いろいろ

寒くなりました。
今朝の新聞を読むと、昨日ブリュッセルの空港発の朝の便のほとんどが、寒さゆえに欠航になったらしい。
今月末、日本に行くのに、一番安かったのがブリティッシュエアウェイだったんで、それを購入したのだけど、ロンドンまでの便が朝6時半発なのよね。
年末に日本に行く、なんて初経験だから、そういう可能性を何も考えなかったバカな私。
寒さがそのとき緩んでいることを祈るのみであります。

昨夜、宮部みゆきの「火車」という小説を読みました。
クレジットカ−ドやサラ金、ロ−ンといったものに巻き込まれた人々の悲劇を素材にした推理小説、先日仕事をした際に、お客さんからいただいたのだけど、登場する人々の一人である弁護士が、「交通事故の被害者を、そのひとりだけに否があるという風に責められないのと一緒で、多重の借金に苦しむ人々も、そのひとだけが悪いとは責められない」と言います。
多重債務に苦しむ人は、むしろ真面目で几帳面な人が多い、とも。

先日から泊りがけの仕事で、9日間家に戻られなかったのだけど、その間、また春にこちらに来ていた、プリミティヴ・フラマンの絵を研究しているのぶこさんがブリュッセルにやってきていて、うちを拠点にしてもらっています。
留守中に申し訳ない、と遠慮していたんだけど、全く問題ないんで、鍵を渡す方法だけ一工夫して、主なき1週間前から、うちのアパ−トにとまってもらっていて、あと1週間滞在予定、そして帰国したその日が都知事選と衆院選だそうで、帰ったら即自転車に乗って投票に行くと言っています。

そういう話から、ふたりでネットを使って候補者についていろいろ調べたりしたのだけど、彼女も石原が私同様大嫌いで、そんなら猪瀬はだめだし・・・、と、宇都宮さんの経歴などを一緒に読んでいて、弁護士として多重債務に苦しむ人々の相談にのっていた方だと知りました。
ちょうど読んでいた小説が、その問題を扱っていたんで、おおそうか、と。

そしたら、「火車」の最後に、超多忙なスケジュ−ルの中、取材に応じて、クレジット・サラ金問題の現状について有益な話をきかしてくださった、と、著者の宮部さんが、弁護士の宇都宮さんにお礼を述べておられます。

私に都知事選に投票する権利があるなら、迷わずこの方に・・・と思ったことでした。

今回の仕事では多くのお客さんに接したのだけど、その中に、私の生まれ故郷の小さな城下町諫早の城主の子孫がおられました。
おもしろい縁であります。

というわけで、またまた備忘を兼ねての日記でした。