5分くらいで終わることなのではあるが・・・

毎年1月、暖房をどのくらい使ったのか、ラジエーターに取り付けてある小さな目盛りがチェックされます。

毎月家賃とともに共益費として暖房代も支払っているんだけど、1年まとめた使用量に対して、もし払いすぎていたらその差額分払い戻してくれるし、足りなかったら差額を「払ってね」ということになる。

住んでいるアパート毎のチェックするのは業者さんで、それが今日。

それ自体は5分かかるかかからないか、いたって簡単なのであるが、立ち寄る時間が8時15分から13時までとやたら幅広い…。

 

早く来てくれたらいいんだけど、終わるまで何となく落ち着かないので、ブログでも更新しようかな、と思った次第。

ここ数日うちに籠っていたんで、特にメモしておくことはないのであるが。

 

今夜から雪が降り始め、ブリュッセルも明日は10cmくらいの積雪だそうで、上述の懸案事項を終えたら、出かけないとできない用事も今日のうちに済ませておこうと思う。

 

 

今月21日、能登地震チャリティコンサートがゲントで行われるそうです。

ゲントと金沢は姉妹都市

ebravo.jp

 

 

可愛いな、と思った。

Bob Dylan & Joan Baez in 1963.
“Dylan broke my heart, I was just stoned on that talent.
All that resentment completely washed away and all I was left with was gratitude that I’d met him, gratitude for all those songs, gratitude for the time period that we merged in. I might still make wisecracks about him, but all the unhappy, gritty (bulls---) is done.”
Joan Baez

 

 
 
このフォトを見て、おおお…と思った。
というのも、私も小さいとき、父親が飲む焼酎を近所の酒屋に買いに行ってたので。
アーケード街に住んでいたから、雨が降っても傘をさす必要はなかったけどね。
酒屋にはおっさんたちが飲んでいるカウンターがあって、そこで「焼酎〇合ください」と頼み、持ってきた瓶に入れてもらうのである。
貧乏なのでいっぺんにたくさんは買えないから。
いわゆる「その日暮らし」ってやつ?
カウンターには駄菓子屋みたいなガラスの容器がいくつか並べてあって、そこに入ってるツマミ類(スルメとか)が、ものすごくおいしそうだったのよねえ。
(甘いお菓子よりツマミ系のものに惹かれる子供であった 笑)
 
サルデーニャといえば、まず映画パードレパドローネを思い出す私。

Little boy going to the tavern for his father's wine, Sardinia

 

 

昨日から始まったのが、6月の選挙まで続く「もし私が大臣だったら…」というニュースのシリーズ。

いろんな現場の人々に取材して、そこが抱える問題を明らかにして、その人々に「もし大臣だったら」どういう政策をとるか発言してもらう、というもの。

第1回目は医療現場だった。

Covid騒ぎで一番注目を集めたセクションですしね。

ものすごく重要なのに報酬その他労働環境が厳しい、ゆえに従事者が少ない、などなど。

イタリアがものすごく悲惨な状況に陥ったのは、この分野に対する予算を削っていたことが大きな原因のひとつでした。

イタリア人であるジョヴァンニくんは、今回ここでパパになった経験から、イタリアに比べたらベルギーの医療システムはすごくいい、と驚いたそうです。

でも、よそと比べてマシだから・・・と安心していてはいけませんし、ね。

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今朝起きてオンラインのニュースを見ると、最初に現れた話題がアメリカの大統領選がらみのもの。

昨日の夕方のニュースもアイオワの話でしたし、これからあの不快なTの顔をかなりの頻度で見ることになるかと思うとゾッとします。

もうラジオのニュースのみにしようかな。

 

 

2日前に見て驚いたニュース。

コロンビアで撮影された半分メスで半分オスの小鳥。

(アシュラ男爵をちょっと思い出した)

こういうケースは鳥と限らず昆虫などでも稀に例があるらしい。

同種の他を避けるので、いつもひとりぼっちだそう…。

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いいなと思ったフォト2枚。

 

 Mario Giacomelli - Io non ho mani che mi accarezzino il volto - 1963

 

 Robert Capa - Tour de France 1939



 

明日は積雪だから要注意、と3人娘にメッセージを送ったら、次女くんがいるリエージュの方、もうすでにこういう景色だと返信が届いた。

雪嵐の予報も出ているそうな。

 

モーリシャスレユニオン島の嵐を思えば、このくらいの雪で騒いではいけないのかもしれないが、すでに春が待ちどおしいわ。

 

あ、目盛りチェックの業者さん、今到着!

