今日もメモ

今日もちょいとメモ。

 

まず前回メモしておこうと思って忘れていたこと。

 

5月5日がナポレオンの命日で、今年は200年ということもあって、TVでもラジオでも新しく出る本でも、しばらく前から今でも「ナポレオン」をよく見かけます。

ドキュメンタリーも何本か視聴しましたが、ラジオで「ナポレオンと現在の私たちの生活のスタイル」ってのを聴いて、へええっと思ったことがいくつかあったんだけど、そのうちのひとつが「ジェンナーが開発した種痘を最初に接種したのがナポレオンの息子だった」という話でした。

この子は結局結核で亡くなったそうですが。

これを聞いて、ナポレオンって新しいことに抵抗のない人だったんだなあ、と再確認した次第。

今でも例えばブルージュの市庁舎の横には掲示板が残っているんですが、それって「結婚告知板」のなごりなんです。

これから結婚するという人は、その2週間前だったか3週間前だったか、結婚することを告知しないといけなかった。

その義務は2000年まで残っていたそうですが、そういう決まりを作ったのはナポレオンです。

ナポレオン以前は重婚なんて珍しいことではなかったんですね。

おもしろいなあ…、と思う。

ナポレオン、大好きという人と大嫌いという人がいると思うけど、いずれにしろ彼の登場でヨーロッパが大きく変化したのは間違いないですもんね。

www.rtbf.be

 

ついでにちょいとジェンナーについて調べたら、彼は種痘法の特許をとることはしなかったそうです。

特許をとるとワクチンが高価なものになり、多くの人々に行き届かないと考えたから。

 

 

 

 

昨日は王立美術館にアレシャンスキー展とアボリジニー展を観に行ってきました。

展覧会を観るだけじゃなくて歩くことも目的です。

(単なる散歩とかジョギングとか苦手で、何らかの目的・用事がないと出かけることができないのである)

美術館への往復、近道したり寄り道したり回り道したり、4時間歩きました。

イースターのバカンスの最中に出かけたら、人が多かったので諦めて見ないまま退散しちゃった展覧会、今回は予想どおり平日なんでほとんど人がいなくて快適でした。

 

私は入場料を払わないので、このタイヘンな時期、せめてもの応援のつもりで、いつも少しショップで買い物をするんですが、今回はけっこうフンパツして本を3冊購入。笑

いずれもアレシャンスキーのイラストで、レオン=ポール・ファルグのAstrologie poétique、ロジェ・カイヨワの  La lumière des songes、アルフレッド・ジャリの  UBU Roi です。

それぞれ 829冊、500冊、333冊の限定版で、とても美しいものです。

満足。

本って所有の欲望を起こさせますよね。(最近すっかり読まなくなっているくせに…)

そういえば、先日うちに長女と次女が訪ねてきた時、友達の誕生日に本を贈ろうと本屋に行ったら、自分の欲しい本もいっぱいでつい…、と何冊も抱えていました。

「所有の欲望」の対象が、貴金属とかじゃなくて本でよかったねえ、と笑ったことでした。

 

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美術館に行く途中、エグモン宮のそばを通ったら、コロナ対策の会議が開かれていたので、ポリスやジャーナリストがけっこういっぱいいました。

 

帰路は、前回うっかり調べずに行ったばかりに知らなかったジャン・ダルデンヌ通り(マルクスが暮らしたとおり)のつまずきの石を見に立ち寄り、そこの通りから2本目のコンコルド通りにも1枚あることも知ったので、それも見てきました。

ふたりともレジスタント活動で捕まり処刑された人。

このフォトは後者のものですが、まだ19歳です。

捕らえられてひと月も経たないうちに絞首刑…。

Pendu という短い言葉に、たいへんな残酷さを感じました。

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上述したように、昨日は午前中に政府のコロナ対策会議が開かれました。

6月9日からレストランやカフェがテラスだけじゃなくて店内でも営業がOKになるなど、7月、8月と段階的に規制が緩められ、9月にはかなり以前の自由が戻ってくる、ということになりました。

