ここのところ私の住んでいるあたりで最低気温3℃くらい、最高気温が10℃前後、昨日の朝はアルデンヌでは氷点下だったところもあったらしい。
ずいぶん寒くなりました。
一昨日の午前7時30分、まだ夜は明けてないんだけどお天気がよかったので、窓から見た空は「もうすぐ朝ですよ」みたいな美しさでした。
例によって飛行機雲。
休日はどこも閉まっているので、何かをしなければいけないというプレッシャーがなく、心穏やか、ということでブログ更新。
火曜日の美術史概論の講義は、これまでの古代ギリシャ・ローマ時代から中世に移りました。
それに伴って先生が交代。
今度の先生は活舌がイマイチなのか、ところどころものすごく聞き取りづらい。
内容はおもしろそうなのに、残念なことです。
私の仏語聞き取り能力の問題もあるんでしょうけど、ひとり、またひとり、と、学生が講義の途中講堂から去っていった様子を見ると、聞き取りづらいと感じたのは私ひとりじゃないのかもしれない。
時間がいっぱいある私としては、「ひとつでも、へええっとおもしろく感じることがあればよし」という方針は揺るがないので、これからも聴きに行きますが…。
だいたい、仕事もなく籠っているだけの日々、これで講義を聴きに行くことまで放棄していたら、きっとものすごい自己嫌悪に陥ると思うので、心身の健康のためにもいかなくては、です。
12月中旬で前期は終了しますしね。あと5回。
私は冬休み、学生たちは年明けの試験に備え勉強のために籠ります。
帰路いつものように新品の美術本を安く売る本屋さんの前で立ち止まりウィンドウを眺めると、これは欲しい、と思う本がありました。
50ユーロが10ユーロ。80%オフです。(計算間違いはないですよね。数字に弱いので常に不安。)
大好きなエゴンシーレ、しかも割引に弱い私です。
もう店は閉まっている時間だったので、本は増やさない方針も今回は我慢はムリ、昨日出直して買ってきました。
チューリッヒのKunsthausで2014年に行われた展覧会のカタログでした。
このJenny Savilleというアーティストは知らない人でしたが、1970年生まれの英国人作家で、彼女の作品に私はエルネスト・ピニョン・エルネストを思い出させられました。
こんな ↓ 感じ。
テキストはドイツ語、最初っから「読まなくては…」というプレッシャーからも解放されていて(苦笑)、めでたい。
こちらの報道は、変わらずCop26に関するものに大きく時間を割いていますが、ここんところベルギーの大きな話題のひとつは、各地域政府の方針がかみ合わないために、ベルギーのCO2削減目標が提示できないこと、です。
フランダースがやたら高い目標を示し、それに他の二つの地域政府が「ムリ」と言ってる。
フランダースが高い目標を掲げるのは一見よいことっぽいけど、その背後にはそれを理由に原発の存続を引き延ばそうという目論見がある、という意見もあります。
そういえば昨日の朝、Cop26でのマクロンのディスクールをちらっと聞きましたが、フランスは2030年までにCO2排出ゼロを目指す、そのために原発を新たに…(!)みたいなことを言ってたような気がする。
ニュースのスタジオにはいつも気候学専門の若い学者さんが呼ばれ、グラスゴーに足を運んでいる活動家もつないで、彼らの意見をたっぷり聞いていますが、私が昨日の朝「なるほど」と思った政府への批判は以下のようなものでした。
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政府は、市民の罪の意識を煽るようなことしかしていない。
確かに市民は自らの行動をちゃんとふり返り、何を消費するか、いかに消費するか、消費しているものがどのように手元に届くのか、などなど、考えることが重要なのは間違いない。
しかし、ベルギーも工業化された国のひとつなのに、自らの産業を振り返り具体的に何をするか決めようとしない。
インドが…中国が…と、他国を持ってくることで自らの国から目を逸らさせようとしている。
グロスゴーには世界中からものすごくたくさんの人が集まっているが、肝心の会議は密室で行われ透明性に欠ける。
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コロナ禍の方、Rtは今だに1を超えています。
感染者は2倍だけど入院患者は4分の1、だそうです。
今も「マスク着用を義務化するなんて、自由の侵害」と怒っている人がいますが、彼らの言う「自由」っていったい何なんだろう…。
ワクチンに関しては、既に2回済ませている人たちに3回目が打たれることになりました。
ここ数日の話題で、へえっと思ったことの一つがこれ。
6か月の任務を終え、SpaceXのカプセルで4人の宇宙飛行士が帰還しました。
フランス人のトマ・ぺスケさんもそのひとり。
この方はとても人気が高いんです。
私までTwitterでフォローしてるくらい。
帰還した日のラジオのニュースで、「無重力状態で数か月過ごすと身長が数センチ伸びる」と言ってました。考えたこともなかったけど、そう言われりゃそうですよね。
200日の間に200の実験をやったんだそうです。
人工衛星宇宙ステーション上だと1日に日の出が15回もあるそうで、自らの睡眠のデータを取るのもその仕事の一つだったそうです。
彼は宇宙から撮影したフォトを盛んに発信してくれてました。
さて、このくらいで終わりにしましょ。