 

寒いけど青空が嬉しかった

前回の記事を書いた日は、曇っていて雪も降って風もあって、ただめちゃくちゃ寒いだけだったけど、その翌日からは雲ひとつない青空。

青空を見たらエネルギーがアップ、予定していたいくつかのことをクリアでき、光のパワーってすごい、と再確認。
 
水曜日にローマから、チビ太のパパ、ジョヴァンニの伯母さんが到着。
長女たちのうちにいるんで、昨日はご挨拶に行ってきた。
今日はもうパリに向かうそうだ。
そういえば半分フランス人なので、パリにも親戚がいるのよね。
第2次大戦が終わった時に、ジョヴァンニのイギリス人お祖母ちゃんのお腹にいた方。
戦争が終わってからの年数と同じお歳ということ。
元気ピンピンで非常に親しみやすい方でした。
こういう感じ、好きだな、と思った。
仏語・英語・伊語の同時通訳をしていたので、仕事の関係で世界中いろいろと訪ねた経験があるそう。
それにしても、同時通訳をやる方たち、たいしたものです、いったい脳みそはどうなってるんだろうと思わないではいられません。
 
これまでジョヴァンニの家族で会ったことがあるのは、お母さんのラウラさんだけでしたが、伯母さんがジョヴァンニの弟くんの話をいろいろしてくれました。
彼はベルリンに住んでいるんだけど、パートナーはロシア系ユダヤ人。ん?ユダヤ系ロシア人?どういう風に言えばニッポン語として正しいのか???
彼女の家族がドイツ国籍を持っているのは、ドイツ政府が大戦中の蛮行のお詫びとして、戦後ドイツにやってきたユダヤ人には、ドイツ国籍を積極的に取らせてくれたからなんだそう。
東ドイツ側にいた家族なので、西ドイツのことは知りませんが、へええ、そういうことがあったんだ、初めて知った、と思いました。
 
昨日、長女のうちの庭で撮った青空。



今日から「氷点下」を脱するそうですが、雲が出てきそう。
寒くてもいいから青空がいいなあ…。
 
 
昨日は2女くんと Perfect Days を観に行こうという話になり、長女んちを出てから映画館へ。
 
私はもとがニッポン人だったんで、ニッポンに(私から見たらちょっと的はずれっぽい)思い入れのあるヨーロッパ人のようにはニッポンを観ることができない灰色ゾーンに生きるミュータント、この映画、ヨーロッパ人(ものすごく評価が高い)のようには味わえないだろうな、とおもっていたし、同時に、ニッポン人のようにニッポンのことを知らないから、そういう意味でも味わえないだろうと思っていたのである。
 
結論から言うと、すごくよかった! ものすごくよかった!
ちょっと心が震えた。
 
淡々と繰り返される日常、正直言うと途中で何回か睡魔に襲われたのであった…が、しかし、最後にはそういうものがすべて回収され、もう感動のみ、でありました。
なんの説明もなく、余分なセリフもなく、でもすべてを表情が語ってくれる。
 
以前にFB上で見かけたヴィム・ヴェンダースのインタビューの動画を、さっき再視聴。
彼の語ることが全てストンと入ってくるのであった…。
(それにしても、仏語、完璧ね…)
私の間違いかもしれないけど、作品の中にちょっとだけ彼が登場しますよね。
 
その他、最近の記事。
 
フランスの新しい首相は、34歳、めちゃ若い。
脳みその方、天才らしい。まだ10代の頃から政治家として活躍。
DSK(ドミニク・ストロース=カーン)が育てた、とニュースで言ってたと思う。
2018年にゲイを表明してます。

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新しい内閣がどうなるか、話題です。

 

 

美しいフォト。

 Polychrome female face from Vulci (Tuscany), now in the National Etruscan Museum of Villa Giulia in Rome.
The find dates back to the 1st century. B.C.
@Maria Enrica Ceccarelli

