今月末には象徴としてのワクチン接種

暗い、天気が悪いのでよけい暗い。

一番日が短いときですもんね。

来年、サマータイムをなくす際は、私としてはやはり針は1時間戻して欲しいです。

朝10時を待たないと明るくなり始めないなんて、もうその日は何もする気になれない、ってことになりそう…。

 

 

イギリスでより感染しやすく変異したというコロナウィルスが確認されたことで、イギリスと大陸の行き来が制限されタイヘンなことになってます。

この変異したウィルスにも、ワクチンは有効らしいですが。

 

ワクチンといえば、EUコミッションが12月27日からOKとゴーサインを出したことで、ベルギーも1万本(って表現でいいのかな?)5000人分のファイザーのワクチンをゲットしたそうで、来年1月からのプログラムに先立ち、今月末には〈象徴として〉のワクチン接種が、ブリュッセルフランダース、ワロニアの、高齢者のホームでスタートです。

www.rtbf.be

ファイザーのワクチン、ベルギーで生産されています。

だからって、その町の人が優先的に、なんてことはもちろんありませんけどね。

下に貼ったリンクの記事、

>英国ボリス・ジョンソンツイッターでNHS(国民保健サービス)とワクチン開発に携わった科学者たちに謝意を述べたところ、ベルギーのアレクサンダー・ドゥクロー首相は「欧州産ですよ」と、ツッコミをいれた。

ってところが「いいな」と思っちゃった。

www.aoitori.be

 

 

昨日またBeModern展を観に、美術館に行ってきました。

いくつか確かめたいこともあったので。

 

前回の記事にクレーの作品はガーゼに石膏を塗った上に油、と書きましたが、今回確かめたら油でなくて水彩でした。

クレーは1935年頃、皮膚硬化症で苦しんだそうなので、この作品っていつものかな、と思ったんです。

作品左下に小さく1917年と記してあるのを確かめてきました。

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王立美術館のホールです。

このスペースの左に入ったところに、広々としたカフェがあって、けっこうおいしい料理も食べられるんですが、コロナのせいでそういうオタノシミもなし。

美術館はチケットがあれば、その日は開いている時間中出入り自由。

だから外でお茶やお食事を取ってまた戻ってくることもできますが、このカフェで休憩を取りながら一日中過ごすことも可。

値段もデモクラティックですし。(ミュージアムによっては、すごい料金だったりしますが、ここではそんなショック味わうことはない ← ポンピドゥーセンターで驚かされた経験より 笑)

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このホールの右側に、特設展、世紀末ミュージアムマグリットミュージアムへ降りていくエスカレーターがあります。

そのエスカレーターへ向かう方においてある、コンスタンタン・ムーニエの作品。

何回観ても、美しくも哀しいなあ、と思う。

ピエタ像みたいですが、炭坑の事故で亡くなった息子とその母です。

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この作家について、日本語のWikiに少し記述があったので貼っておこう。

ja.wikipedia.org

世紀末のセクションに行くと、この方の作品が彫刻・絵画いくつか観られます。

たとえば、これ。

鉄工所の労働者、口を半開きにして休んでる。

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ギリシャ彫刻のような均整のとれたものが美しいものとされてきたのが、この時代になると変化するんですねえ。

時代と美の関係、非常に興味深い。

 

うちから徒歩で10分くらいのところに、この作家が最後に住んだ家・アトリエだった建物が残っていて、王立美術館の所有するムーニエ・ミュージアムになってます。

入場無料。

そこは美術館の守衛さんがひとりで見学者を迎えてくれるんですが、この方、ご本人も絵を描く方、しかもムーニエが大好き。

興味を示すと、ほんとにいろんなことを教えてくださいます。

ムーニエの作品、労働者をとても美しく描いたので、旧共産国ではすごく有名なんだよ、ということも教えてもらいました。

私は守衛さん自身の絵も見せてもらいました。

色鮮やかな抽象画で、上手だな、と思いました。

もちろんこれは展示されてませんが。

 

 

B Modern展の会場内。

ガラガラですが、もうバカンスに入ったので、これでも前回よりは人が多かったわ。

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やはりコブラのメンバー、クリスチアン・ドートルモンの作品。

エクリチュールにけっこうこだわった人だったと思う。

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前回、ウーゴ・クラウスもコブラの運動にかかわったと書きました。

前回貼り付けたクラウスの作品は、美術館が最近購入したものだと読んで確認してきました。

 

オスカー・ココシュカの作品。

イニシャルがOKってのがおもしろいな、なんておバカなことを前回思ったんだけど、今回はフォト撮ってきちゃった。

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クリスマスも明後日。

ビュッシュが食べたいかも。

ビュッシュを思うと、ブルターニュフィニステールに家族で旅した時のことを思い出してしまう。

ちょうどクリスマスの頃で、借りた家の大家さんが「ビュッシュを届けるね」と言ってくださった。

うわあ、嬉しいな、クリスマスだからケーキをサービスしてくれるんだ!と喜んだら、ほんとにビュッシュ(暖炉にくべる薪)だったのである。

 

ちっちゃいのでわかりにくいですが、このフォト、その時の家のすぐそばにあった木です。

実はこの木が生えた土台は、このあたりの人が昔共同で使っていたパンを焼くカマドです。

これもとても美しかったなあ…。

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