今回は文化イヴェントにも話が及び、7月30日から屋外の5000人規模のフェスティバルもOKとなりそうです。

ベルギーは夏の音楽フェスティバルの数は欧州で一番じゃないかな。

今年も断念しているフェスティバルもありますが、トゥモローランドが意欲を示してましたよ。

トゥモローランド (音楽イベント) - Wikipedia

この緩和に最もこだわったのがフランダースなのは、この辺にも理由があると思います。

この決定については、健康担当相が「もっと慎重にやるべきだ」とかなり反対したそうですが、最終的に慎重論は受け入れてもらえず、彼は怒って記者会見にも出ませんでした。

この方、医療現場の大変さを見て涙さえ浮かべていましたしね…。

 

www.rtbf.be

www.rtbf.be

 

ということで、今日のメモでした。

 

 

勝利の日

今日はベルギーの第2次大戦勝利の日。

 

だいたいフリーランスで仕事していると、平日もウィークエンドも祭日も関係なく、特に今は籠っているしでますますわからない、それで、今日は祭日だったっけ?と調べてみた。

 

1945年5月8日23時01分に、連合軍が公式に勝利を宣言。

でも、それぞれの国が異なる日に戦争を終えていて、ベルギーについて言えば、1944年の9月・10月に解放されたけど、12月にまたアルデンヌにドイツ軍がアントワープ攻略を目的に米軍を攻撃してきた、いわゆるバルジの戦いが終わる1945年1月に終戦

 

長いことこの日は学校と役所のお休みの日だったけど、1983年に祭日を1日減らすことになり、影響少ないし、というんでこの日がお休みでなくなったのだそう。

 

なるほど、何でも調べてみるものだな、と思いました。

 

ちなみに、第1次大戦終結の日である11月11日は祭日です。

(1918年11月11日11時に公式に終戦宣言がなされた。)

 

parismatch.be

 

5月ってけっこうお休みが多い月なんですが、今日は祭日でないと判明、メーデーの後はイエスさま昇天の日とペンテコステの月曜日(今年はそれぞれ13日、24日)がお休みです。

 

 

 

今日FBで拾った画像、おもしろいな、と思いました。

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ロベールの辞書に新しく入れられた言葉のうち、その年を象徴するような言葉をそれぞれふたつずつ選んである。

私が生まれた年のふたつは、スプートニクとスクープ。

小学校の時、各教室にTVが置かれるようになり、そのTVでアポロの月面着陸を見たことなんか思い出したり...。

 

 

 

週に少なくとも2回くらいはいっぱい歩こうと決め、木曜日は午後から雨になるというんで、朝のうちにグランプラスあたりまで徒歩で往復してきました。

ついでにフォトを撮ったりもしたのでアップします。

 

8日からカフェ・レストランはテラスでの営業ができるので、この日はもうあちこちで準備をしてました。

 

 

 

5月に入ってレインボー月間、あちこちに虹の旗も飾られていました。

今年のプライドはオンラインで22日に行われます。

 

www.brussels.be

 

 

グランプラスは平日の午前中ということで、ほとんど人はいませんでしたが、今日土曜日の午後から天気が良くなりはじめ、日曜日は夏のような陽気になるらしいから、テラスも開くことだし、賑わうことでしょう。

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今日も少しブリュッセルの歴史的エピソードを紹介しちゃおう。

 

グランプラスから小便小僧のいるところに入ったところに、昔 à la ville de Courtrait ア・ラ・ヴィル・ドゥ・クルトレというホテルがあって、1873年7月、そこにヴェルレーヌが彼の母親と泊っていた。

そこにイギリスでけんか別れして放ってきたランボーがやってきた。

またケンカになり、ヴェルレーヌがピストルで2発発砲。

最初の1発がランボーの手に当たっちゃった(確か左手だったと思う)。

この日の朝、ヴェルレーヌはピストルをゲットしてます。

買った場所は、何回か私がここにフォトをのっけた美しいアーケード街ギャレリー・ロワイヤル・サンチュベールの、今は Le pain quotidien というパン屋さんの場所にあった武器屋さん。

LPQ Belgium - All day bakery and restaurant

その後やはりギャレリーにあるカフェでアブサンを飲んでホテルの部屋に戻ったそうです。

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この事件、ブリュッセルで裁判が行われたので、当時の資料はブリュッセルの王立図書館にあります。

