久々のグランプラス

木曜日は7時に家を出て大学に向かうのだけど、早起きすると一日がとても長い。

この日は講義の後、グランプラス近くでちょっとした用事を済ませることに決めていたんで、ついでにグランプラスに寄ってきました。

というのも、朝6時から8時の間に今年のクリスマスのモミの木が到着する、というニュース記事を読んだので。

モミの木は普通だったらアルデンヌの方から持って来るんだけど、今年は近場のオランダ語ブラバントから、だそうです。

 

 

ここんところ毎日どんより曇った日々、でも木曜日だけは良いお天気だった。

よいお天気だと、空が美しい。

 

トラムを待つ電停で。

この群青色がね、ほんとにきれい。

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あとは、用事を済ませてグランプラスあたりを歩きながら撮ったフォトです。

メモとして貼っておく。

 

2018年に復活した映画館パラス、1913年から1970年までパテ社の映画館だったんで、てっぺんにニワトリくんがいます。

ここを運営しているアソシエーションの会長はリュック・ダルデンヌ

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去年の夏、ロックダウンの真っ最中、すっかり枯れはてた様子だったんで、もうオシマイか…と心配していたファルスタッフ、生きてました。

まだ午前中なんでお客さんはいませんが。

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グランプラスに通じる7つの道の一つ、バター通り。

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11時頃、まだお飾りはありませんが、もみの木は立ってました。

幼稚園の子供たちが先生たちに連れられて見学に来ていました。

こういう子どもたち、すでに2~3つの言葉を普通にこなします。

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クレーシュ(イエスさまの降誕場面3D)はまだ建設中。

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控えめな装飾のギャレリー・サンチュベール。

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中央駅近くで大きな菩提樹を見上げると、またまた飛行機雲。

( ↑ のフォトにも飛行機雲が写っていますが、いちいち記すのもアホらしいくらいたくさん)

肉眼だと菩提樹の葉はもっと黄色かったんですけどね。

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26日からスタートするイヴェント「冬の喜び」の準備で、クリスマスマーケットの小屋が並び始めていましたが、Covid第4波の中、中止にはなりませんが、イヴェントを楽しむためにはコロナパス所持+マスクが義務となるようです。

ディスコも閉めなくてよいことが決まったんだけど、感染予防のためのキマリがより強化されました。

 

コロナ関連では、ここ数日ずっとものすごくもめていたのが、医療現場で働く人たちのワクチン接種を義務化し、ワクチン接種ができない健康上の理由なくそれに従わない場合は解雇、とするかどうか。

これ、水曜日に行われた政府の対策会議でいったん決まったんだけど、それを知った組合が怒りまくったんで、社会党が翌日になって「反対」と意見を翻した。

で、もめにもめて、昨日13時間にわたる話し合いで、結局「解雇」ではなく「停職」ということで落ち着いたようです。

 

オーストリアも、ワクチン未接種のひとだけ外出禁止っていうのが、市民全てが必要不可欠な外出以外は不可、となり、来年2月からワクチン接種が義務化されることになったようですね。

EUの中で接種率がとても低い、66%だったか、らしい。

接種義務化については批判も大きく、ベルギーではそれはない、と昨日ニュースで言ってました。

 

Covid-19の騒ぎももうほぼ2年続き、慣れもしたし、ちょっとうんざりもしている…。

政府の援助のおかげでお金の心配もしないで済む、籠って暮らすのも全然イヤじゃない、歳のせいで時間の経つのが速い、しかも若い人と比べて時間の重みもうんと小さい、そういう私ですらうんざり、ですからねえ…。

 

 

せめてよい天気の日がもうちょっとあればいいのだが…。

 

暗い・・・

11月も半分終わりましたね。

あっという間に12月になり、そして2021年も終わることになるんですねえ。

ほんとに時の経つのは速い。

大学時代のサークルの先輩から頼まれ、OB・OG会報誌に小さな記事を書きました。

気分はあの頃と何も変わらないノーテンキぶりだし、いろんな思い出も昨日のことのようですが、書きながらなんだかんだと思いを馳せてみると、やはり遠い昔のような気もしました。

サークルの人たちとはまだコンタクトが続いているけど、研究室のみんなとは途切れていて、ネットをつないだばかりの20年くらい前サイトを覗いてみたことがあるんですが、卒業生名簿でShohojiは「行方不明」と記されていて笑っちゃったことでした。

