天気が悪すぎる

ほぼ毎日雨です。

天気が悪すぎる。

ジャガイモも地面がべちゃべちゃで収穫できず、収穫できないから、その後のコムギの種蒔きもできないと、先日ニュースで農家の人が言ってました。

フランスの北部と、そこにつながる西フランダースは水浸しの水害。

特にフランス側は被害が大きく、まだこれからも強い雨が降るかもしれないという安心できない状況が続いています。

冬至に向かってどんどん日が短くなっているんで、それだけでも暗くてイヤなのに、ずっと空が曇っているのでますます暗い、毎日辛いニュースばかりだし…。

せめてお日さまを拝みたい。

今日、水曜日は少しはましな天気だけど、それでも曇りです。

 

 

日曜日、3女くんと約束があったので出かけたのであるが、その時久々に青空を見た。

一瞬だったけど。

この日は3女くんと、シリア人がやってるサンドイッチ(?)屋で軽くランチ。

パンがものすごくおいしいんです。

彼女はナスのキャビアと仏語で呼ばれるものを、私はそのパンで子羊の肉と野菜を巻いたものを食す。

"軽くランチ"と書いたけど、ボリュームがありすぎて食べきれず。

残りは持ち帰って夕食にしたのであった。

その後、ここから近い例のモロッコ人の多い通りで、翌日のためのパンを購入。

パン屋のお兄さんに、うちによく買いに来てくれるモロッコ人にマダムとうり二つの人がいるよ、と言われたのであった。

先祖を辿れば同じファミリーかもね、と答えたのであるが、その人に会ってみたいものだわ。

「似てる・似てない」ってちょっと興味あり。

私から見たら全然似てないのに「似てる」という場合もあれば、その逆もありますしね。

人によってどこを見ているのか違う、ってのがおもしろい。

 

 

さて、今国内の一番の話題がこれ。

ワロニアの水道水がPFASに汚染されていて(世界基準の3倍)、そのデータが3年間隠されていた、という話。

これもRTBFのジャーナリストの取材によって明らかになったんです。

がんばってるね、ジャーナリストたち。

汚染自体もだけど、その事実が隠されていた、ってのが大問題。

ワロニアの環境相の責任問題に発展してますが、どうなるのかな。

昨日議会での質問に彼女は、知らなかった、と答えていましたが。

www.rtbf.be

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煮沸すれば大丈夫か、という質問に、大丈夫じゃありません、という返事をする専門家。

バイ菌ではなく化学物質なんだから、煮沸したって意味ないっしょ、と思った。

「アホな質問だ」と思うのは失礼だろうか。

www.rtbf.be

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PFASというのはニッポン語では「ぺルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物」と呼ばれるそう。

絶対に覚えられないわ。

ja.wikipedia.org

汚染はワロニアだけとは言えないだろうと想像します。

家庭でできることは「活性炭のフィルターを通すこと」らしく、うちはプラスティック入りのミネラルウォーターを避け、ずっと前からそういうフィルターを使っているんで、ま、いいか、という感じ。

とはいえ、もうすぐ生まれる孫くんのことを思うと、気にならないことはない。

爆弾が降ってくることを思えば、何倍もマシだと思うけど…。

って、ガザでは爆弾云々以前に、水が汚染されていてそのせいで子供たちの健康に問題あり、ってのは、もうずっと前から言われてました。

 

 

昨日の夕方は王立アカデミーでコンフェランス聴講。

(11月はいっぱい申し込んでいる。明日はジュリエット・ドゥルエに関する話を聴く予定。楽しみ。)

今回のテーマは、ベルギーのレプブリカンについて。

え、そういうの存在したの?と思ってしまったので、これは興味深い、と申し込んだのであります。

考えてみれば、ベルギーの独立はリベラルとカトリックの勝利であるわけで、フランスの啓蒙思想、そしてジャコバンの思想をベースにしたベルギーの共和思想というのは、フランス革命軍の支配を排除した時点でマイノリティですもんね。

歴史の中では日陰者扱いなわけです。

コンフェランスはオランダ語圏の歴史家エリス・ヴィットさん。

けっこう高齢の方で、今回は彼女が蘭語本の仏語訳が出版されたことでこの講演へつながった。

いつもと違ってパワーポイントが使われることがなく、ずっとお話のみだったので、時々ものすごい睡魔に襲われてしまった、というか、ところどころ眠ってしまった…。苦笑

レプブリカンとしての具体的人物に言及されなかったのが残念でした。

私はいろんな時代を生きた「人」に興味があるので。

具体的ではなかったけど、やはり彼らの動きが無に帰したことはないことはわかった。

貴族や教会がフランス革命以前の権力を、まんま取り戻すことにはなりませんでしたから。

ずっと前にモンスでフランス革命の影響のエクスポジションを見に行ったとき、それまで学問の機会のなかったありとあらゆる階層の人に向けた教科書を見て、すごく感動したのを思い出したりしました。

実は私は、まるで残虐の代表みたいにいわれるロベスピエールもけっこう好きです。

もともとは死刑反対論者だった彼、そういう人が粛清をする恐怖政治の代表となっちゃう過程、そういうものにとても興味があります。

って、自分の身近な人がギロチンにかけられるような目に遭うのは絶対イヤですが。

 

フランス革命軍が現ベルギーを支配していた時、いろんな文化遺産を売り払ったり破壊したりしたのですが、最近のニュースで見た、今カナダにある写本がナミュールに短期間戻っていて、これから5か月間展示されます。

これも革命軍が売り払ったもので、ヨーロッパで初めての女子シトー会で作られた写本。

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ブリュッセルのプロジェクトのひとつとして、フォレストの修道院が考古学的発掘・修復を行っていて、12世紀の姿が明らかになりつつあるんだけど、そのうち、やはりフランス革命軍が売り払うために作った地図がこれ。

Plan de vente de l’abbaye de Forest datant du 12 janvier 1797.

 

 

ところで、円安、まだまだ進んでいますね。

数日前に1ユーロ=160円超えでビックリしましたが、今日はもう164円近くなってます。

ニッポンのデジタル書籍でマンガを購入する身としては、ちょっと嬉しかったりもするけど、もうニッポンの方たちはカンタンに欧州旅行もできなくなりますねえ。

 

 

私は視聴してませんが、こんなドキュメンタリーも放送されてます。

日本:平和主義の終焉?
近隣諸国に対する列島の再軍備計画

auvio.rtbf.be

 

 

あと、へええっと思った記事。

 

マリー・キュリーノーベル賞を受賞した時、最初は他の男性に賞を受けさせようとしていたのを、ピエールが阻止、マリーがもらうことになった、という話。

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イタリアのパドヴァで、同性カップルの子供が、6年遡って出生届が無効にされた、という信じがたい話。

びっくりした。

www.rtbf.be

 

 

さ、FB上で見かけて、いいな、と思ったフォトをいくつか貼ってオシマイにしよう。

 

photography by Tri Joko

 

Roberto Benigni, Tom Waits, John Lurie. -Down by Law, 1986 Jim Jarmusch

 

"La vida me parece demasiado corta para perderla alimentando animosidad o recordando los errores de los otros. Todos cargamos con nuestras faltas en este mundo, pero llegará el día en que nos libraremos de ese peso".
"Jane Eyre", Charlotte Bronte
📷Henri Cartier-Bresson