懲役2年の実刑判決で、ヴェルレーヌはモンスの刑務所で2年服役してます。

おもしろいと思ったのが、彼の出所後、裁判に関わった人々が彼を講師に招き文学講演会を催した、という話。

 

ベルギーは近代BD(こちらのマンガ)発祥の地、それでBDの主人公たちの壁画がいっぱいあります。

小便小僧のそばにもいくつかあり、唯一コピーライトにうるさいHergéエルジェのタンタンは避け、

(万が一、こういうブログに載せて見つかったらタイヘンですもんね。エルジェ自身はもうずっと前に亡くなっていて、ご本人さまはコピーライトにうるさくないかもしれないんだけど。)

ダニィさんのを貼り付けておこう。

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www.danybd.com

 

アルデンヌにあるダニィさんちには、何年か前に仕事でお邪魔しました。

パートナーさんが、彼のBDに登場するヒロインにそっくりでビックリ。

それを言うと、彼女にはそれが一番の誉め言葉だよ、とおっしゃいました。

 

一番記憶に残っているのが、エジプトだったか、旅行に行ったら彼の作品をちょっとだけ地元用にアレンジした海賊版が出回っていたというエピソード。

コピーライトという点からどう思う?と訊ねたら、「そういうのが出回っているってのがすごく楽しい」と。

オシャレでかっこよくニコニコと優しくて、仕事の思い出の中のベスト10に間違いなく入るわ。

そこでごちそうになったシャンパン、これまで味わった中で一番おいしかったし。

 

 

フォトはこれで最後。

13世紀の城壁の一部です。

14世紀には街がもっと広がり、城壁が新たに作られることになるんですが、

(現在は旧ブリュッセルを囲む自動車道になっている)

まだこうやって残ってます。

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大学の講義、今週文学が終了、美術史も来週で終了。

これから学生たちは籠って試験に備えます。(って、これまでもコロナ禍のせいで籠っていましたが。)

こちらの学生たちは、皆ホントによく勉強します。

自分の学生時代を思うと、よほどオバサンになった今の方が勉強している気さえする。

当時私は、試験になると勉強し、勉強するとおもしろくなるんでやる気が出るものの、試験が終わるとそんな「やる気」なんかまたパッと忘れたような日々が…。

 

9月からどうしようかな、と考え中。

コロナ禍は収まり始めそうな気配とはいえ、私自身は今年はもう仕事はないと覚悟しており、来年もすぐには元通りにはならないだろうし、時間的には問題ないんだけど、オンラインに慣れすぎて、教室に通うってのに抵抗が…。

情けないことです。

講義は、1回こっきりのコンフェランスや王立アカデミーの講義と違って、確かに中身が濃く深いのだけれどねえ…。

 

王立アカデミーといえば、一番最近聴講した講義は「ベルギー憲法の未来」でありました。

新しい国ですから、憲法は当時世界で一番リベラルなものでした。

だからこそいろんな人が亡命もしてきた。

でもこれまで改正はあまり行われておらず、きちんと時代にそくした議論をしなければいけない、という話。

(これまでの改正は、連邦制になったときのものがほとんど。基本的な権利についても具体性に乏しいそう。)

 

講師の憲法学者が「最近はポピュリズム政党の台頭が世界的に激しく、こういう政党の共通した特徴が憲法を変えようとする動きだ」おっしゃっていましたよ。

 

講義はアーレントの言葉で締めくくられました。

 

Un gouvernement constitutionnel est "un gouvernement essentiellement limité, dans son autorité et dans l'usage de sa force, un gouvernement sous contrôle des gouvernés".

Et de préciser qu'"il s'agit de limiter, autant qu'il est possible et autant qu'il est necéssaire, l'espace étatique du gouvernement pour permettre une liberté extérieure à la sienne".