 

 

この国らしい曇り空の日々で、ひたすら暗い。

金曜日の夜から、コミューンによってうちの前の木に、毎年恒例のイリュミネーションがともりました。

街に出ると、あっちもこっちもともり始めているのかな。

ブリュッセルの「Plaisirs d'hiver 冬の喜び」というイヴェント、今年は11月26日からスタートするそうです。

www.plaisirsdhiver.be

 

 

日曜日の夜、うちの窓から。

ピンボケです。

この夜はお月さまも参加してました。

住人たちのお飾りはまだ。

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COP26も終了。

今回のコンフェランスの長を務めたAlok Sharma氏は、その声明文に関して閉会の挨拶の際には「残念」と声を詰まらせておられましたね…。

www.rtbf.be

 

 

FBで拾ったPierreKrollによるカリカチュア

COP27は1年後エジプトで。

僕たちはもう確実にいなくなってるね、とペンギンくん。

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いつも拝読させてもらっているブログで、Espero tua (Re)volta 君の反乱を待ってる(日本語のタイトルは「これは君の闘争だ」) というブラジルのドキュメンタリー映画を知りました。

最近はほとんど自分で映画をチェックすることもないので、こちらのブログで毎月曜日に紹介される数々の映画の感想はとても興味深い。

上述のドキュメンタリーも全然知らなくて、ちょいと調べたら、ベルギーでは今年6月から上映されていました。

 

www.youtube.com

ポリスがデモする若者たちにひどい暴力をふるってることがブログに記されているのを読んで、そういえば…と昔メキシコに住んでいた頃のことまで思い出してしまった。

ポリスや兵士っていう職種は、貧しい環境にある人が生活の糧を得るために就く、というイメージがあるんです。(幹部の人たちは異なるでしょうが。)

そういう人たちが心にため込んでいる憎しみやフラストレーションや、そういうものをその暴力から感じ、それって映画「さよなら子供たち」の登場人物ジャックや、ナチ占領下のベルギーでレジスタントやユダヤ人に残酷なことをしたナチ協力者や、米国の国会議事堂を襲った連中とか、そういう人たちと(もしかしたらニッポンのネトウヨと呼ばれる人たちとも)通じているよね、と思ったりしてしまった...。

自身の暴力性が、自身の首を絞めているのだと思うんだけど。

 

 

 

Covidの第4波の中、今ICUの患者さんが500人を超えてます。

今週金曜日に予定されていた政府のコロナ禍対策会議は、明日水曜日に前倒しに。

10月にようやく開くことができるようになったディスコとか、また閉められることになるんじゃないかな…。

オーストリアでは、ワクチン未接種の人は必要不可欠な外出以外禁止、違反したら500ユーロの罰金、というびっくりするような方法が取られることになったそうで、これはいくらなんでも・・・と思っちゃった。

 

 

さて、今日は火曜日、夕方の講義、ちゃんと聞き取れるといいんだけど…。

 

ずいぶん寒くなってきました

ここのところ私の住んでいるあたりで最低気温3℃くらい、最高気温が10℃前後、昨日の朝はアルデンヌでは氷点下だったところもあったらしい。

ずいぶん寒くなりました。

 

一昨日の午前7時30分、まだ夜は明けてないんだけどお天気がよかったので、窓から見た空は「もうすぐ朝ですよ」みたいな美しさでした。

例によって飛行機雲。

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今日11月11日は、第一次大戦終戦記念日で休日です。

休日はどこも閉まっているので、何かをしなければいけないというプレッシャーがなく、心穏やか、ということでブログ更新。

 

 

 

火曜日の美術史概論の講義は、これまでの古代ギリシャ・ローマ時代から中世に移りました。

それに伴って先生が交代。

今度の先生は活舌がイマイチなのか、ところどころものすごく聞き取りづらい。

内容はおもしろそうなのに、残念なことです。

私の仏語聞き取り能力の問題もあるんでしょうけど、ひとり、またひとり、と、学生が講義の途中講堂から去っていった様子を見ると、聞き取りづらいと感じたのは私ひとりじゃないのかもしれない。

時間がいっぱいある私としては、「ひとつでも、へええっとおもしろく感じることがあればよし」という方針は揺るがないので、これからも聴きに行きますが…。

だいたい、仕事もなく籠っているだけの日々、これで講義を聴きに行くことまで放棄していたら、きっとものすごい自己嫌悪に陥ると思うので、心身の健康のためにもいかなくては、です。