 
 
おもしろーいと思った動画。
1955: Salvador Dali talked to Malcolm Muggeridge about his marvellous moustache, mainly.
死ぬ前に1回くらいはニッポンに行こうかな、と思っていたんだけど、もしかしたら今年の秋、9月の終わりころから10月初めころ、行くかも。
毎年こちらに遊びに来てくれた大学時代からの仲良しが、東京でエコール・デ・シモンの同窓会展に出品するそうなので、その頃を目指して行こうかな、と検討中。
こうやって検討し始めた、ということは、よっぽどのことがない限りたぶんそういうことになる。
 
ニッポンに出没したら、友人たちよ、ぜひかまってね。笑
 
 

寒波

今日からしばらく最高気温も氷点下。

マイナス10℃まではいかないんだけど、風があるんで、場合によっては体感気温マイナス20℃とか…。

もううちから出る気持ちになれない。

今月はバーゲンの月、必需品をいくつかこの機会にゲットつもりなんだけど、先週までは学校がヴァカンスだったんで店も混むだろうと避け、今週行くつもりだった。

でも、パスする。

 

うちにいるぶんには暖房も効いていて寒くないけど、野宿している人は死んじゃいますからね、今朝新聞をみたら、そういう死者を出さないためのプランが出てた。

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専門家の説明では、こういう寒波がやってくる回数は、ここ30年でものすごく減っており、やはり温暖化の影響だ、とのこと。

私の経験で一番寒かったのは、氷点下15℃ってのが2週間くらい続いたとき。

25年位前かな。

その寒さが緩むと雨が降り、降った雨が凍りついた石畳の上でつるつるの氷になるんで、あのときは外に一歩も出られない状態だったのよねえ...。

昔の人は、そういうときは木靴のうえにウールの靴下をかぶせて滑り止めにしたそうです。

木靴なんて貧乏人しかはかないから、金持ちたちはどうしたのかな?

寒いときは籠ってたのか?

ということは、わたしは昔の金持ちと同じ状態ね。笑

 

スウェーデンノルウェーあたり、今氷点下40℃とか…。

fr.euronews.com

それゆえか、こんなフォトをSNS上で見かけた。

Postman in winter uniform. Sweden. 1900

 

 

 

先月末にジャック・ドロールが亡くなりました。

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先週フランスで行われたセレモニーをニュースでちょびっとだけ見たんですが、そのときのマクロンディスクールはけっこう格調高く、ハンナ・アーレントの言葉を引用したりで、マクロンのことが好きか嫌いは別問題として、やはり「教養のある人」なんだよなあ、と思いました。

今の時代、いろんな分断があり難しい問題だらけだけど、それでも上に立つ人間は、なんだかんだ言っても言語能力が高くある程度の教養がある(ハンガリーのオルバンみたいのは別)。

というか、そうじゃないトップしかいない国って、リセットしないことにはどうにもならない、ってことよね、トップのレベルが市民のレベルだから...、と思ったことでした。

 

 

 

FB上で見かけた、めちゃ可愛いフォト。

Actor Robert Redford, (Charles Robert Redford Jr.), as a toddler, in 1936, with his father Charles Robert Redford Sr., in Santa Monica, California.

 

 

美しいフォト。

Man Ray - Porträt de Lee Miller, Paris 1929

 

"Un ange jouant du luth" fresque de 1480 par Melozzo degli Ambrosi, dit Melozzo da Forlì - 1438-1494.

 

 

PS

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PSその2: 雪まで降り始めた…。@10時30分AM

 

 

 

2024年最初のメモ

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

年賀状代わりに、今年最初に見かけて、美しいなあ、と思った大天使ガブリエルのフォトを貼り付けておこう。

ほぼ万国共通と思われる「天使」あるいは「天界からの使い」のイメージ。

美しいので大好きです。

Ivan Mestrovic
Archangel Gabriel from a Brooklyn Museum Catalogue published in 1924.