 

ネットの翻訳機で訳したら

****

憲法上の政府は、「その権限とその力の使用において、本質的に制限された政府であり、被治者の管理下にある政府」です。 そして、「それは、政府の国家空間を、それ自体の外部の自由を可能にするために、可能な限り、そして必要な限り制限することの問題である」と明記する。

*****

ヘンな日本語だなあ…。

 

 

 

 

5月に入ったので

5月に入ってまたフォトがアップできるので、最近のものをアップ。

嬉しい。

 

 

 

うちから一番近くにあるつまずきの石です。

この方、ベルギーの水泳チャンピオンで、ベルギーで初めて公共のプールを作った人。

第2次大戦中にレジスタント活動、それで捕らえられブレーンドンクの収容所で銃殺刑に…。

 

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これは前回の記事に書いた私のホームドクターのキャビネの近くにあるつまずきの石。

レジスタント活動ゆえに捕らえられ、スカールベークで銃殺刑に処せられた学生さん。

Peut être une image de plein air

 

 

先週は天気がとてもよかったし、イースター休暇後は「エッセンシャルじゃない店」も普通に開いたので、ちょいと必需品の買い物に出かけたり、けっこう動きました。

そのついでにフォトを撮ったのです。

これはマルクスエンゲルス共産党宣言を書いた場所。

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ジャン・ダルデンヌ通り。

1900年頃、この通りはまるごと新しくされたので、↑ の銅板の貼られた家は、彼が住んだ家そのものじゃありません。

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後で以前ここに貼り付けたサイト「つまずきの石ガイド」を見たら、この通りにもつまずきの石がひとつある。知らなかった。

今度見てこよう。

 

 

オードリー・ヘプバーンが生まれた家。

カイエンヴェルト通り。

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つまずきの石ガイドのサイトを見つけた時に友人にも教えたら、彼女も出かけるときは必ず目的地近くの石をあらかじめ調べて立ち寄っています。

昨日はガティ・ドゥ・ガモン寄宿学校跡で15枚(!)のつまずきの石を見てきたそうです。

www.kazernedossin.eu

 

stolpersteine-guide.de

 

15人というのは、校長先生である女性がかくまっていた4歳から18歳の12人の子供たちと、レジスタント活動をしていた校長先生夫妻と彼らの一人娘。

校長夫妻の22歳の一人娘さんは、1人は助けてくれるというんで、いったん捕らえられたものの助かっています。

彼女は戦後、ベルギーの3つの都市で、境遇に恵まれない子供たちを助ける活動をした人です。

校長先生とゲシュタポのその時のやりとりがすごい。

学校で働いていた若い女性、唯一ドイツ語が分かったので通訳として傍にいた。

彼女の証言です。

「ゴキブリたちに勉強を教えて恥ずかしくないのか」とゲシュタポ

ユダヤ人だろうとユダヤ人でなかろうとなんの違いもない。あなたたちこそ子供たちに戦争をもたらして恥ずかしくないのか」と校長先生。

ゲシュタポはそれに対して、「ゴキブリたちは小さい時につぶしておくのだ」と返した。

通訳を務めたその女性はその言葉にショックを受け、その後レジスタント活動に加わることになります。

 

捕らえられた12人の子供たちのうちひとりは、メヘレンの収容所に連れていかれた後、疥癬の治療を受けることを許され病院に通えたゆえに、協力を得て逃亡に成功。

このサイトに記された時点で87歳で存命。

今年で90歳のはず。

 

この学校には、寄宿舎には入らず通っていた子供たちもいて、いったんレクシスト(ベルギーのSS、レオン・ドゥグレルが作った組織)に捕らえられるも、見張りが一人しかいなかったおかげで逃亡に成功しています。

 

ルイ・マル監督の『さよなら子供たち』を思い出しながら読んだことでした。

 

 

 

 

 

今週の美術史の講義、ルーベンスを終えヴァン・ダイクに入ったのですが、サベンテム(ブリュッセルの空港のある町)の聖マルタン教会に、ヴァン・ダイクの作品があるのを初めて知りました。

こんなに身近なのに何も知らなかった…。

www.vlaamsemeestersinsitu.be

 

ブリュッセルに来る前に住んでいたモンスから2㎞の町も、教会は聖マルタン

このマントで有名な聖人、日本語だと聖マルチヌスかな?、西洋人として最初の聖人です。

生れはハンガリーあたりですが、あちこち移動して最終地はフランスのトゥール。

いつもこういう大昔の人の話を読むと、その生涯の移動距離に驚かされます。

今と違ってたいへん困難な移動に違いなかったのに、すごいなあ、と。

 

