ロックダウンは段階的に解除されていき、コロナ禍に至る反省や、これによって生まれた数々の問題を、今後どう解決していくかについても言及され始めています。
私はといえば、相変わらずの仕事ゼロ状態。
昨日も7月に入っていた仕事のキャンセルの知らせが入りました。
想像していたので「やっぱりね」という感じだし、家に籠る快適な日々を送っているので、ホッとした、という方が正しいかも…。
数年早く年金生活に突入した気分です。
ネットに貼りついてニュースを見たりドラマを視聴したり、絵の具を広げっぱなしにしていても大丈夫なんで、ちょこちょこ絵を描いたり、楽しく穏やかな日々です。
ドラマを見ていると、ひとが集まっている場面などに「こんなにくっついて大丈夫?」なんてことも思ってしまい、コロナ生活にアッという間に順応しちゃっている自分に驚きます。
FB上で流行ってる「7日間ブックカバーチャレンジ」のバトンが私にも回ってきました。
こういう風にバトンを渡していくっての、幸福の手紙みたいであまり好きじゃないという方もおられるようだけど、これについては私は楽しんでしまいました。
コメントなし、一冊アップするたびに誰かにいバトンを渡す、ってのがルールらしいけど、それも無視、最初の2冊までは「無視していいからね」と言って一応友達に振ったけど、3冊以降はそれもめんどくさくてやめちゃいました。
FB上だと時間とともにアップしたのが遠くに去っていくので、ここにもその7冊を記録しておこうと思います。
影響を受けたり大好きだった本は、もちろんもっとたくさんありますが、この企画における自分の傾向に、衝撃を受けた本って翻訳された海外の本が多いのね、と気づきました。
小さい頃は「日本」と「外国」という二つの世界があると思っていて、「外国」に憧れていました。
そういう憧れはずっと長いこと続き、外ばかり見てましたよ。
仕事で会う日本の若い方たちに、ブリュッセルに縁の深いビクトル・ユーゴー、ヴェルレーヌとランボー、ブロンテ姉妹などの話をしても、聞いたこともない、知らないとおっしゃる方がけっこういて、かなり驚きます。
マルクスを知らない人もいました。
そんなものなんですかね???
というわけで、7冊。
1冊目:百年の孤独
この本を読んでなかったら今私はここにいません、ってくらいショック受けた本です。
日本語で5回か6回読みました。
マリオバルガスジョサが、この小説を「全体小説」って呼んだそうですが、その意見に大賛成。
日本語の本は他人にあげちゃって、メキシコで買ったスペイン語のを持っているはずだったんだけど、探しても見つからず、自分が持っている(はず)のと同じ表紙をネット上で探してきてペッタンコしました。
2冊目:知と愛
フォトの仏語版は、ヘッセ好きな私に長女がプレゼントしてくれたものです。
ヘッセの作品はどれも大好き。
3冊目:クマを放つ
ガープの世界ではまったジョン・アーヴィング、この 熊を放つ が一番好きで、これも何回も読みました。
4冊目:レ・ミゼラブル
4冊目というか、これ自体で4巻だけど。
生まれて初めて自分で買った本が、子供向け「ああ無情
こういう完全版を読んだのは、ほんの5~6年前だけど、人生の中で絶対読んでよかった、と思う作品のひと
ワーテルローの戦いのあたり、地名なんかがすごく身近で
(訳に記された読みが、ちょとヘン、そういう読みじゃないよ、というところもけっこうあったり 笑)
まさかこの地で読むことになるとは、子どもの頃は想像だ
映画化された作品もほとんど観ました。
1本の映画作品にこの小説のすべてを入れ込むのはムリだから、監督がどういう作り方をしているか、それが興味深いし、どの監督も絶対外さないエピソードがある、ってのもおもしろい。
数々の映画の中でいつも、マリユスが政治運動をささっとやめるのが不思議でしょうがなかったんですが、原作を読んで、彼が運動へ入っていくまでの様子を知り、初めて、なるほど、と思いました。そして、やはり完全版原作をちゃんと読むもんだなあ、と思ったことです。
5冊目:思想の首領たち
6冊目:冷血
7冊目:生命学に何ができるか
日ごろあまり振り返らなかった、以前に読んだ本の数々、この機会にいろいろ思い出し、ほんとに楽しかったです。