 

晦日は花火の音も聞かないで早々に就寝、元旦も普通に目が覚めた時に起き、いつものようにPCオン、コーヒーを飲みながらラジオを聞き・・・。

こうやっていつものように暮らせるということは、もしかしたら何よりもめでたいんでしょうね。

 

今年最初にラジオから聞えてきた曲はこれでした。

www.youtube.com

 

 

昨日は久しぶりにブルージュに行ってきました。

一緒に出かけることを約束していた友人を中央駅で待っていると、いきなり駅の人から「スペイン語わかる?」と訊ねられた。

スペイン人5人を伴っていて、彼らがスペイン語しかわからないらしく、何を手伝ってほしいのかさっぱりわからなかったようなのです。

それで、スペイン語が分かるならあなたに託す、ってことだった。笑

スペイン語が分かるベルギー人は山ほどいるんだけど、たまたまこの方は理解できなかったみたい。

 

聞けばこの5人、ゲントに行きたい、どの列車に乗ればいいのか、どうやってチケットを買えばいいのか、全然わからないとのこと。

(今は窓口が全部閉まっていて、すべて自販機を使わないといけないので、ベルギーに暮らす人でも慣れてないとわからない)

というわけでお手伝い。

今年最初の善行であった。笑

 

それにしても、他にも駅構内には人がいっぱいいるのに、なんで私に聞く?

可笑しい。

たぶんラテン・アメリカ出身の人に見えたんだと思う。

ずいぶん前の話ですが、モンスに住んでいた頃、まだ子供だった長女とブリュッセル行きの電車に乗っていた時、チケットをチェックする車掌さんからスペイン語で話しかけられたことがありました。

他の乗客とはフランス語で話していたのに、私たちのところに来たらスペイン語

聞けばスペイン人で、「スペイン語話者は見ればわかるのよ」とドヤ顔。

「私はたまたまスペイン語が分かるけどニッポン出身で・・・」と言ってるのに聞いちゃいないし。笑

その時も後で長女と「可笑しいね」と笑ったことでした。

 

 

ブルージュに出かけたのは、聖ヨハネ病院ミュージアムを訪ねるため。

長いこと工事で閉まっていたのが、12月中旬にようやく再オープンしたので、どういう風に変わったのか見たかったんです。

このミュージアムメムリンクの作品をいくつも置いているので、ニッポンのガイドブックには「メムリンク美術館」と記されていると思います。

ここもミュージアムパスでフリーです。

www.museabrugge.be

ja.wikipedia.org

 

12世紀から存在する病院だったところなので、医療関係の展示物もいっぱいあるんですが、今回訪ねたら、古い展示物の中に現代アートの作品も展示してありました。

古いものと新しいものを混ぜて展示するっての、最近の傾向ですかね。

改修後再オープンって美術館では、ほぼ例外なくこういう展示の仕方がしてある気がするなあ…。

 

最初に目を引いたのがこれ。

オーストラリアのコンテンポラリィアート作家 Patricia Piccinini の The Bridge という作品。

ハイパーリアリズムってやつですよね。

ホンモノかと思っちゃうくらいリアル。

女性の髪はほんとに人の髪の毛。それ以外はシリコンとグラスファイバーが使ってある。

 

昔の医療器具を見ると、しみじみ今の時代に生まれてよかった…と思う。

これ ↓ はそこまで怖くないんでフォトを撮ることができた。笑

 

手前が不気味な現代アート、奥に見えるのがメムリンクの三連祭壇画「聖カタリナの神秘の結婚」。

この祭壇画と聖ウルスラの聖遺物箱が、たぶん一番の目玉だと思う。

ウルスラの聖遺物箱

 

この作品 ↓ は以前なかったもの。初めて見た。

寄付されたとのこと。

たぶん3連祭壇画の左側の扉ね。

この人物がこの絵の依頼主でしょう。

 

可愛いミニミニ祭壇。

 

建物の屋根裏。

ものすごいヴォリュームの屋根です。

 

2時間半もこのミュージアムを楽しみ、遅いランチをビールの醸造所で味わった後帰宅。

楽しかった。

 

 

FB上で見かけたフォトを貼り付けてオシマイにする。

 

Henri Cartier-Bresson

 

Le baigneur en vitrine 1959. Photo par Robert Doisneau

 