講義では、ヴァン・ダイクの作品としてこれ ↓ も観ましたが、まるで1900年頃のシンボリズムの作品みたいで驚かされます。

 

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↑ の作品があるローマのギャレリー・コルジニ、ネットで調べたら、その所蔵品のすごいこと!

www.barberinicorsini.org

もうこれは行くしかないかも、と思っちゃった。

カラヴァッジョのナルシスが一番観たいなあ。

やっぱりすごいな、イタリア。

 

 

 

ということで、この記事 ↓ 貼り付けて今日はオシマイ。

www.tokyo-np.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホームドクター

よいお天気が続いていましたが、今日は天気予報のとおり久々に灰色の空です。

雨も降るらしい。

 

さて、今日のメモは「ホームドクター決定」であります。

 

ブリュッセルに暮らし始めてからも特に体調に不安はないし、年に一度、ガン専門医との面接に備えて各種検査もするので、それが健康診断の役割を担っていることもあって、本来はホームドクターを持たないといけないんですが、ついついダラダラと放ったままにしていました。

 

「ちゃんとホームドクターを決めてね」とガン専門医にも言われてたし、私自身、「風邪もひかないのよ」と自慢するようなお年頃でもないので、さすがになんとかしよう、と動きました。

コロナ禍で思い知った、備えよ常に、の個人バージョンでもあります。

 

3女推薦のドクターに電話すると、もうこの6月に完全に引退する、とのこと。

そうか、高齢のお医者さんだと引退も近く、すぐにまた他のドクターを探さないといけないことになる、と気づきました。

 

先日ワクチンのことで友人と話していたら、彼女のホームドクター、最新の情報テクノロジーを使わないらしく、彼女のデータが彼女がかかっている他のドクターとちゃんとシェアされない、だから他の医者を探そうと思う、とのこと。

ふむ、これも気をつけるべき点のひとつだわ。

 

そういうわけで、インターネットでドクター探しをしましたが、その基準は「若い・近所」としました。

若い人なら、価値観も新しいに違いないだろうと思いますし。

加えて、普通の人で金の亡者じゃないこと、これは会ってみないとわかりません。

 

ネットで予約方法その他を見ることで、情報テクノロジーを使いこなしているかもわかります。

 

驚いたのは、お医者さんにもレストランやホテルみたいに、ネット上では5点満点の採点があること。

ま、こういうのは人間関係、好み・相性があるでしょうから、ふーん、くらいの参考にしかしませんが。

 

この人がいいかな、と思っても、「新規の患者さんは受け入れません」つまりもう手いっぱい、というドクターもいる。

 

そんなこんなで行きついたのは、うちから徒歩で10分足らず、まだ予約のスペースがたくさんあったドクターです。

手いっぱいじゃない、というのは、よほど人気がないか、若くてまだ開業して間もないか、そのどちらかだろうと予想し、後者であることを祈りつつ予約を入れてみました。

 

で、昨日行ってきました。

若くておだやかな、金の亡者じゃない、ちゃんとテクノロジーを使いこなす人でした。

めでたい。

この機会に、ずっと前からやろうと思っていたDossier médical global (グローバルドキュメントというシステムで、きちんとデータを共有することで、同じ検査を何回もやるといったムダを省くのが目的で、このシステムを使うと医療費の個人負担も減る、というもの)の手続きもしました。

手続きといっても、その医者に「やってください」と頼むだけですけどね。

 

しばらく前からの懸案事項解決で、気分すっきり、です。

 

 

さて、いくつかリンクを貼ってオシマイにしよう。

 

www.franceculture.fr

 

walloniebelgiquetourisme.be

 

speakupoverseas.com

 

gendai.ismedia.jp

 

www.rtbf.be


 

 

 

 

今日のメモ

今日もよいお天気。

4月に入ってからずっと、この時期の平均気温からみると冷たかったんですが、ここにきてようやくその平均気温とやらに追いついた感じ。

 

