ブリュッセルのテロ警戒レベルが4から3へ下げられました。
フランスは前回記したリセの先生が殺された事件以降、ずっと最高レベルのままだとニュースで言ってたと思う。
あ、お葬式は今日だそうです。
先日行われていたのは、亡くなった先生へのオマージュの式典だった。
間違ってました。すみません。
今回のブリュッセルでのテロ事件の犯人については、その後いろんなことが分かった。
もう数年前に船でイタリアに入り、ノルウェー、スウェーデン、その他へ移動。
スウェーデンではドラッグ問題で事件を起こし、服役もしている。
ベルギーにやってきてから難民申請したが、その経歴(思想の過激化、人のトラフィック容疑などなど)から申請却下、送還という命令が出ていたのにブリュッセルにとどまっていた。
というわけで、送還という指令を出しながら放っていた、政府の責任者のデミッション要求へと発展してきました。
「送還」と言われながらとどまっている不法滞在の人たち、ものすごくたくさんいるんですよねえ…。
今回の犯人みたいな人ばかりじゃないので、このあたりの取り締まりが厳しくなったらかわいそうなことになりそうな気がする。
(とはいえ、申請却下の理由がこれだけはっきりしてるのに放っておいた、ってのは確かに問題ではあるなあ)
2016年のテロの時も、ベルギーの「ゆるゆる」ぶりに国際的非難が集まった記憶あり。
でも、この「ゆるゆる」がこの国の良さだと思っている私は、その良さを失わせるような事態に発展する「テロ事件」は、ほんとにやめてほしいと思う。
取り締まりが厳しくなったら、結局テロを起こしたくなるような状況が強化されるだけだろ、と思う。
テロリストって、そんなこともわからないの?バカなの?
てか、わざと?
前回記したように、事件が起ころうと、市民の生活ぶりはいつもどおりです。
昨日うちに長女がやってきたので職場の様子を聞いてみたら、上の判断は「もし不安を感じるならテレワークでもいいよ」ってことだったそう。
来年は選挙の年なので、メディアは先日からいろんなアンケートを実施していますが、市民の関心の第1位は、あいかわらず≪購買力≫。
もうずっと前から、こういう発想は時代遅れなのでは?と私は思っているのだけど、まだ第一位。
今のままの暮らしを続けると地球が4つあっても足りないと言われていても、これ。
私は「お金」って人間によるすごい発明だったと思うし、非常に有効なツールだと思っていて、問題は「いかにゲットし、いかに使うか」だと考えます。
お金を敵視するつもりはないし、世の中でうまいこと回ることが必要だとは思うのだけど、でもそれって≪購買力≫ってのとはちょっと違うような…。うーむ。
今日はシーレ。
Young Man Kneeling before God the Father, 1908
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