12月中旬で前期は終了しますしね。あと5回。

私は冬休み、学生たちは年明けの試験に備え勉強のために籠ります。

 

 

帰路いつものように新品の美術本を安く売る本屋さんの前で立ち止まりウィンドウを眺めると、これは欲しい、と思う本がありました。

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50ユーロが10ユーロ。80%オフです。(計算間違いはないですよね。数字に弱いので常に不安。)

大好きなエゴンシーレ、しかも割引に弱い私です。

もう店は閉まっている時間だったので、本は増やさない方針も今回は我慢はムリ、昨日出直して買ってきました。

チューリッヒのKunsthausで2014年に行われた展覧会のカタログでした。

このJenny Savilleというアーティストは知らない人でしたが、1970年生まれの英国人作家で、彼女の作品に私はエルネスト・ピニョン・エルネストを思い出させられました。

こんな ↓ 感じ。

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テキストはドイツ語、最初っから「読まなくては…」というプレッシャーからも解放されていて(苦笑)、めでたい。

 

 

 

こちらの報道は、変わらずCop26に関するものに大きく時間を割いていますが、ここんところベルギーの大きな話題のひとつは、各地域政府の方針がかみ合わないために、ベルギーのCO2削減目標が提示できないこと、です。

フランダースがやたら高い目標を示し、それに他の二つの地域政府が「ムリ」と言ってる。

フランダースが高い目標を掲げるのは一見よいことっぽいけど、その背後にはそれを理由に原発の存続を引き延ばそうという目論見がある、という意見もあります。

そういえば昨日の朝、Cop26でのマクロンディスクールをちらっと聞きましたが、フランスは2030年までにCO2排出ゼロを目指す、そのために原発を新たに…(!)みたいなことを言ってたような気がする。

 

ニュースのスタジオにはいつも気候学専門の若い学者さんが呼ばれ、グラスゴーに足を運んでいる活動家もつないで、彼らの意見をたっぷり聞いていますが、私が昨日の朝「なるほど」と思った政府への批判は以下のようなものでした。

*****

政府は、市民の罪の意識を煽るようなことしかしていない。

確かに市民は自らの行動をちゃんとふり返り、何を消費するか、いかに消費するか、消費しているものがどのように手元に届くのか、などなど、考えることが重要なのは間違いない。

しかし、ベルギーも工業化された国のひとつなのに、自らの産業を振り返り具体的に何をするか決めようとしない。

インドが…中国が…と、他国を持ってくることで自らの国から目を逸らさせようとしている。

グロスゴーには世界中からものすごくたくさんの人が集まっているが、肝心の会議は密室で行われ透明性に欠ける。

*****

 

 

コロナ禍の方、Rtは今だに1を超えています。

感染者は2倍だけど入院患者は4分の1、だそうです。

今も「マスク着用を義務化するなんて、自由の侵害」と怒っている人がいますが、彼らの言う「自由」っていったい何なんだろう…。

 

ワクチンに関しては、既に2回済ませている人たちに3回目が打たれることになりました。

 

 

 

ここ数日の話題で、へえっと思ったことの一つがこれ。

www.rtbf.be

6か月の任務を終え、SpaceXのカプセルで4人の宇宙飛行士が帰還しました。

フランス人のトマ・ぺスケさんもそのひとり。

この方はとても人気が高いんです。

私までTwitterでフォローしてるくらい。

帰還した日のラジオのニュースで、「無重力状態で数か月過ごすと身長が数センチ伸びる」と言ってました。考えたこともなかったけど、そう言われりゃそうですよね。

200日の間に200の実験をやったんだそうです。

人工衛星宇宙ステーション上だと1日に日の出が15回もあるそうで、自らの睡眠のデータを取るのもその仕事の一つだったそうです。

彼は宇宙から撮影したフォトを盛んに発信してくれてました。

 

 

 

さて、このくらいで終わりにしましょ。

 

 

昨日の記事の間違い訂正

このブログの記事を読んでくださる方たちもいらっしゃるので、昨日の間違いの訂正はちゃんとやっておこうと思いました。

 

昨日紹介したIntersexに関する記事 ↓ で、大きな読み間違いをしたので。

www.rtbf.be

 

国連が発表している1.7%と、60人にひとり、というのは同じ数値なのに、60人にひとりっていう数値を「多い」と脳みそが感じたのに、1.7%を「それより少ない」と脳みそが感じてしまった、それで

Selon un rapport des Nations Unies, ils sont environ 1,7% de la population mondiale à être nés avec cette spécificité, l’intersexuation. En Belgique, on ignore les chiffres officiels ...