昨日ちょいと用事があって出かけたら、道端でばったり近所のお弁当屋さんにお会いしました。

台湾人ご夫婦のお弁当屋で、ここのトンカツ弁当がすごくおいしいんです。

私がブリュッセルに暮らし始めた頃は既にテイクアウェイのお店でしたが、以前はレストランだったとのこと。

既に作ってあるものが並んでいるお店ではなく、注文を受けてから作ってくれるんで、出来立てでおいしいし、とても清潔、値段もリーズナブル、特にトンカツは出来立てホカホカ・外側パリパリ・お肉は厚くてジューシィ。

 

それが、このコロナ禍の中、もうずっと閉まっています。

 

きれいなマダムとインテリ風の容貌のムシュと二人でやっていて、ダンナさんはあまり体が丈夫そうでないので、ずっと閉店なのが心配でした。

もうこのまま開かなかったらあのトンカツが食べられなくなるか(心配ってそれ?)、と。

 

マダムに会った機会に「ずっと閉まってるね」と訊ねてみると、「お客さんからの感染が心配だったんでずっと閉めてるのよ。昼は学生たちがいっぱい来るしね。ワクチンを二人とも接種し終わったら開けるよ」とのことでありました。

元気そうで安心しました。

 

 

 

イースター休暇も終わったので、今週から大学のコンフェランスや講義もスタートです。

 

昨日の2週間ぶりのコンフェランスは、レバノンの大学を出た後、米国の大学でドクターを取り、現在ブリュッセル自由大学の教授をやってるレバノン人の方が講師、テーマは

« Relations interculturelles dans un monde globalisé et civilisé »

グローバル化され文明化された世界における異文化間関係」(← 自分で訳するのが面倒だったのでネット上の翻訳機を使ってみた)

でありました。

 

 

どのような状況で異文化社会でのインテグレーションが進むか、と、異文化社会に入った人の側からの条件と、受け入れ側がいかに偏見を持たないで異文化からやってきた人と共生できるか、という受け入れ側の条件の話。

「そりゃそうだよね」と、ある意味当然と思われる内容でしたが、ちゃんとしたデータをもとにお話されました。

 

社会の成熟と発展は、異文化との触れ合いが多ければ多いほど進むこと、また、異文化社会にやってきながら、その社会の言葉も身につけず、自分のオリジンである社会の文化に固執し、同じ文化出身の者たちだけで集まり固まることの危険についても話されていました。

こういうケースでは、入ってくる情報も一方向のものになってしまいますから。

 

ずっと前、まだ日本にいた頃によく目にしたことのひとつに、「異人種が混ざり合うほど優れた子供が生まれる」ってのがありました。

ほんとかいな、と、話半分でしたが記憶には残ってます。

これって「人種が混ざり合うから」ってんじゃなくて、「異文化が混ざり合うから」ということなら、それはそうかも、と思っています。

ある文化の中でのタブーは、異文化の人が破ってくれるし、固定観念にも縛られませんしね。

そういうことも思い出しながら聴いたことでした。

 

毎回コンフェランスは最後の質疑応答がわりとおもしろいんですが、昨日は今問題になってる米国でのアジア人に対する差別の話も出ました。

コロナ禍の中でのトランプの言動が大きな原因だ、と、まあわかってたことですが、そうおっしゃっていました。

このトランプを支持するデモをやっていた人々のいる国がひとつ、アジアにありますね。

 

 

今日のコンフェランスのテーマは、絵画の中の食材、です。

絵画が制作された時代の食糧状況とともに、シンボルとしての食材の話。

おもしろそう。

 

 

 

今朝のラジオのニュースで、王立美術館の館長さんがアレシャンスキー展の紹介をされていました。

その中で、COBRAのムーヴメントに関するミュージアムアムステルダムコペンハーゲンにはあるのに、同様にムーヴメントの中心地だったブリュッセルにはない、と話しておられました。

マグリットの作品をしっかり集めてマグリット美術館をつくることができたように、将来的にはブリュッセルにもCOBRA美術館が作られるんだろうな、と思わされました。

私が生きている間にできたらいいな…。

 

アレシャンスキー展と同時に、オーストラリアのアボリジニー・アートの展覧会もやってます。

このふたつに共通するテーマが≪Desapprendre いちど学んだことを忘れる≫だと館長さん曰く。

なんか、いいな、と思いました。

 

