ますます春らしくなってきた、が… (追記あり)

しばらくの間、あまりよいお天気じゃなかったんですが、昨日から空も晴れ渡り、気温も少しずつ上がっていくようです。

 

うちの通りのサクラ(の一種だと思う)の並木も、控えめながら花が咲き始めました。

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仕事のない日々、毎朝目覚まし時計の必要もなく、目が覚めた時が起きるとき。

毎朝6時30分から7時の間に目が覚めるのだけど、たまにそれが5時台のこともあり、このくらいが一番悩ましい。

ちょっと早すぎる、と思って目を閉じると、次に目を覚ますときは8時をまわってたり、へたをすると9時近かったりする。

そうなると1日の過ごし方に影響を及ぼすことになります。

で、ああ、あのまま起きておけばよかった...、と後悔で始まるのよねえ。

 

今朝も目を開けたら5時30分だった。

いずれにしろ今週末には時計の針を進めますからね、躊躇なく「えいっ」と起きましたわ。

 

 

 

政府のコロナ禍対策会議、先週の金曜日に開いたばかりなのに、感染の状況、特にICUの患者数の増加が止まらないので、昨日またまた開かれました。

規制が相当厳しいものになるんじゃないか、と予想されました。

 

学校ですが、イースター休暇が1週間早まり、来週からスタートします。

(学校のうち2歳半~6歳のセクションは開かれます。そこで働く人たちの、学校であって託児所じゃないのに、という反発もあるようです。)

通常2週間なんですが、3週間のお休みになります。

 

必需品以外のお店は土曜日から閉店。

オンラインや電話で注文したうえでピックアップするのは可。

 

屋外で集まってよい人数が、ようやく10人に増えたのが、また4人に戻りました。

 

美容院など、お客さんと直接のコンタクトが避けられない職種は閉じる。

美容院、先月中旬に再スタートしたばかりだったんですけどね。

 

 

日も長くなり、天気も良くなってきたので、またまた閉じこもらないといけない生活に、特に若者を中心に「もううんざりだあ」の声がますます大きくなってきた印象。

もう1年以上こういう状況が続いていますからねえ…。

気持ちはわかる。

 

ICUはじめ病院の設備・人材を強化するといっても、平時ならともかく、いったんこの状況に突入してしまったら、それも難しい。

なんといっても、学校も普通に開けない中、新しい人材も増えませんし。

つくづく「公共のサーヴィス」は「備えよ常に」状態にしておかなければいけない分野だと思い知りました。

 

4月19日から学校での授業が全て教室で行えるように、カフェ・レストランやその他の職種を5月1日から開けるように、もうひと頑張りするしかない、と、私なんかは思うんですけどねえ。

 

政府もタイヘンだ…。

 

個人的には、王立美術館でもうすぐアレシンスキー展がスタートするので、ミュージアムはどうなるの?と、超お気楽な心配。

ミュージアムはこれまでどおりみたいです。

観に行かねば。

www.fine-arts-museum.be

 

 

 

昨夜ベッドに入る前に見て、おっと思ったニュース。

米国ヴァージニア州で死刑が廃止される、とのこと。

www.rtbf.be

 

 

今朝FBで見たドリス・ヴァン・ノッテンのファッションショー。

かっこいいわあ。

こんなチビコロじゃなかったらなあ、なんて思います。笑

アントワープにある本店に、日本からいらっしゃった方を何回か案内しましたが、中でも70代の女性がものすごくかっこよくて、おおおっ、と思いました。

これだけ個性的な服だし、それに負けないだけのものが必要なのね、と、そのとき思い知ったことでした。

www.facebook.com

 

 

 追記・批判が大きかった、学校の2歳半~6歳までのセクションは開く、という政策、変更になり、大きい子たち同様、来週からお休みとなりました。

追記の追記・ブリュッセルとワロニアだけ、みたい。

だいたい最初っからフランダースがこのセクションを閉めないことにこだわっていたらしい。

 

 

昨日初めて知ったことのメモ

昨日のコンフェランスのテーマは≪医療倫理»でありました。

それを聞いて初めて知ったのだけど、3月18日にスペインでも安楽死ユータナジーが6月から合法化されることが決まったそうです。

本来TVやラジオのニュースで耳にしそうなものだけど、最近また悪化の一途をたどってるコロナの話題、特にその中で、学校と子供たちへの影響について多く語られるので、それにかき消されたのかな。

(学校の先生たちへのワクチン接種が、年齢による優先順位とまた別に早まりそうです。すでにワロニアではそうなったみたい。)

 

新聞はアクチュアリティということでどんどん上がってくるニュースのうち、目に入るものは読んでも、そうでないと見過ごしてしまう。

検索したら、ちゃんと記事は存在してました。

 

www.lesoir.be

 