フリーダカーロの青い家。

このうちの近くに住んでいたので、何回も足を運んだもんね。

Frida Kahlo photographiée par Gisèle Freund dans son Jardin de la Casa Azul, Mexique, 1951

 

 

2024年、今年も楽しく生きてやるぞ、と、超自己チューな誓いを立てた年の初めでありました。

 

2024年 少しでもいい年になるといいですね

晦日です。

2023年が通り過ぎていいったスピードに驚きます。

今年はばーちゃんになったし。笑

実は、今年早々に、なんだか孫が生まれそうな予感がしたんです。

それで名前をすでに考えたりしていました。←けっこうヒマ人なので。

いろんな言葉を話す人がそれぞれ同じように発音でき、男の子でも女の子でもどっちでもよさそうな名前を、です。

たとえば、Rが含まれるとニッポン語話者には難しいし、Hはロマンス語話者は発音しないし、みたいな、そういうことを考慮しつつ…。

(私の名前Hirokoは、ここではカタカナで絶対標記できない音に発音されるからね…。ま、うちの親も、私が将来仏語圏に暮らすことになるとは夢にも思っていなかったわけだけど。)

そういうわけで、長女が「赤ちゃんが生まれるよ」と報告に来た時(判明した2時間後)に速攻で提案。

それが皆に受け入れられ採用に至ったのである。(笑)

予定日が1月だったので、「今年」という予感は外れたなあ・・・と思っていたけど、結局「今年」で正解だった。

そういうわけで、すごいわ、私の予感!と自画自賛しながら2023年を締めくくることになりました。

 

 

毎年恒例で、クリスマス・イヴには王様のディスクールが行われるのだけど、今年のは特によかったと思う。

auvio.rtbf.be

「人々の不安が煽るヴァイオレンスに対抗できるのは希望だ。希望というのはけっしてパッシヴなものではない。希望はエネルギーであり、そこには力がある。」と。

 

オプティミズムは意志の問題、ペシミズムは気分の問題」という言葉を思い出した。

 

今の王様は家族の不和に幼いころから苦しみ、王家から普通の学校に通う最初の人になったことで新たな経験をした人でもある。

王位につくまでは「器じゃない」みたいなことをいろいろ言われたりもしたんだけど、実際に王位についてからは、すごくいい仕事をしていると思う。

テンテンバラバラなこの国で、共通した社会の価値観を体現してる、みたいな感じ。

 

 

とても明るい気持ちにはなれないニュースがいっぱいですが、少しでもよい2024年にしたいですね。

みなさま、よいお年をお迎えください。

 

 

いつものようにフォトやヴィデオなど。

 

Truman Capote et Andy Warhol photo prise par Mick Rock en 1979.

 

"Le Roi et l'oiseau" : à l'origine d'un dessin animé aux antipodes de Disney

www.facebook.com

 

しばらく前の天気予報で大晦日は嵐みたいな天気と言ってたので、今日はうちでおとなしくしておこうと思ってたけど、それほどひどくない天気っぽいなあ…。

 

 

前回記し忘れたこと

お産の後、問題が全くなければ2泊で退院というシステムの中、体重の増え方が5g(!)足りないというんでまだ病院に残っていた長女とチビ太も昨日退院しました。

自分ちに戻ることができてホッとしたようです。

チビ太のパパがホントに甲斐甲斐しく動くので、私としては何の心配もなく、退院その日に行ってもかえって邪魔かもしれないし…と訪ねることはせず、今日会いにいくことにしてます。

それにしてもパパくんの働きぶりには感心します。

長女くんはおっぱいをあげるのみでよい。

それも2回の授乳のうち1回は、搾っていた母乳を彼が飲ませてます。

アドミ上の必要事項その他も早々にきっちり済ませちゃうし、うちの子供たちと私は彼をバトラーと呼び始めてしまった。笑

 

バトラーってイギリス文化、フランス語ではなんというのかしらと興味を持ったのでちょっとWikiってみました。

○○という言葉が他の言語でなんというか、それを調べるにはWikiがとても便利。

で、初めて知った仏語の言葉 Bouteiller が Butler に当たるそうな。

「ボトル」から生まれた言葉なのね。

中世ヨーロッパで王に仕えた役職のうち、宰相などと並ぶ4大タイトルのひとつ。

カロリング朝の時代に生まれた役職で、宮廷におけるワインの管理をする役人だったそう。

へええ、おもしろーい、と思いました。

 