 

さて、いくつかリンクを貼っておこう。

 

 

spinou.exblog.jp

 

 

www.franceculture.fr

 

 

www.rtbf.be

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しばかりメモ

よいお天気です。

毎日4分ずつ日も長くなっていますしね。

よいお天気なのに籠っていてはもったいない、という自分も持ってる≪一般常識≫が、どうしても外に出る気にならない私自身にはものすごいストレス。

 

明日はどうしても出ないといけない用事があるので、「明日は出かけるし」と思うことで、何とか精神を保っております。苦笑

 

今日でイースター休暇が終わるので、そしたら美術館もひとがうんと少なくだろうから、そしたら美術館を訪ねることぐらいはするはずだしね。

 

 

さて先週水曜日に行われた政府のコロナ対策会議ですが、明日以降少しずつ規制が緩められます。

www.rtbf.be

 

不要不急の国境を超える旅行が、お薦めできません、というのは残るものの、明日から禁止ではなくなる。

これも国ごとに規制の仕方いろいろなので、単なる旅行に出かけるのは、けっこうめんどくさいのではないか、と、この状況で出かける人の気持ちは、私にはあまり理解できませんが…。

 

学校ですが、幼稚園・小学校・中等学校の2年生までは、明日から100%教室で授業。

中等学校の3年生から6年生までは、教室とオンライン半分ずつのハイブリット方式。

大学は教室での授業は20%まで。

 

クライアントとの接触が避けられない職業は、26日から再開可。

「エッセンシャルじゃない業種」も、26日から「予約制」にしなくともよい。

 

26日から、外で集まっていい人数が、4人から10人。

他の家庭を訪ねていい人数が、1人から二人に。

 

などなど。

 

一番注目されていたレストラン・カフェの再開と文化の部門などですが、

前者は、彼らの「5月1日から可」という期待を裏切り、「5月8日からテラスのみ可」で、後者は、これも期待を裏切り「5月8日から屋外で規模50人まで可」ということです。

 

1週間遅れでしかもテラスのみ、という決定に、レストラン・カフェの方たち、失望して怒っていましたが、政府の方は、1週間でワクチン接種もずいぶん進み状況がよくなるから、と。

 

ノーテンキの私ですら、もうコロナ話はうんざりなのですから、ましてや他の人々は…と思います。

 

 

夏になる頃はもっと普通に近い日々が送れるようになって、人々の不満の声が少なくなるといいなあ…。

 

 

 

最近読んで、そしてTVのニュースでも聴いて、へええっと思ったニュース。

 

 

ドゥル(アントワープ)にある、ベルギーで一番古い原発、ほんとは2015年に廃炉になるはずが、結局2025年までに延びちゃった。

でも、その延長は、法律に照らすと2022年までしか有効でないので、法律自体を整えないといけない。

そこで、その法律を整えるにあたって、4月15日から市民から原発についての意見を聴くアンケートがスタートした、という話。

これは、原発から1000キロ以内の14か国にまたがる範囲に暮らす人全てが答えることができます。

6月15日まで。

アンケートの内容は、環境問題、Bio多様性、健康などに渡ります。

 

どんな意見が寄せられようと、2025年廃炉になることは動きませんが。

 

↓ に貼り付けたニュースにTVのビデオもくっついていますが、市民が「このような大事なことをこれまで訊ねてこなかったのはおかしい、この姿勢に賛成」といったことをインタビューに答えていますし、エネルギー担当相(ちなみに女性、43歳。緑の党)も話をしています。

www.rtbf.be

 

 

昨日更新されたビデオニュースドットコムも、フクシマの汚染水を海に捨てることについてのお話でした。

www.videonews.com

 

日本だけの問題じゃありませんしね。

ちゃんとした話し合いをして欲しいですよね。

コロナ禍で世界がそれどころじゃないときに、こんな大切なことを勝手にカンタンに決定されては困ります。

 

上に貼り付けたビデオは、会員しか視聴できませんが、↓ は会員でなくとも視聴できると思います。

トリチウムについて詳しく知ることができるし、もっと他の方法があるはず、ということもわかります。

www.videonews.com

 

 

拡散した方がいいと思ったので、貼り付けます。

 

