一昨日くらいから気温が上がり、昨日から30℃超え。
天気予報によると、明日土曜日が一番暑く、場所によっては38℃くらいまで上がるらしい。
この暑さ、水曜日まで続くそうです。
私のうちは、昼ちょっと過ぎまでカーテンで日陰にしておきさえすれば、外が暑くとも全然平気なんですが、でも2~3日ならともかく1週間も猛暑が続くとなると、さすがに建物自体が外気で熱くなるでしょう。
イヤだな...。湿度が高くないからまだ救われますが…。
昨日はヒロシマに原爆が落とされた日でしたね。
こちらのニュースでも話題の一つでした。
どの国がどれだけ兵器を保有しているか、どのような状態にあるか、などなど。
Twitterで、「いつも原爆の被害者であることばかり強調され、加害面については話に上らない」といった批判を目にしました。
しばらく前まではそうだったかもしれないけど、そういう発想は日本の中ではまだ主流なんですかね?
慰安婦問題なんかもそうだけど、今やこういう問題は、「国」とかを超えた「人類」のレベルで話されているような気がするのだが…。
もちろん、まだ国家として責任をはたしていない場合は、それはそれでなかったことには絶対できないはずなので、きちんと事実関係をはっきりさせたうえで謝罪・補償するべきだとも考えるし、どういう事実関係の上で、既にどういう謝罪・補償をしたのか、そういうこともはっきり国民に知らせることが重要だと考えます。
そして、9日はナガサキの原爆投下の日。
私の母は被爆者でした。
直に被爆したわけではなく、直後に運ばれてきた負傷者の看護にあたって被爆した2次被ばくです。
お酒も飲まないのにずっと肝臓が悪かったんですが、それはプルトニウムのせいだと思っています。
(いろいろとがんばりすぎたのも関係あると思うが...)
長崎の原爆病院で、肝臓の機能不全で亡くなりました。73歳でした。
原爆手帳を持っていたので、入院費や治療費はかからなかったと思います。
(ちなみにこの手帳は、海外での治療はカバーしてくれません。)
この手帳、取得する条件を満たしているのに、手続きが難しいと取ろうとしない人たちがけっこういて、うちの母がよく取得の手続きを手伝っていました。
その母がよく言っていたことが、国の言うことを何でも鵜呑みにするのではなく疑ってかかりなさい、自分の子供を守るためにも、でした。
オンナだからこうしろ、ああしろ、みたいなことも、小さい頃から一度も言われたことがありません。
そんなの当たり前だと思っていたけど、今にして思えば、ありがたいことだったなあ、と。
同じような意味でよく覚えているのが、中3の時の担任の言葉。
社会の先生だったんですが、「民主主義というのは多数決ではなく、少数の意見をないがしろにしないことだ」と教えてくれました。
こういう言葉って、ちゃんと忘れず心に沁みついています。
この先生の言葉で心に残っているのは、まだいくつもあります。
その頃まだ30歳くらいだったと思いますが、今もお元気かしら。
こうやって大人の言葉をちゃんと覚えているって、私って自分で思っているより案外素直な性格なのかも。笑
話は変わってコロナの件。
今だに陽性者はいっぱいです。
でも、入院数や死者数は増えていないし、有効再生産数Rtが国全体で0.98。
ただブリュッセルやアントワープといった都市では、この数値は1を超えるはずだ、とのこと。
今日は専門家その他によるコロナに関する特別委員会が初めて開かれ、専門家が政府の対応を強く批判したことがニュースになっていました。
しばらく前のニュースで私が理解したところによると、まず専門家が状況を分析、それによるアドヴァイスを紙面で政府に提出、それを参考に政府が対策を決定、という仕組みのようです。
で、今日なされた批判というのは、H1N1ウィルスを教訓に、パンデミーに備えたプランが存在したのに、そこから何も学んでいない、ということ、コミュニケーションのまずさ、そして、一部の専門家の意見のみを政策に反映させていること、などなどであります。
