来週から学校が1週間のカーニバル休暇です。
そういうわけで、この週末からバカンス・モードに突入。
空港では、金曜日にパスポートをチェックする係の人たちがスト、通常より時間がかかるので、出発予定の人は早めに空港に来てね、とニュースで言ってました。
今年の1月は、今までで一番高い平均気温を記録したそうです。
カーニバルの頃は、普通なら一年の中で一番寒い時期だと思うんだけど、去年同様に今年もあまり寒くなく、うちの通りの桜並木が花を咲かせ始めています。
先々週の日曜日はキラという嵐がやってきて、先週の日曜日はデニスという嵐がやってきて、今日は嵐というほどではないけれど、やはり強い風と雨。
こんなのが毎週末ですもんねえ。
気候変動のペースは思ったよりずっと速いスピードで進んでいるな、と思っちゃう。
こういう天気が予想されるときは、あらかじめ公園などは全て閉ざされ(というのも木が倒れてくるとキケンだから)、不要な外出は避けた方がいいと、ほとんど大げさなまでに広報されるので、建物や車などが壊れたりということはありましたが、怪我したり死んだりするようなケースは1件もありませんでした。
いつもこの時期はインフルエンザが流行します。
暖かいとはいえ今年も例外でなく、2週間くらい前に「インフルエンザ流行」が知らされていました。
患者数は減少に向かい始めたそうですが、20・21日の仕事では、ミーティングに参加するはずだった方がインフルエンザで来られず、昨日わたしんちに遊びに来ると言ってた長女も、インフルエンザでダウン、寝込んでいるようです。
うがい・手洗いの励行と、ちゃんと休んで栄養とって体力を落とさず、であります。
マスクをして出歩く習慣はないので、街でマスクをしている人は皆無、具合の悪い人は家でゆっくり休んでいるでしょうからね。
マスクしてまで出歩く人はいません。
コロナウィルスはこちらでも報道されますが、日本ほどの騒ぎにはなっていません。
もう一月ほど経つかしら、武漢から戻ってきた人たち、まず軍の病院で検査を受け、うち陽性の人は一人、この方は即感染症専門の病院に移されました。
残りの陰性の方たちは、2週間上述の軍の病院で隔離されました。
陽性だった方も症状は出ず、もう他に感染させる危険のない状態になって退院。
子供たちに会えるのが楽しみ、ピタが食べたい(思わず笑った)、と言いつつ帰宅。
陰性だった方たちも、もう大丈夫状態になったところで帰宅。
インタビューされた方が、フリッツ(フライドポテト、ベルギー人の国民食 笑)食べたい、と言ってました。
みんな一番恋しいのは食べ物なんだわ。
放射能もそうですが、ウィルスも目に見えませんからね。
ちゃんと事実を知らせてもらえることが一番大切。
本当かどうか疑わしいと不安になり、その不安を煽られ大騒ぎになる。
イタリアでふたり、ヨーロッパでは初の死者が出ました。
この件、なぜ心配させられるのか、の解説。
www.francetvinfo.fr- 感染者数が増え続けているから
(その多くがロンバルディア州、またプリンセス・ダイアモンド号から帰国した方のうち陽性を示した方がひとりいらっしゃるのね)
‐ 感染のモトが不明だから
‐ 思い切った対策 ↓ がとられているから
ロンバルディアの10ほどの街で、できうる限り家から出ないよう指示が出され、カーニバルのイヴェントが中止、学校や役所など閉鎖、多くの店も閉店…。
このニュース、ドローンで撮影されたそういう街の一つで、誰も出歩いていない様子が動画で見られます。
さてさて、ベルギーでは、コロナウィルスよりこっちの方が深刻というニュース。
去年の5月末に総選挙が行われたのですが、まだ交渉が進まず、内閣が組めないのです。
前々回の選挙の時は、選挙後1年半にも渡って組閣できませんでした。
時間だけ見ると、今回はまだ(笑)9か月しか経っていませんが、中身を見ると、今回の方がより深刻な気がします。
選挙の後すぐにこのブログにも書きましたが、北はより右に、南はより左に、さらに分断が大きくなってきていると思います。
日本のような中央集権国家に暮らす方には不思議な状況でしょうが、ベルギーは連邦制で地方自治の力が強いんです。(なんといっても、中世からの自治都市の集まりですから)
各地域政府が機能しているので、市民生活に大きな影響はないものの、気候問題とか、国全体として対処しなければならない問題が進められないし、しかも北の第一党である限りなく極右に近いN-VAが、「我々をはずしたらベルギーという国の崩壊だよ」と脅し始めてきている…。
王様が任命する調整係も、失敗続きで交代しまくってます。
今度の交渉・調整係はこの人たち。
www.rtbf.be単一で過半数を占める党がないから連立しないといけないわけだけど、水と油みたいに拒絶し合う南の第一党PSと北の第一党N-VAです。
N-VAは極右に近いので、この党と組むとVBという極右政党が影響を持ち始める、かといって北の最大の党を仲間はずれにすると、北の人々が怒るかも、そしてベルギーが国として成り立たなくなるかも、という感じです。
私はジャーナリストじゃないし、ちゃんとわかってないかもしれないので、この私のブログに書いていることは、もしかしたら的外れかもしれないよ、くらいに読んでいただきたいですが…。
話はころりと変わり、私も何回も使用可能なラップを作ろうと、しばらく前に蜜蝋を買いに出かけました。
どこに売っているか???だったので子供たちに聞くと、次女が、l'heboristerie (薬草やさん、といっても、今はやりの、オーガニック商品、プラスティック容器を使わない様々なコスメティック、などなど、いろいろ売っている)にあるはず、と教えてくれたので、うちから一番近いそういう店に買いに出かけました。
そしたら、お店の人が、
「そのラップ作りが流行って以来、ものすごく消費が増えて、中国産の蜜蝋を入れることになった、しかし調べてみると、その生産のためにミツバチは死に、そこで働く人たちの労働条件も劣悪なので、私たちのポリシーに反するから、取り扱わなくなりました」
とのこと…。
前回の記事にも書いたけど、やはりコストのバランスの問題が生じてるわけです。
困ったものです…。よかれと思ってすることが、どこかで何かを壊してる…。
とはいえ、その2件先のオーガニックの食品屋さんに売ってたので、ついつい買ってしまった。苦笑
そして、うちにある布で、しばらくは困らないだけラップを作りました。
ま、怠け者の私には、今後もうラップ作りはしないぞという、いい理由になってしまった。
ということで、これくらいにしておこう。
(今日ブログ更新するのは、コロナの影響でいくつか仕事がキャンセルになり、時間に余裕ができたからなのであった。)
最後に、昨夜、へええっと思ったニュースを貼り付けます。
パリのピカソ美術館で100万ユーロのピカソの静物画が当たるくじが発行されたというニュース。
くじは一口100ユーロ。
全部で20万枚売り、持ち主への支払いに100万ユーロ、残りはアフリカで人々が飲料水にアクセスできるよう活動している組織に寄付されるそうです。
このくじ買いに行きたいな、と思っちゃいました。