日本には今ものすごく大きな台風が近づいているんですよね。
福岡にいる姉も、できる備えは全部した、と言ってました。
この春に瀬戸内の島に移住した友人に、ちゃんと備えてる?と訊ねたりもしました。
ベルギーは天災が少ないので、もう長いことそういう怖い目に遭うことがなく、想像するだけでキョーフを感じます。
大阪に住んでいる友人は、関空の橋が船がぶつかって壊れたあの大きな台風の時は、窓のガラスが暴風に押されて内側に膨らむのを見てものすごく怖かった、と言ってました。
新しい建物で窓は2重ガラスだったにもかかわらず、とのこと。
みんなしっかり備えて、後で、心配しすぎたね、と笑い話になることを祈ります。
今日は、コラプソロジーという新しい言葉を一つ覚えたので、それを忘れないように記しておこうと思いました。
時間が許す限り聴講してきた王立アカデミーの講義ですが、コロナのせいでキャンセルになったり、何時になるかまだわからない延期になったり、でした。
昨日アカデミーから、今後のプログラムを知らせるメールが届いたので見ていたら、Les racines historiques de la collapsologie という講義があります。
コラプソロジーcollapsologie って初めて聞く学問だったので、何?と思って調べたら、パブロ・セルヴィニュという農業エンジニアとラファエル・ステヴンという生態学の専門家が、ふたりで2015年に出した本に初めて出てくる造語だそうです。
日本語ではどう紹介されてるのかな、と思って検索したら、「崩壊学」だそうです。
この講義はオンラインになるそうですが、おもしろそうなので申し込んでおきました。
まったく、世界には知らないことだらけですね…。
ブリュッセル自由大学で学生に混ざって聴講する講義、まだどの講義かも未定。
定員があるんで希望通りというわけにはいかない、それで自分の希望順に12の講義をピックアップして申し込みました。
年間100時間まで、という条件があるんで、3つくらいしか聴けません。
今月11日に、オフィスの方から私が受けられる講義をしらせてくれるそうです。
100時間って少ないので、こう制限されると、あれもこれもおもしろそうに見え、ピックアップも簡単ではありませんでした。
そういうわけで、この「お勉強」はまだスタートしていませんが、バカンス(?)も終えたことだし、ちゃんと本を読もうと、今マルグリット・ユルスナ―ルの短編を読んでいます。
モンスに住んでいたころ通った美術学校のデッサンのクラスで、よく一緒におしゃべりをしたフランス語の先生がいて、ユルスナ―ルの話に及んだ時、彼女が「ものすごく美しいフランス語」とうっとり語っていたのが心に残っているので。
ささっとストーリーを追った後は、最初に戻ってゆっくりゆっくり、覚えるくらいゆっくりと読もうかな、と。
悲しいことに、1ページだけでも知らない単語がいくつかあるんですよ。
まったく、あっちを見てもこっちを見ても、ほんとに知らないことだらけ…。
昨日は先月復活したモンス時代の隣人とのランチ日でした。
彼女は公証人のオフィスの秘書ですが、母語が仏語で、蘭語・英語・伊語ができます。
つまり言語好き。
(我が家の家庭内公用語が仏・日・西語なのを、いつも「いいねえ、うらやましい」と言ってくれていました。)
で、ユルスナ―ルの話をしているとき、彼女はコレットの仏語に惚れ惚れすると言ってました。
そうか、次はコレットだな、と思った私であります。
このランチ、スターターはちゃんと思いついてフォトを撮ったものの、後はおしゃべりに夢中になって忘れてしまった。
スターター2品に、またカルパッチョがありました。今回は子牛でしたが。
ちなみにメインはエシャロットソースのステーキか、グリルしたサーモンとレンズ豆。
フランス語に mourir moins bête という表現があります。
何か新しく知ったり理解した時に使うんですが、これで少しはマシに死ねるね、って感じです。
好きなものに囲まれて、死ぬまで1日に一つでもマシになって、という生き方がしたいな。