政策と言えば、もしかしたら日本では誤解されてるかも、と今日気づいたのが消費税のこと。
ベルギーでも、カフェやレストランでの消費税が、食事12%→6%、飲み物21%→12%と下げられていますが(今年度末まで)、これは消費者の負担が減るのではなく、カフェやレストランが国に治める消費税が減る、ということです。
メニューの金額はすでに消費税込み、客は同じ金額を払うので、店の利益がアップするという、事業者への援助のひとつです。
ベイルートの港の爆発はすごかったですね。
本当に驚きました。
もうずっと前から政府がきちんとしていないことで国民の不満は大きく、経済危機の真っただ中にあるところへコロナ禍、そこに更なる追い討ちをかけるかのようにあの爆発。
穀類などを始め必需品があの倉庫群の中に備蓄してあったそうだし、食料なども不足しているでしょう。
30万人が住まいを失ったそうです。
ただでさえ必需品の不足に苦しんでいた医療機関だってタイヘンです。
さっそく翌日にはマクロン大統領がベイルートに行き援助を約束しましたが、到着してまず第一声がレバノン政府への一喝だったらしい。
そして、レバノンの市民は援助するが政府の援助はしない、と。
ベルギーの援助隊は、何が必要かきちんと見極め、早速入ってる他国の援助とだぶらないように、ということで、今日出発しました。します。
現地の病院で対応しきれない患者さんたちを、こちらに連れてくることもするそうです。
何故あんな重要かつ市街地に近い場所に、6年間に渡って、きちんとした安全対策もないまま、2750トンもの硝酸アンモニウムが置いてあったのか、調査はレバノン政府から独立した国際機関がやるということになるようです。
レバノン政府は政府で調査をスタート、今日早速16人の港湾職員が事情聴取されてるらしい。
なんでも、もう去年6月に、危険物だから別の場所に移すように言われていたとのこと。
で、その建物自体にひび割れができてたのを修理させたのが、今回のカタストロフの直接の原因だったらしい。
特に二つ目の爆発…。ものすごい破壊力だったですね…。
恐ろしいことです。
一瞬にして生活も何もかも、全てが破壊された人々の絶望を思うと、言葉もないです。
ベルギーに住むレバノン人は1万人だとニュースで言ってました。
私の行きつけの美容師さんも、お父さんがレバノン人です。(ちなみにお母さんはアルメニア人)
RTBFのニュースで、オランダ語圏のニュースを紹介するコーナーに登場するジョイス・アザールさんという方がいます。
同じ国でありながら、なかなか何が話題になっているのか何を感じているのか、フランス語圏ではオランダ語圏のことをよく知らないので、こういうコーナーが設けられたわけです。
オランダ語もフランス語も完璧。
私は彼女をTwitterでフォローしてるんですが、「今回の事故で援助したいが信頼できる機関を教えて」と多くの人から訊ねられる、いろいろあるが例えばここ、と彼女が紹介していたところのサイトを貼り付けておきます。
最後に、今日、やはりTwitterで、そうだよね、と思う言葉を見かけた話。
«三浦崇宏さんの名言。 「リーダーって上に立つ人じゃなくて“前に立つ人”なんだよ」≫
というもの。
しばらく前に、日本語に訳するときに私の脳みそが抵抗するんで、言葉がどんどん消えていくキョーフを味わってると書きましたが、その関りで上述の言葉が目に留まったのです。
まったくそのとおり。
フランス語でも各国の首脳たちのことを dirigeant と言います。
方向を決め引っ張っていく人のこと。
日本語では敬語というのは主に上下関係をもとにした表現ですもんね。
そんな言葉で話しかけられるのに慣れちゃうと、市民のことを「下々のもの」なんて表現するニンゲンになっちゃうんですかね。
市民を踏みつけて上にふんぞり返っている連中、市民がエイッとばかりに水平移動したら、きっとドスンと落っこちますよ。
その図を想像して笑っちゃった。