現在合法化されている国は、オーストラリア・ベルギー・カナダ・コロンビア・ルクセンブルグ・オランダ・スイス、そして今度スペインが加わる。

 

スペインとユータナジー、というと、映画 Mar adentro を連想します。

当時モンスでよく行ってた映画館に、長女と観に行ったんだった。

主人公のお兄さんが、「死は自分で決めるもんじゃない」と絞り出すように言った言葉が、一番心に残ってます。

この映画から17年経っている。

スペインで、というのが、私にはけっこう意外だったんだけど、これまでいろんな話し合いが行われたんでしょうね。

www.imdb.com

 

上述した国のあり方はそれぞれですが、その中でベルギーは子供の安楽死ユータナジーも認めている唯一の国です。

 

 

 

5年前のテロで亡くなった次女のお友だちは、ミーというスウェーデン人の女の子でした。

イラストレーターになるためブリュッセルの美術学校で勉強してました。

お母さんがムーミンのお話に出てくるミーのファンだったんでミーと名付けられたんだそうです。

北欧出身らしく色白で金髪、すらっと背が高く、ニコニコと感じのいい子でした。

遺体の確認、彼女が一番最後だったのを覚えています。

 

その後、彼女へのオマージュということで、仲間たちが資金を募って彼女の本を出版しました。

私も少し寄付したんで本をいただきました。

本にかかる費用よりいっぱい集まったんで、余ったお金で公園にモクレンの苗木を植えたと聞きました。

 

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今日もメモ:ブリュッセルのテロ事件から5年

ブリュッセルの空港と地下鉄マールベークで起きたテロ事件から、今日で5年。

 

先ほどまで空港でセレモニーが行われていました。

爆発の起きた7時58分に黙とう。

 

地下鉄での爆発は9時過ぎだったので、セレモニーに参加していた王と王妃や首相たちは、今地下鉄の方に移動していることでしょう。

 

私自身、事件直後の取材や事件1周年の取材に仕事で加わったこともあり、いろんなことを思い出します。

 

事件後最初のブログの記事も再読したりしました。

当時ははてなダイアリーで、ブログに引っ越しした時点で記録は消えましたが、私の記事なんかでも、ものすごくたくさんの人が訪ねてくださって読んでいただいた記憶があります。

shohoji.hatenablog.com

 

今回のコロナ禍の中での生活でも同様に身にしみていますが、上に貼り付けた記事にも記したように、社会で共有する価値観というのは、ものすごく大切だと思います。

 

いろんな経験を積んで、いろんな犠牲も払いながら、築いてきた価値観を、カンタンに壊されてなるものか、と思う。

 

 

 

今朝Twitterで目に留まった記事。↓

もうずいぶん前に、仕事で行った「植物工場」で、そこで研究者として働いておられる農業エンジニアの方が、「植物と会話ができる技術を開発している」と熱く話されていたのを思い出しました。

mixiでそのことを日記に書いたのを覚えていたので探したけど、昔すぎて見つけられず残念。

karapaia.com

 

 

 

昨日RTBFのサイトで見つけて視聴した、古い記録ビデオがおもしろかった。

火祭りに関する記録。

以前暮らしていたモンスでは、毎年夏至の頃聖ヨハネの火祭りがあるんで、火祭り=サン・ジャンと思い込んでいたけど、他にもいろいろあるんですね。
このドキュメンタリーではサン・マルタン、その他の火祭りも登場。
興味深いなあ。
世界にはありとあらゆる興味深いことがあるけど、死ぬまでそのうち幾つくらい知ることができるのかな、と、もう残り時間も多くはないであろう私は思ったのであります。

www.rtbf.be

サン・ジャンの火祭りというと、ずっと前にTVで観た映画を思い出します。

La comète 彗星っていうタイトル、啓蒙時代の天然痘の流行を時代背景として設定してあり、同時にすごくマジカルで(このマジカルな感じが私の好みなんです、クストリッツァアンダーグラウンドや、ガルシア=マルケスの小説に通じる)、もうずっと前からまた観たくて仕方ないのに、DVDもなければYoutubeなんかにもない。

あまり評価が高くなかったんでしょうかねえ。

よい作品だと思ったんだけど。

www.imdb.com

La Comète — Wikipédia

 

 

 追記・昨日火祭りについていろいろ調べながら、故郷の精霊流しを思い出したんだった。

上のビデオ、自分の思い出でもないのにやたら懐かしく、涙が出そうになったのは、やはりそこに普遍的なものがあるから、かな?