彼ら3人家族が起きたら知らせるとのことなので、そしたら彼らのところに向かいますが、前回記事で記してなかった他のことを、今のうちにメモしておこうと思います。

 

 

数日前のラジオのニュースで、ニッポンに特派員として駐在しているジャーナリストが話していたことです。

「とても礼儀正しいと評されるニッポン人であるが、実はその反対だ」というもの。

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クライアントから浴びせられる罵詈雑言、場合によっては物理的暴力を受けることもある。

自分たちは笑顔を強制されているのに、向こうからは「ありがとう」の一言もない。

しょっちゅう被害に遭っているタクシーの運転手がインタビューに答えて、「渋滞は自分のせいではないのに罵られ、生きてる価値もないとまで言われる」とか、唾をかけられることもある、とか言ってました。

そういう態度をとるクライアントがものすごく多く、その大半が50~65歳の男性だ、とも。

そんな中、クライアントの態度や言葉遣いによって値段が変わるカフェが登場。

ニッポンに行ったら礼儀正しくしましょうね、と締めくくられてました。

 

私がニッポン生まれだと知ると、よく(愛想で)「ニッポン人は礼儀正しいと聞く」と言われることがまだあります(昔はそれに加えて≪テクノロジーの国≫というのもあったなあ、もうそれは誰も言わないけど...)。

そういうときは「礼儀正しいのではなく従順なんですよ」と答えるんですが、もうすぐしたらそう答えることになる評価もなくなるんでしょうかね。

なぜ人は礼儀正しくあるべきか、そこを考えることがなく、言われたから従順にそうふるまっているだけの人は、〈何か〉に属さない場面では傍若無人

30年近く前に一緒にニッポンに行ったベルギー人女性が、一人ひとり接するとあんなに礼儀正しいのに、(満員電車の中のような)アノニム状態ではなぜあんなに無礼なの?と驚いていたことを思い出します。

 

「新しい上司はど天然」というマンガがアニメ化されたのを何回か見ました。

前の職場の上司のパワハラで心身ともに壊してしまった会社員、彼の新しい職場の上司はとても良い人、ど天然でかわいくてどんどん癒されていく、という内容。

見てると、前の職場の上司のパワハラはもう犯罪レベル。

マンガを購入しているオンライン本屋の読者の感想を読むと「癒される」というのしかない。

「癒される」のみでいいの?

それはそれとして「これは犯罪」と訴えないといかんでしょ、と、あまりのことに私はちょっとイラついてしまうのでありました。

そんなことも思い出した。

 

 

明日は私の誕生日、今年はチビ太というすごいクリスマス&誕生日プレゼントをもらってしまった。

時はすごいスピードで過ぎていきますが、今年2023年は特にあっという間だった気がするわ。

 

さて、今日はシーレを貼ってオシマイにしよう。

 

Egon Schiele. Kneeling woman 1915

 

 

ソワソワなここ数日+ブリュッセル首都圏の議会

16日月曜日の夕方、長女から「破水したので病院に行く」という連絡が入りました。

その時はまだ陣痛も何もない状態だったけど、その翌日10時10分に孫くん誕生。

生まれるまでの3時間はかなり苦しかったらしい。

 

ベルギーの至れり尽くせりの条件下ですら不安はあるもので、ましてや戦時下では...などと思いをはせつつも、その日以来ずっとソワソワ、生まれた後はソワソワ・ルンルンなばーちゃんです。

 

病院では特に希望しなければ二人部屋です。

ふたり部屋とはいえ、通常一人で使える状況らしいんだけど、この日は産気づいた人が例外的にめちゃくちゃ多かったらしい。

本来の個室にもベッドを増やしたり、大盛況だったと。

長女の部屋は、前日に帝王切開で生んだ(へその緒が4重に巻き付いていた)パキスタン人のママと赤ちゃんが先客。

ロンドンからブリュッセルに移ってきて間もなく、フランス語がほとんどわからないので看護婦さんも我々も、コミュニケーションは英語です。

 

