明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
年賀状代わりに、今年最初に見かけて、美しいなあ、と思った大天使ガブリエルのフォトを貼り付けておこう。
ほぼ万国共通と思われる「天使」あるいは「天界からの使い」のイメージ。
美しいので大好きです。
Ivan Mestrovic
Archangel Gabriel from a Brooklyn Museum Catalogue published in 1924.
大晦日は花火の音も聞かないで早々に就寝、元旦も普通に目が覚めた時に起き、いつものようにPCオン、コーヒーを飲みながらラジオを聞き・・・。
こうやっていつものように暮らせるということは、もしかしたら何よりもめでたいんでしょうね。
今年最初にラジオから聞えてきた曲はこれでした。
昨日は久しぶりにブルージュに行ってきました。
一緒に出かけることを約束していた友人を中央駅で待っていると、いきなり駅の人から「スペイン語わかる?」と訊ねられた。
スペイン人5人を伴っていて、彼らがスペイン語しかわからないらしく、何を手伝ってほしいのかさっぱりわからなかったようなのです。
それで、スペイン語が分かるならあなたに託す、ってことだった。笑
スペイン語が分かるベルギー人は山ほどいるんだけど、たまたまこの方は理解できなかったみたい。
聞けばこの5人、ゲントに行きたい、どの列車に乗ればいいのか、どうやってチケットを買えばいいのか、全然わからないとのこと。
(今は窓口が全部閉まっていて、すべて自販機を使わないといけないので、ベルギーに暮らす人でも慣れてないとわからない)
というわけでお手伝い。
今年最初の善行であった。笑
それにしても、他にも駅構内には人がいっぱいいるのに、なんで私に聞く?
可笑しい。
たぶんラテン・アメリカ出身の人に見えたんだと思う。
ずいぶん前の話ですが、モンスに住んでいた頃、まだ子供だった長女とブリュッセル行きの電車に乗っていた時、チケットをチェックする車掌さんからスペイン語で話しかけられたことがありました。
他の乗客とはフランス語で話していたのに、私たちのところに来たらスペイン語。
聞けばスペイン人で、「スペイン語話者は見ればわかるのよ」とドヤ顔。
「私はたまたまスペイン語が分かるけどニッポン出身で・・・」と言ってるのに聞いちゃいないし。笑
その時も後で長女と「可笑しいね」と笑ったことでした。
ブルージュに出かけたのは、聖ヨハネ病院ミュージアムを訪ねるため。
長いこと工事で閉まっていたのが、12月中旬にようやく再オープンしたので、どういう風に変わったのか見たかったんです。
このミュージアムはメムリンクの作品をいくつも置いているので、ニッポンのガイドブックには「メムリンク美術館」と記されていると思います。
ここもミュージアムパスでフリーです。
12世紀から存在する病院だったところなので、医療関係の展示物もいっぱいあるんですが、今回訪ねたら、古い展示物の中に現代アートの作品も展示してありました。
古いものと新しいものを混ぜて展示するっての、最近の傾向ですかね。
改修後再オープンって美術館では、ほぼ例外なくこういう展示の仕方がしてある気がするなあ…。
最初に目を引いたのがこれ。
オーストラリアのコンテンポラリィアート作家 Patricia Piccinini の The Bridge という作品。
ハイパーリアリズムってやつですよね。
ホンモノかと思っちゃうくらいリアル。
女性の髪はほんとに人の髪の毛。それ以外はシリコンとグラスファイバーが使ってある。
昔の医療器具を見ると、しみじみ今の時代に生まれてよかった…と思う。
これ ↓ はそこまで怖くないんでフォトを撮ることができた。笑
手前が不気味な現代アート、奥に見えるのがメムリンクの三連祭壇画「聖カタリナの神秘の結婚」。
この祭壇画と聖ウルスラの聖遺物箱が、たぶん一番の目玉だと思う。
聖ウルスラの聖遺物箱
この作品 ↓ は以前なかったもの。初めて見た。
寄付されたとのこと。
たぶん3連祭壇画の左側の扉ね。
この人物がこの絵の依頼主でしょう。
可愛いミニミニ祭壇。
建物の屋根裏。
ものすごいヴォリュームの屋根です。
2時間半もこのミュージアムを楽しみ、遅いランチをビールの醸造所で味わった後帰宅。
楽しかった。
FB上で見かけたフォトを貼り付けてオシマイにする。
Henri Cartier-Bresson
Le baigneur en vitrine 1959. Photo par Robert Doisneau
フリーダカーロの青い家。
このうちの近くに住んでいたので、何回も足を運んだもんね。
Frida Kahlo photographiée par Gisèle Freund dans son Jardin de la Casa Azul, Mexique, 1951
2024年、今年も楽しく生きてやるぞ、と、超自己チューな誓いを立てた年の初めでありました。