帯状疱疹、レ・ミゼラブル、ピエール・ラビ


先日から背中の左肩甲骨の横あたりが痛くて、PCの前に座ってる時間が長いもんだから、それからくる肩こりか、と思っていました。
2月は仕事があまり入らないので、この時期になんだかんだと、日頃後回しにしている事務的な事とかを処理したり、映画を見に行ったり、時間にあまり囚われないで過ごしているので、ダラダラしているから具合わるくなるのかも・・・、なんてことも思ったり。
そうこうしているうちに、今度はその「肩こり」周辺の皮膚がひりひりちくちく痛くなってきたんで、なんだか気持ち悪く、医者に行くにも、何が悪いのか見当がつかないし、はたしてどこに行くべきか、などと思案していました。

そんなとき、もう何ヶ月も連絡をし合っていなかった知り合いが電話をかけてきて、久しぶりなもんで近況をおしゃべりしたのだけど、その人、数ヶ月前に帯状疱疹で苦しんだのだと言うので、あらまあ、たいへんだったねえ、なんて答えたのです。
ひとしきりおしゃべりして電話を切った後、お、帯状疱疹?、と、ふと思い至った我が身の最近の異常。

ネットで検索して症状を見たり、自分の皮膚の様子を観察すると、そうじゃん、これって帯状疱疹に違いないわ、ということで、医者に。
お医者さんが診断を下さぬどころか見もしないうちから、「どうも帯状疱疹らしいんですが・・・」と私。
それで、やっぱりそうでしたよ。帯状疱疹

知り合いの思わぬ電話で、早く気づかせてもらったおかげで、それほどたいへんな状態にはいたりませんでした。
よかったあ。

いつも思うけど、なんだか守られているみたい、神様・仏様、ほんとうにありがとう。


何であるかわかったら、もうこっちのもの、痛いのも、「痛いだけだし」、と急に元気満々になっちゃった私です。
その日は映画を観に行ってきました。
あ、ちゃんと処方してもらった痛み止めは服用してますよ、しばらく前、ヴィデオニュースドットコムで宮台さんが、やはり帯状疱疹でしばらく休養された後、医療関係の人から、痛みを我慢すると、神経が痛みを記憶して、回復後も痛みが残る、というようなことを言っておられたような気がするんで、そういうむやみな我慢はしないことにしました。

観に行った映画はレ・ミゼラブル
私はミュージカル映画はどうも苦手で、ミュージカルだと知ったので観にいくつもりは全くなかったんだけど、ミュージカルとは知らずに観に行った友人が、とてもよかった、と感動していたので、そうか、それならば・・・、と思った次第。

原作自体が非常に素晴らしいので、やはりある程度感動はありましたが、やっぱり私はミュージカルはどうも苦手、今までいくつか映画化されたレ・ミゼラブルでは、ジャン・ギャバンジャン・ヴァルジャンを演じたフランスのが一番良かったと思うし、15年くらい前に制作されたリーアム・ネーソンがジャン・ヴァルジャンを演じるヴァージョンも、今回観たのより、私は好きでした。

何せものすごいセッカチなので、普通の映画だと3秒ぐらいの、俳優の演じる表情でのみ語られるものが、言葉にされて何分もかけて歌われる、というのにイライラしちゃって・・・。

それと、言葉にしないで感じさせてもらいたいことも、全部ことばになっちゃうと、私にはなんだかすごく単調な感じがしてしまって、どうも抵抗がありというわけ。

(以下数行、ネタばれあり、まだ話を知らない方、読まないでください)

特にジャベールの最期、何も言わないで欲しかった・・・。
それと、ジャン・ヴァルジャンがジャベールを逃したことを「何故?」と尋ねられ答えるところも、すごく重要なところだと思うのに、なんだか今回のでは味気なかった。
ヴィクトール・ユーゴーは、思想家でもあるわけだけど、死刑廃止論者だし、こういう場面には、彼の思想がよく現れているはずなんだと思うのですよ。

よかった、と感動している人もいっぱいおられるのに、へそ曲がりな意見でごめんなさい。



さて、あと今日最後のトピック。
ピエール・ラビという、仏語圏では若者を中心に、とても尊敬されている思想家がいます。
日本ではあまり知られていないと思うし、私も実は全然知らなかったところ、うちの子供たちに教えてもらいました。
特に3女は、ものすごく影響を受けています。
ハチドリ運動というのをやっているのだそうです。
アメリカインディアンの伝承に、たいへんな大火事が起きたとき、ハチドリがその小さなくちばしに水を含み、火にかける、ということを一生懸命やっていると、そんな少しの水じゃどうにもならない、と、回りから言われたと、でもそのハチドリは、自分は自分のできることをやるのだ、と、水をかけ続けた、という話があるのだそうです。
それに因んで命名された運動なのだそうです。

本を読むとなると、なかなか根気が続きませんが、Youtubeあたりに、講演がけっこうアップしてあるので、時々それを視聴して、内容をこのブログに紹介していこうかな、と思っているところ。