↑ の下線部の「公式数値」を国連が発表している数値と理解し、それを目的語とするignorer という動詞を「無視する」と思い込んじゃった。

実際はその「公式数値」はベルギーの数値、それを目的語とする動詞は「知らない」という意味になるわけで、「意外に多い!」と感じたことがこんな簡単なことを間違って思い込ませたみたいです。

 

くどくどくどくど・・・と言い訳ですが、「60人にひとり」をちゃんと計算していれば思い込みにとらわれることもなかったでしょうにね。

算数の勉強しろよ、という反省とともにとても恥ずかしい。

 

亀さんが教えてくれたので訂正できましたが、同じように思い込みで間違っていることがけっこうあるんだろうなあ、と怖くなりました。

ウソつくつもりは全くないとはいえ…。

思い込みは怖いし、紹介するならきちんと読みましょう、と思いました。

 

 

 

 

前回記し忘れたこと その他メモ (追記アリ)

前回記し忘れたことなど思い出したのでメモ。

 

これ、紹介しておこう、と思っていた本。

執筆者に友人たちがいるんで、応援のつもりです。

 

booklog.jp

 

ベルギーでは建国以来夫婦別姓だそうで、だから私も、結婚してた時も離婚してからもずっとショウホウジさんです。

2014年から、子どもの苗字も父親のだろうと母親のだろうと親代わりの人のものだろうと、その全部だろうと好きに選べ、複数の苗字を選んだ場合、その順番も好きな方法でいいことになった。

特に順番にこだわらない場合はアルファベット順だそう。
うちの子供たちが生まれたときは原則的に父親のものだったんですが、そういうこともなくなったわけです。
ちなみに、ほぼ義息子であるレオくんは、マリーがシングルマザーなので、苗字はマリーと同じです。
レオくんのパパは、その後もパートナーが2回変わりましたが、彼女たち3人とパパのイヴァン、皆すごく仲良しです。
で、レオくんにはふたり、うーんと年の離れた異母弟がいて、これまた兄弟仲よし。
一度全員集合しているところにお呼ばれしましたが、いい感じだなあ、と思ったことでした。
 
 
昨日見たニュースで、へええっと思ったのがこれ。
Intersexuation を、日本語ではなんというのかな、と思ってWikiったけど、日本語の記述はありませんでした。
ということは、日本語では例によって英語のIntersex をカタカナで使ってるのかな?
生まれた時に、男性・女性の区別がはっきりしていない人たち。
私が「へえええっ」と思ったのはその割合、そうやって生まれる人は60人にひとりだそうです。
UNでは、全人口の1.7%と発表されてる、と。
ベルギーでのオフィシャルな数値は不明。
思っていたよりずっと多いので驚いたんです。
そして、そうやって生まれた方たち、子どもの頃から、外科手術や性ホルモンの投与などいろんな処置をされることが多い(医者はそれをしないといけないらしい)そうで、それが心身ともにものすごいトラウマになっていて、それが原因で自殺者も出ている。
で、こうやって生まれてくる者たちへのリスペクトを求める、つまり彼らの性のあり方を本人にゆだねるべきだ、というデモが行われたわけです。
スローガンはIntersex is beautiful。
性同一性に関しては、もう数年前に、各自の自覚に任せられることが法律で保証されましたが、Intersexに関してはまた別の問題があることを初めて知りました。

www.rtbf.be

Intersexで私が連想するのは、萩尾望都のマンガ「11人いる!」、大好きで何回も読みました。

そういえば、最近観たSFアニメ「彼方のアストラ」、かなりおもしろかったですが、これを観たときも「11人いる!」を思い出しました。

 

アニメと言えば、ここ数日はまってるのが「文豪ストレイドッグス」。

異能力者の集まる武装探偵社の話で、登場人物のほとんどが一昔前の文豪の名前なんです。

一昔前の作家のペンネームってカッコイイよね、なんて思ったり。

 

 

