歯医者 朝からあわてた・・・

昨日は6月に入れておいた歯医者のアポの日でした。

インプラント関係。

歯医者はガリシア出身の若いスペイン人です。

数日前にアポ確認メールが来たのだけど、今まではそういうロボットメールが来ることはなかったんで、「システムが変わったのね」と思っただけで、ちゃんと読んでいませんでした。

アポについてはアジェンダに記しているんで、ちゃんと覚えていましたし。

例によって時間的余裕たっぷりで出かける準備も終わり、ゆったりとメールを読み直してみると、なんと、アドレスが異なるではありませんか。

彼女、これまではうちから徒歩5分もかからないところにある他の歯医者のキャビネの一部屋を使っていたのだけど、独立して自分自身のキャビネを持つことになったということです。

だからロボットメールが届いたのだと初めて気づき、あせった。

自身のキャビネを持つ、なんて聞いてなかったし。

(最後に会った6月にはまだちゃんと決まってなかったらしい。キャビネは出来立てピカピカでした。)

時間的余裕たっぷりで動く小心さが幸いして、アポに遅れることはありませんでしたが…。

 

パッと見ただけで思い込み、それによる不注意・早合点、もともとの傾向なんだけど、歳とともにひどくなってると思う。

方向音痴もそう。ひどくなった。

まだ自覚があるのが救いではある(?)が…。気をつけなければ…。

 

昨日の22時から明日の22時まで、国鉄がストです。

12月の上旬にももう1回ストが予定されています。

こういう日に仕事が入ってなくてよかったわぁ。

利用者のために最低限動かさないといけない法律があるので、100%ストップすることはないとはいえ、それでも私のようにフリーランスの「働いてナンボ」の人にとってはかなりのストレスです。

この前の嵐到来もそう、あんな日に仕事が入っていたら…と考えるとゾッとします。

ストレス、嫌い。

 

上述のようにもともとの自分の弱点がさらにひどくなる一方な上に、ストレスに耐えるエネルギーは低下の一方、仕事を引退する、というのは正しい判断なのだと再確認してしまうなあ…。

お金を稼ぐことより、社会の仕組みを最大限利用して健康で文化的な生活をキープする方法を考えることに自分のエネルギーを使うしかあるまい。

ベルギーに暮らせて、よかった。

 

 

昨日の夕方は、王立アカデミーにトールキンに関するコンフェランスを聴きにいきました。

今年で亡くなって50年ということで、しばらく前からよく話題に上ります。

あの壮大な世界が脳内に広がっているのだから、すごいとしか言いようがないですよね。

彼はその世界の言語を構築し、地理を把握し、そこに生きる者たちを把握し…、大天才だと思う。

 

小さい頃から本好きでものすごい読書家だった長女くん、彼女に指輪物語を読ませようと探したけど、その頃は仏語訳は絶版になっていて、ブリュッセルまで出かけてあらゆる古本屋にあたりましたが、見つけることができませんでした。

ド田舎に住んでいた頃の話。

その後知り合ったモンスのレト書店のレトさんなら、あらゆる手を尽くして探し出してくれたんでしょうけど。

映画が大ヒットしたことでまた本が出てからはカンタンに手に入るようになりました。

予想どおり長女くんは夢中になり、たぶん10回くらい読んだはずです。

英語の原本も読んだと言ってました。

 

晩年のトールキンは、もう妖精の世界以外にほとんど関心がなかった、みたいな話を昨日聞きました。

 

イギリスの児童文学はとりわけ素晴らしいと私は思っていて、どうしてだろうかと時々考えます。

ハヤオ・ミヤザキの作品にもその影響を感じますよね。

 

 

昨日7日はカミュの誕生日だった。

だからカミュに関する記事もネット上でよく見かけます。

 

ジェルマン先生との出会いがなければ、カミュはいない、ですよね。

すごいことだと思う。

Querido señor Germain:
He esperado a que se apagase un poco el ruido que me ha rodeado todos estos días antes de hablarle de todo corazón. He recibido un honor demasiado grande, que no he buscado ni pedido. Pero cuando supe la noticia, pensé primero en mi madre y después en usted. Sin usted, la mano afectuosa que tendió al pobre niñito que era yo, sin su enseñanza y ejemplo, no hubiese sucedido nada de esto. No es que dé demasiada importancia a un honor de este tipo. Pero ofrece por lo menos la oportunidad de decirle lo que usted ha sido y sigue siendo para mí, y le puedo asegurar que sus esfuerzos, su trabajo y el corazón generoso que usted puso continúan siempre vivos en uno de sus pequeños discípulos, que, a pesar de los años, no ha dejado de ser su alumno agradecido.
Le mando un abrazo de todo corazón.
Albert Camus

これ ↓ 学校での集合写真ですよね。

Albert Camus (7 November 1913 – 4 January 1960)

 

 

 

イスラエルによるガザへの攻撃が続く中、こちらではアンチ・セミティズムの動きが大きくなっていて、これも怖いです。

 

一昨日だったか、イスラエル大使館によって先月7日のハマスのテロの動画が、ジャーナリスト限定で公開されました。

あまりにも残酷な内容なので一般には公開されないもの、です。

それを視聴したジャーナリストがニュースで話すのを聞きましたが、たしかに聞くに堪えないものでした。

あれだけの規模で用意周到に…ですしね。

私には、背後にでっかい力があるのではないかと思わされます。

この件でウクライナ戦争に関するニュースが減った、というのも気になる。

いったい誰が得をするんだろう。

 

以前からハマスによってロケット弾が撃ち込まれる度に、10倍返しみたいな報復が行われる結果になるんで、私は「やめればいいのに…」と思ってましたが、「それでもロケット弾で少しでもイスラエルにダメージを与えると喜ぶ人もいるんだ」と、私よりこういうことに詳しいニッポンの人が言っていて、私はそのとき「そうなんだ」としか言えませんでした。

どう考えても理不尽な目に遭っている人たちがいて、そのことに、こういうことでもなければ私たちが目を向けようとしない、ということが、もともと一番問題だったんでしょうね。

 

毎日ニュースで見聞きするガザの人たちの様子に、ノータリンの私ですら鬱病になりそうです。

 

イスラエルの生産物のボイコットを訴えたりもしています。

イスラエルからみればベルギーは3番目の輸出先だと、今朝のラジオのニュースで言ってました。

(私はもうずっと前から、イスラエルの生産品とわかるときは買っていません。野菜や果物やその加工品の中に、イスラエル産というのをよく見かけます。)

 

いろんな政治家たちも、感情的になっているのか、立場上言ってはいけないことを今回は言ったりで、大騒ぎも起きてます。

 

 

 

FB上で見かけて、美しいなあ、と思ったフォトを貼ってオシマイにする。

 

Albert Watson, "Charlotte", 1988.