最近は赤ちゃんが生まれても洗わない方針に変わってます。

その方が自然の力で赤ちゃんが守られているのだそうです。

入院期間も問題なければ生まれた後たったの2泊。

(うちの孫くんは「まだちょっと小さい」という理由でまだ病院にいますが。)

洗わなくとも日に日に表面がきれいになり、顔も生まれたてのオッサン顔がかわゆくなってきてます(←バババカ 私の予想では最終形態はイケメンのはず 笑)。

 

私が子供を産んだころとはいろんなことが変わってしまっているので(って、3回もお産を経験したのに、ほとんど何も覚えていないのだが)、へええって感じ。

ま、いずれにしろめんどくさいことは親たちに任せ、私は可愛がって甘やかすのみ、なのである。ワクワク。

 

 

と、多くの人にとってはどうでもいい話はさておき、議会の見学、思った通り前回 ↓ とは全然違ったものだったのでメモ。

shohoji.hatenablog.com

 

前回は建物を全部回って、その歴史的背景を中心に「観光」みたいな感じでしたが、今回は議会で議員たちがどのように活動しているか、それを理解してもらおうというのが目的の案内でした。

 

クリスマス・シーズンなのでツリーがあちこちに飾ってありました。

前回気づかなかったけど、エントランスホールの壁には、484人のブリュッセルのジュストの名前が記されたプレートがあった。

 

上に貼り付けたブログ記事のフォトのひとつ「鏡の間」は、貸し出しをしているそうです。

結婚式やお誕生日パーティみたいなイヴェントはNGですが、セミナーその他、公共的意味のある行事のセレモニーには、申し込めば貸してくれる。

 

議会には8つの委員会が存在し、案内してくれたジョナタンさんは「環境委員会」に属しているそうです。

(この方は獣医さん、過去マダガスカルにONGの一員として2年暮らしたことがあり、その経験を本にして出している)

委員会の会議は市民から無作為に選ばれた市民も参加するし、会議を見学するのも自由。透明性が原則。

 

委員会の会議が行われる部屋は3つあり、それぞれ配置が異なってます。

3つのうちのひとつ、その日使用中だったので見れなかった部屋が、円卓になっており一番理想的だと言ってました。

 

ここは向かい合う形になった会議室。

壁はゲント在のアーティストによる現代アート、ベルギーらしくジャガイモの皮を使ってアラブ文字で書かれた愛の詩。

極右政党であるヴラームス・ブラングの議員は、この作品ゆえにここでの会議を拒否したそうな。くだらない…。だから極右はキライだ。

 

最後は議場で一つの議題をめぐる議会疑似体験。

偽物の議題は

「米国やフランスでは議員が何期も続けることは法律で禁止されているが、ベルギーではそういう縛りがない。一期だけとするべきだ。」

というもの。

それに対して見学に参加している(全部で30人くらいだった)者たちが議員に扮してディベート、最後に投票する、という趣向。

子供連れの親子もいて、うち10歳くらいの男の子が自分の質問を、他の人たちを真似してホントの議員みたいに Merci chers mes collègues と締めくくる場面もあったり、おもしろかったです。

 

 

もっとちゃんとメモするつもりだったけど、落ち着かないのでこの辺で。

 

また例によってSNS上で見かけたフォトや動画を貼ってオシマイにする。

 

 Michel Polnareff - Âme calîne (1968)

www.facebook.com

 

Piazzolla's Libertango

www.facebook.com

 

これって連邦議会の前の路だわ。

おもしろい。

Bruxelles 

 

生まれるのがもっと後だったら…といつも思う、ひどい目に遭ったカミーユ・クローデル

Camille Claudel

 

うちから徒歩15分ぐらいのところにあるらしい。

天気のいい日に眺めに行こうと思う。

バウハウス・スタイルの建築物。

Modernist town house, designed by architect Louis Tenaerts

 

いろんな物語を想像させられるとても美しいフォト。

hotography by Menno Huizinga(Dutch photographer, 1907-1947)
Fast Train To Freedom: Menno Huizinga’s Sensational Photographs of Dutch Boys After Liberation From Nazi Germany – 1945