昨日Twitterで見かけて、一瞬、虚構新聞か、と思っちゃったニュース。

www.jiji.com

 

水不足でダムの水位が下がり、沈んでいた村が現れた、というニュース。

今朝読んで、へええっと思いました。

www.arabnews.com

 

 

竹下節子さんのブログ ↓ で読んでほおおっと思ったんで、さっそくarteのサイトで見始めたんだけど、このテーマはしんどいかなあ、と思って途中でめげてしまった。

記事の最後のところ、

 

人は、何らかの「正当性」を掲げて集団で、どんな虐殺や人間性の抹殺にも突き進めるものだ。その「本性」は今でも至る所で観察できるのだから、あらためて、バダンテールが30年前に死刑廃止を成就したことの重みを感じる。

 

ほんとにその通りだと思う。

 

spinou.exblog.jp

spinou.exblog.jp

 
今年のゴンクール賞は若いセネガル人の作家が受賞しました。
彼へのインタビュー。

www.facebook.com

 

ちなみにルノド賞は、ベルギーの作家アメリー・ノートン

彼女のお父さん、去年Covidで亡くなりましたが、お父さんも彼女も日本とは縁が深い。

仕事で一度彼女のご両親と話したことがあります。

お母さんはすごくかわいい人でした。

「あの子はね、本気で日本人になりたがってたのよ」と、微笑みながらおっしゃったのを覚えています。

 

 

またメモし忘れてることがありそうだがオシマイ。

 

追記・亀さんに指摘してもらって記事の読み間違いに気づきました。

Intersexの記事、1.7%というUNの発表が60人にひとりのことで、ベルギーにおけるケースのオフィシャルな数字は不明、が正しい。

本文は訂正しておきましたが、こんな風にちゃちゃっと読んで勘違いしてること、けっこうあるんでしょうね。

すみません。

ウソこくつもりはなくとも間違うことはあると思うんで、これを読んでくださってる方たちも、まず疑ってくださいませ。

かつ、間違いの指摘、歓迎です。

 

 

 

いろいろメモしておこうと思った

時計を1時間戻してから、毎日早起きです。

今朝はすごい霧。

後で晴れるのかな?

 

さて、けっこういろいろ感じたり考えたりすることがあるんで、忘れないようにメモしておきます。

 

● コロナ禍第4波らしいけど、いち早くマスクなしでもよいことにしたフランダースが、また閉じた空間やものすごく人がいっぱいいいるところではマスク義務、と変わったことと、コロナパスの提示義務が強化されたことくらいが変化。

何らかの症状を感じて「これってCovidに感染・発症?」と疑う人は、政府の作ったサイトにいけば、ものすごく簡単にテストを無料で受けられるシステムがスタート。

ネット環境のない人のために、近いうちに電話で同様にテストにアクセスできるようになる、とのこと。

今入院中の人たちはワクチンを受けていない人。

ワクチンがお腹の赤ちゃんに悪い影響をもたらしたら・・・と心配してワクチンを受けなかった妊婦さんが入院患者にはかなりいるそうで、妊婦さんも恐れずワクチンを受けてください、と報じられています。

 

 

● しばらく前にここで触れたシモン・グロノウスキさんのお話を、FB上のビデオでまた見たので貼っておく。

shohoji.hatenablog.com

www.facebook.com

シモンさん、ジャズ・ピアニストだったんですね。

初めて知った。

ここで彼が語っていることで、事実関係でいくつか勘違いしていたことや新たに知ったことがあったのでメモ。

コロナ禍でのロックダウン中、住まいのある通り、誰も通らない寂しい様子だったので、窓を開けてピアノを弾いたら、人が少しずつ集まってきて拍手をしてくれた、という話。

↑ の記事に書いた、彼を捕らえようとはしなかった憲兵が、彼を自宅に連れ帰りファミリィでずっとかくまってくれたという話。

(前回書いた時は、書きながら気になりながらも「警官」と訳したんだけど、これは憲兵とするべきでした。)

自宅で昼食中だった時ゲシュタポがやってきて連行されたんだけど、その時は父親は留守だったんで、母親と7才年上のお姉さんとご本人と3人だったこと。

お姉さんはクラシックピアノを弾く人だったけどジャズが好きで、大好きだった彼女を思って、楽譜も読めないのにジャズピアノを弾き始めたこと。

シモンさんの体験はオペラにもなったこと。

そのオペラを観たNYタイムズの記者に「ウッディ・アレンと一緒に演奏するのが夢」と語ったら、それが実現したこと、などなど。

 

