部6%にして欲しいと言ってます。
それにしてもバカンス、日本で育った私なんて、行けないなら行けないで、あ、そ、くらいの感じですが、ホントに大問題みたいですよ。
経済の面では大きい問題だということはわかりますが。
ギリシャとかは「ベルギー人お断り」らしいですし。
日本でも報道されたようですが、ベルギーの王子がスペインのコルドバの友人宅のパーティに参加した2日後Covid-19を発症、というニュース。
www.rtbf.beこの人、メディアに登場することなどほとんどないのに、これで目立っちゃったんで、私なんか、ジョアキム=Covid-19と脳みそにインプットされちゃいましたよ。
カッコ悪すぎ。
今の王様フィリップのお姉さんであるアストリッドの2番目の子供で長男になります。
称号はベルギー王子でオーストリア大公。
で、このニュースから、「コロナ禍で若い人たちは友人とワイワイ騒げなくてかわいそう」という意見がいくつも聞かれました。
でも私は、そういうことは考えたこともほとんどありませんでしたから、へえ、そうなんだ、と思いました。
学校に行けない、行けてもあらゆる制限がある状況については、その影響を少しは心配していたんだけど。
行かなくてよくて嬉しい子供もいるかもしれませんが、家庭でフォローできなくて、基礎的な勉学がどんどん遅れてしまった子たちもいますし。
自分自身がワイワイ騒ぐ集まりはあまり好きではないのと、うちの子供たちも今回の一連の流れの中でそういうことを嘆いていなかったからでしょう。
それより、この騒ぎがある程度収まった時、どのような変化が起きるか、そっちの方が「若者問題」だと思っていたし気になってます。
この前も子供たちと話したんですが、タックス・ヘイヴンにお金を置いている企業には政府が援助しないデンマーク方式をベルギーでも、って話、どうなったんでしょう?
もう何にも聞こえてきません。
日曜日の夕方のニュースの最後に、時間を延長して、これからの経済のあり方、生活の仕方に関して話そうという枠がありました。
6月中、毎週日曜日にはこのコーナーが設けられ、毎回ゲストとともに話し合われるそうです。
さて、CINEMA10、前回2日目まで貼り付けました。
今日は3日目から8日目まで。
アップしつつ、ストーリーもほとんど覚えていなくとも、心に残ってる映画がいっぱいあることを確認しました。
そういうのって、好きな絵を眺めたり、心に残った詩を思い出したりするのに似てるのかも。
金子光晴の詩に、
今日までの私の人生が
すっかり騙されていたとしても
この夕映えの美しさ
という一節があったと記憶します。
微妙に記憶違いかもしれません。
うちにたぶん本があるんで、探せば正確なところがわかると思うのだけど、それは後で確かめることとしよう。
そういうわけで、ストーリーやテーマに感動した映画というよりも、たった1回の夕映えの美しさのように、そして絵画や詩の一節のように感じたもの、という基準で選んでます。
3本目は、ジャン=ジャック・ベネックスのDIVA。
映像がすごく美しかった。それ以前に観たことがないくらい美しかった。
そして登場人物たちの生活の仕方がものすごくユニークで、またまたカッコイイ!と心惹かれました。
これをアップする機会に、主人公ジュールを演じていたフレデリック・アンドレイをネットで検索してみたら、当然ながらすっかりオジサンになっているのに驚いてしまった。
いつも思うのだが、役者さんと限らず、天使のようにかわいい男の子でも年取ったらただのおじさん、他人のことは言えないと怒られるかもしれないけど、天使のようにかわいかったことなどもともとない私です、ちょっとくらい嘆いても罰は当たらないのでは…。
4本目はルイ・ゲッラのエレンディラ
同様に映像の美しさ、モンスターのような祖母を演じるイレーネ・パパスの迫力、そしてユリシーズのオレンジ、などなど、魅力的な作品でした。
エレンディラがおばあさんに何かを命じられるたびに si, abuela (はい、おばあさん)と返事をする、何回も何回も発せられる台詞、しっかり脳内に残ってる。
5本目、ビクトール・エリセのエル・スール
「蜜蜂のささやき」もよかったです。
ものすごく静かで、ちょっとしたしぐさに≪懐かしさ≫みたいなものを覚え泣きそうになる、そういう映画。
ビクトール・エリセ監督の「マルメロの陽光」、まだ小さかった子供たちと鑑賞しました。
そしたら次女くん、カダケスに実験的に移住した時に知り合った画家のグスタボが、この作品の画家だと思い込んでしまったんだった、なんて思い出もよみがえってきました。
今調べたら、この監督の長編作品って、この3作しかないんだ。
6本目。フェルナンド・エインビッケのダック・シーズン
メキシコ・シティの歴史的に非常に意味深いトラテロルコ、そこにあるアパートの1室を舞台に、不条理劇、という感じの映画。
こういうの、好きです。
ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説を全体小説というなら、これって全体映画だ、と思ったことでした。
そして今日アップした8本目、ヴィム・ヴェンダースのパリテキサス。
サム・シェパードが監督に主役のトラヴィスを演じて欲しいと頼まれたけど、あまりにも自分すぎる、という理由で断った、というエピソード付きで思い出す作品。
きれいだな、ナスタ―シャ・キンスキー。
やはり今日も エネルギー尽きた感あり といった終わり方です。