第1回目のワクチン接種

昨日最寄りのワクチン接種センターで、1回目を受けてきたのでメモ。

アストラゼネカかと思いきや、ファイザービオンテックのワクチンでありました。

(そういえばアストラゼネカについては、血栓といった副作用云々以前に、契約通り供給しないってのが大きな問題だったんで、たぶん量的に少ないんでしょうね。)

 

小心者の私、余裕を持って出かけたら、予約時間の30分以上も早く到着。

待合室に座って呼ばれるのを待ちました。

時間通りに6つあるキャビネットのひとつから呼ばれました。

キャビネットでは、看護士さん(と思うが、単なるお手伝いの人かも)とお医者さんのふたりで迎えてくれます。

アレルギーの有無といったちょっとした問診の後、私は左は乳がんの手術をしているので避け、右の上腕にほとんど痛みを感じないチッカン。

頭痛や微熱と言ったこともあるかもしれないけど、その時は鎮痛剤を飲んでね、3日以上それが続くようなら医者にかかってください、とのことでした。

その後、異常な反応がでないかしばらく大きな部屋で待った後、大丈夫というんで帰宅しました。

 

頭痛も何もありませんでしたが、睡眠不足でもなかったのに数時間後やたら眠たかった。これが副作用だったのか?

 

2回目の予約は5月18日です。

 

ここにきてベルギーでのワクチン接種はアクセルが踏み込まれた感じで、今日の朝のニュースによると、ベルギーに住む人の5人にひとりは少なくとも1回の接種を済ませたそうです。

 

明日の午前中、また政府の対策会議が開かれます。

 

現在2000あるICUのベッドのうち、Covidの患者さんに使われているのが900ちょっと。

他の患者さんもいるので、Covid用は1000をリミットに想定してあるので、もう限界ギリギリです。

ただ、今が最悪状態で、これからだんだん落ち着いていく感じはある。

 

レストラン・カフェやお客さんと接触する美容院といった職種は、5月1日に再スタートは難しいのかな?

ま、いずれにしろ、5月中にはオープンできそうな気はしますが。

 

 

 

今朝FBで、House of European history で ↓ こういう展示会をやってることを知りました。

第2次大戦中に、フェルメールの作品だと騙して、自分の作品をゲーリングに売りつけたオランダ人の話が紹介されていました。

昨日もアップした占領下のアート市場についてのドキュメンタリーで、この時期美術品の売り買いがとても盛んだったこと、それで贋作もものすごく多く出回ったことを知ったばかりだったので、おお、このタイミングで!と嬉しくなりましたが、サイトを見ると、この展示会はもうすでに去年の10月には始まっていて、ちょうど自分がそのテーマに敏感になっていただけだったんだ、と思いました。

気をつけていないと、いろんなことに気がつかないまま取りこぼしているんでしょうね。

historia-europa.ep.eu

他の例に人魚の話があり、フォトは日本のものです。

そこの解説に、コロンブスも3回人魚を目撃したと言ってた話が記されてました。

「言われているほど美しいものではなかったが」って。

可笑しい。

アニメのワンピースのココロおばさんを思い出しちゃった。

 

House of European historyというのは、EU懐疑主義の人々の増加が問題になった頃、加盟国が自国の歴史ばかり教える傾向があり、欧州全体の歴史を知ることがおろそかになっているのでは、というので、それまでもあったEUに関するミュージアムに加え、新たに作られたものです。

EUミュージアム同様に、入場無料。

とはいえ、ベルギーの外の国に住む人には、近くはないですけどね。

ブリュッセルに暮らしていると、こういうもの全て身近だけど…。

 

 

最近は、本を読まなくなっちゃったのをごまかすように、「フランス語の勉強にもなるし」という言い訳を付け加えつつ、ドキュメンタリーをよく観ます。

 

最近視聴したもののうち、上述のドキュメンタリー以外では、英国のフィリップ殿下が亡くなった日に視聴した彼のドキュメンタリー(全然知らなかったことだらけでした!)と、大戦直前にプラハからユダヤ人の子供たちを救いだしたニコラス・ウィントンさんのドキュメンタリーが、ものすごくおもしろかったです。