 

● 今週は死者の日のヴァカンスなんだけど、昨日水曜日は音楽史の講義がありました。

内容はコンフェランスで、テーマは「19世紀の女性ミュージシャン」。

講師は、19世紀のリエージュ出身の女性作曲家ジュリエット・フォルヴィルに関する研究で博士号を取った人でフォーヴ・ブガールさん。

たぶん30代前半。

フォーヴって名前がかっこいい、と思っちゃった。

フォヴィズムのフォーヴです。名前をつけた人(親?)の思いが感じられる。

 

フォーヴさんの場合、ジュリエット・フォルヴィルが残したものがちゃんと保管されていたのが幸運だったけど、名前しか残っていない女性作曲家がほとんどで、この分野、研究はとても難しいらしい。

 

それに先立って読まないといけないテキストがあったんですが、歴史上のことをいろいろ学ぶと、イヤでもフェミニストになっちゃうよなあ、と読みながら確認してしまった。

コンセルヴァトワールで学んだバイオリン奏者たち、圧倒的に女性陣が優秀なんで、そのままじゃ男性が職にあぶれるというんで、オーケストラに参加できる女性の人数をうんと少なく制限したりもしていたらしい。

これは、男性がお金を稼いで家族を養わないといけない、という考えが背後にあることを考えると、男も女もどっちも気の毒ですけどね。

 

ヴァイオリンは胸に触れるんで女性にはNG、チェロは演奏するとき足を広げるので女性にはNG、吹奏楽はミリタリーのものだから女性にはNG、などなど今の時代に聞くと、バッカじゃないの?って話がいっぱい。

ピアノは、体と楽器が離れているし、顔も観客の方を向かないのでOKだったそうな。

 

でも、もっと昔の状況を見ると、そういう女性差別はうんと少ない。

報酬についても、女性の方が男性より多かったり。

女性蔑視って、18世紀以降の発想かな、と思ったんだけどどうなんでしょう。

女性を「自然・身体・感情・再生産」に、男性を「テクノロジーエスプリ・理性・生産」にそれぞれ結びつける考え方も背後にあり、音楽作品一つとっても、女性的なものは男性的なものに劣る、と位置づけられていた。

だいたい、女性が感情的で男性が理性的、なんて大間違いですよね!

少なくとも私自身の経験では、私の知る女性たちの方が、私の知る男性たちより圧倒的に理性的、です。

 

たまたまFB上でビデオを見たので知っていた、セシル・シャミナードという女性作曲家の話もありました。

女性として初めて国際的に知られることになった作曲家。

fr.wikipedia.org

彼女の作品を知りたかったら、この ↓ ビデオで少し聴けます。

www.facebook.com

 

女性音楽家たちが活躍の場を得ることができたのは、第1次大戦で男性が激減したのも大きな理由です。

 

 

● 以前ここに紹介した、ドキュメンタリー作品を作ってる甥っ子のフロリアン、先日彼のうちにお茶にお呼ばれしたんだけど、そこで知ったこといくつか。

彼らの赤ちゃん、アディスって名前なんだけど、これアディスアベバのアディス。

エチオピアの言葉で、「新しい」って意味なんだそう。

アディスくん、お誕生日が私と同じ12月25日、私と63も歳の差がある。笑

私の音楽史の先生で長女の仲よしはエレーヌっていうんですが、このエレーヌがフロリアンとも知り合いだったことが判明。

エレーヌの専門分野はモロッコのグナウワ音楽研究。

この音楽に興味を持ったフロリアンが、撮影に行った先で知り合ったとのこと。

(こういう風に、ブリュッセルは大きくない都市なんで、興味・関心が同じだと、絶対と言っていいほどつながっています。)

こんな音楽 ↓ です。

www.youtube.com

 

 

● ここんところものすごく多くの時間とスペースを割いて報道されているのが、COP26です。

 

私は毎日、朝起きたらずっとラジオを入れっぱなしにして、聞きながらあれこれするんです、この記事を書いている今この時もそう。

RTBFのPremierというチャンネルで、朝6時からずっとニュースをやります。

政治家や活動家、アーティストや作家、などなど、さまざまな分野に関わるゲストが招待されますが、今は大部分がCOP26をきっかけに、環境や社会問題に関わる人が呼ばれています。

TVのニュースも、家にいる限り昼と夜は視聴するんですが、こちらでも必ずかなりの時間を割いてCOP26をきっかけにしたものが報道されています。

(話を聞く方が読むよりカンタンというのも大きい。情けないことに、たいへんな怠け者なので。書かれた記事は、目について「オッ」と思ったものと、ニュースで聞いて気になったものしかちゃんと読まなくなっちゃった。)

 

内容は、政府の代表が話したことや彼らが合意に達したことだけでなく、というより、それよりもっと多くの部分が、その代表者たちが勝手に何でも決めないようにプレッシャーを与えるためのもの、また、プレッシャーを与えるために世界中から集まっている人たちとその言い分を紹介するためのもの、です。

 

温暖化ガス削減と電力使用削減は重なる部分も大きいと思うけど、前者の言い方だと、いわゆる「グリーンウォッシング」ってのに取り込まれる可能性が出てくる、それでもこの言葉を使うのは、脱成長って言葉をそれだけで嫌がる人々がいることとちょっと似てるのかな、と思ったりしました。

たとえどんなに技術を駆使しても、今までと同じことを続けていこうとするなら、環境問題は絶対解決しないと思うんだけど。

 

 

 

まだ他にも何か考えたことがあったような気がするが…、思い出せない。

 

おもしろいな、と思った記事を貼ってオシマイにする。

 

今場所によっては提示しないといけないパス、こういう例は昔から存在した、という話。

www.rtbf.be

 

 

プリンターがいよいよおかしくなった

今日と明日の間に時計の針を1時間戻して、サマータイムも終わります。

ちょっとの間は夜明けが少しは早まりますけどね、それもつかの間、夕暮れはあっという間にやってくるし、いよいよ本格的に暗い冬となります。

 

今朝読んだニュース記事によると、電話で時間を調べる、あのピッピッピッ〇時〇分ってサーヴィス、あれがベルギーで始まって80年だそう。

今どきはPCやスマホが教えてくれるとはいえ、まだ350人/日ほどの人が利用してるけど、サマータイムに変えるとき、あるいはそれを戻すときは、利用者がどっと増えるのだそうです。

「戻すんだっけ、進めるんだっけ」ってわからなくなる人がけっこういる、ってことらしい。

間違ったら他の人たちと2時間違っちゃいますからね。笑

 

 

木曜日、8時の講義に出席するために大学に到着する頃だってこの暗さ…。

朝だけど夜です。

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来週は死者の日のヴァカンス、

(昨日からヴァカンスで出かける人がいっぱいいます)

でも木曜日の講義は、翌週も第1次大戦終戦記念日でお休みなので、2回もお休みにはできないということで、水曜日に時間と場所を変更して授業が行われます。

その準備で読まないといけないテキストがある。

PC上で読めるんだけど、書き込んだりしたいし、私はやっぱり紙上で読みたい。

それで昨夜プリントアウトしようと思ったんだけど、プリンターの調子がヘンテコリンですごく苦労しました。

これについてはなんとかクリアしたものの、今朝、今度は美術史概論の最後の講義のシラバスをプリントしようとしたけど、全然うまくいかない。

実はしばらく前からちょっとヘンではあったのだけど、訳も分からないまま思いつくことをあれこれやったらなんとかなっていたんです。

今回も、USBを引っこ抜いてははめ直してリセットを試みたり、その他いろいろやって見たけど全然ダメで、これはもう買い替えるしかないかも。

カートリッジにはインクがまだたっぷりなのに、悔しい…。

 

 

COP26がグラスゴーで始まりますね。

しばらく前に、日本語で「イギリスのグラスゴー」って書いてある記事を読んで、なんだか抵抗を感じると記しました。

「イギリス」と日本語でいう時、それがUKを指すことを思えば間違ってはいないんでしょうが、こっちではグラスゴーというとき、「スコットランドグラスゴー」とは言っても、「UKのグラスゴー」とは絶対に言わないんで、それに慣れているゆえの反応だったんだろうと思います。

こういうほんとに些細なことにも、認識の差が生まれてくるもんだなあ、と。

言葉って、ものすごく重要だと思います。

なんでもかんでも「あたりまえ」にしてはいけないと、「どうしてそう言うのだろう・感じるのだろう」と問わないといけない、そう考えます。

 

仏語史の講義を取ったのもそれが理由、先週・今週と、842年のストラスブールの宣誓で仏語というものが誕生してから現在まで、世紀ごとに仏語圏での言葉の歴史を見ましたが、ほんとにおもしろい。

その時代の統治者の価値観や思惑、吟遊詩人が果たした役割、などなど、おもしろすぎます。

この講義、来週以降は学生たちが自分たちで発表の準備をすることになり、教室での授業は後期までお休みです。

私は試験は受けてはいけないので、自分の発表もなく(やりたければやってもいいけど、自分自身に対する要求水準が低いのでそこまではやるつもりなし)、金曜日はお休みになります。

もったいないので、シラバスをちゃんと読みなおし、聴いたことの復習だけはしようと思ってはいます。

 

 

数日前読んで、オッと思ったニュース。

EUポーランドに対して、百万ユーロ/日の罰金を科してます。

Polexitってのはないだろう、という専門家の見方で、連中の目的はEUを出ることではなく分断を図ること、だって。

ほんとにほんとにほんとにイヤな感じ。

www.rtbf.be

 

 

先日、朝のラジオでポルナレフの Qui a tué grand-maman を、初めてちゃんと歌詞を意識しながら聞いてちょっと感動してしまいました。

ポルナレフ、私のモト夫も彼が好きだったし、モンスにいた頃の歯医者もポルナレフの大ファンで、ブリュッセルでコンサートがあると喜んで出かけてたのよねえ。

私にとっては、ポルナレフというと中学校時代の思い出とつながってます。

中3のときの担任が、すらっと背が高くて顔が四角くて、四角い眼鏡(サングラスじゃなかったけど)をかけて、彫りの深いちょっと日本人離れした顔立ちで、ポルナレフによく似てたんです。

社会の先生で、「民主主義って〈多数決〉じゃない、少数のことを考慮する仕組みなんだ」とか、「100円で何かを買ったとする。その原価が実は80円だったとして、君たちは20円損をしたと思うかい?思わないだろう。その20円は売った人の仕事への対価として払ってるんだから。」とか、教えてもらったそういったことは今でも忘れないし、「僕の妻は、もし僕が死んだらどうする?って聞くと、あなたが死んだら私も死ぬわ、って言うんだ」みたいなのろけ話までしてました。

当時30代後半くらいだったのかな、中学時代、私が一番、いい先生だ、と思ってた人。

久々にポルナレフを聴いちゃったんで思い出してしまった。お元気かしら…。

私は、授業中おしゃべりしてても耳はちゃんと授業を聴いていたし(でも、他人の邪魔をしてたのよね。反省。)、特に勉強しなくとも試験もそれなりに点数が取れていたんで、いつもチャランポラン、遊んでばかりでした。

卒業するときその先生から、「高校生になったら、今までみたいに遊んでばかりでなく、ちゃんと勉強しないとダメよ」って言われ、あら、ちゃんと見てるのね、と思ったことも覚えています。

その言葉に従ったのは高3になってからでしたが…。

(でも、ちゃんと勉強したらおもしろいくらい成績がアップするんで、受験勉強がとても楽しかった、という、遊んでばかりいたことのメリットがあったのである。これ重要。楽しいことはいいことだ!)

 

というわけで、ポルナレフ

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歌詞も貼っておく。
 
Il y avait, du temps de grand'maman
Des fleurs qui poussaient dans son jardin
Le temps a passé, seules restent les pensées
Et dans tes mains, il ne reste plus rien
Qui a tué grand'maman?
Est-ce le temps ou les hommes
Qui n'ont plus, l'temps d'passer le temps?

Il y avait, du temps de grand'maman
Du silence à écouter
Des branches sur les arbres, des feuilles sur les branches
Des oiseaux sur les feuilles, et qui chantaient
Qui a tué grand'maman?
Est-ce le temps ou les hommes
Qui n'ont plus, l'temps d'passer le temps?

Le bulldozer a tué grand'maman
Et change ses fleurs en marteaux-piqueurs
Les oiseaux pour chanter, ne trouvent que des chantiers
Est-ce pour cela, que l'on te pleure?
Qui a tué grand'maman?
Est-ce le temps ou les hommes
Qui n'ont plus, l'temps d'passer le temps?