 

今日もメモ: エキノクス

今日も備忘のためのメモ。

 

昨日3月20日10時37分がエキノクスだった、という話。

昼と夜の長さが全く同じになるエキノクス、で、そこから昼の方が長くなり始めました。

 

毎年春と秋にエキノクス、別に気にも留めていなかったけど、昨日の夕方のニュースで具体的数字を言ってたんで、おもしろいなあ、と思いました。

 

1年が365日というのも正確じゃないわけで、実は365日と5時間48分。

だからエキノクスの日付も移動。

2007年までは3月21日だったけど、2008年から2043年までは3月20日

2044年からは3月19日、そして2102年からは3月21日だそうです。

 

www.rtbf.be

 

www.rtbf.be

 

日本に住んでいた頃、春分の日秋分の日って祭日がありましたが、今もあるのかな?

 

 

もうひとつ、知り合いのブリュッセル在オルガン奏者の方から、ビデオにしてもらったので、と、教会で撮影したビデオのリンクを知らせてもらいました。

 

楽家の皆さんも、コロナにコンサートの機会を奪われタイヘン寂しい思いをされている。

せっかくだからここでもリンクを貼っちゃいます。

よかったらどうぞ。

 

www.youtube.com

 

かなりショッキングなドキュメンタリーをみた

もう3月20日、来週の週末には時計の針を1時間進めます。

サマータイム制も今年でオシマイ、進めた針を戻すか戻さないか、それぞれの国にお任せだそうですが、ベルギーはどうするんでしょうか。

今年に入った時点でそういう話が出てきてもいいと思うんだけど、なんといってもコロナ騒ぎの方がニュースの中心で、ちっとも耳にしません。

さすがに針を進める日には話題になるだろうとは思うのだけど。

今まではポルトガルとイギリスに行くときだけ、「1時間違うぞ」と自分に言い聞かせ確認しておけばよかったけど、この秋からオランダ、フランス、ドイツ、ルクセンブルグといったお隣の国に行くときもいちいち考えないといけなくなるかも…。

めんどくさいなあ…。

これまで10月の最終週末に針を戻していましたが、そういえば私がベルギーで暮らし始めた頃は、針を戻すのは9月の最終週末でした。

サマータイム制の導入の時期も国ごと違っていたらしいし。

ま、最初はめんどくさくとも、すぐに慣れるでしょう。

 

 

 

コロナといえば、また状況は悪くなるばかり、来週に予定されていた政府の対策会議も、1週間繰り上げられて昨日行われました。

学校での感染も問題になっているので、さらに先だって教育関係者との会議も木曜日に行われました。

 

前回の会議で示されたような段階的に少しずつ緩める方針はおあずけ、とにかくイースター休暇以降は全ての学校の教室で授業が行えるように、カフェ・レストランを5月1日以降オープンできるように、今は引き締めておきましょう、ということです。

 

ここにきてICUのベッドの使用が500を超えていて、今のペースで増えるなら、4月10日に1000となる、それは避けたい、と。

ICUの患者の平均年齢がずいぶん低くなりました。

高齢者のワクチン接種が進んだからであろう、と。

 

現在新規感染者の75%が英国型変異株によるもので、このウィルスの感染力が強いことと、重症化しやすいことも関係しているそうです。

 

アストラゼネカのワクチンについてのEUの方針は、前回記したベルギーの方針と一致したものとなりました。

 

コロナ禍に関しては、まだまだ先が見えませんねえ…。

 

 

 

さて、今日更新しておこうと思ったのは、昨日視聴したドキュメンタリーについてメモを残しておこうと思ったから。

 

そのドキュメンタリーを放送していた番組はこれ ↓ です。

たぶん地理的な制限で、日本では番組は視聴できないと思います。ごめんなさい。

でもドキュメンタリー自体は、Youtubeなどにアップされていることもあり得るかも…。

 

www.rtbf.be

 

Retour aux sources というのは、モトの資料を振り返って、ってくらいの意味だとおもんですが、けっこうおもしろいので、RTBFのサイトで見つけてはよく視聴する番組です。

最新のはフランスの一歴史≪ギロチン≫っていうタイトルだったので、歴史がけっこう好きな私、フランス革命の時代のギロチンの発明にまつわるドキュメンタリーだろうと思って視聴、もちろんそういう話もありましたが、どちらかといえば死刑制を問う番組でした。

 

この番組ではいつも、テーマに沿った専門家がスタジオにゲストとして呼ばれ、ドキュメンタリーについての解説もします。

昨日は犯罪史と法律の学者さんとアムネスティインタナショナルで死刑廃止の仕事をしている方(この方の話は、つい最近ブリュッセル自由大学のコンフェランスでも聴いたばかり)が招かれていました。

 

ドキュメンタリーの話に戻りますが、フランスで最後に執行された死刑について、そこに立ち会った検事が記した詳しい記録をもとにした話が中心でした。

 

ギロチンを発明したのがギロタンという医者だったのは有名な話ですが、彼はユマニスト、死刑の執行についても平等に、と考えた人です。

それまで死刑といえば、釜茹でや八つ裂き、首をなたで切り落とす、火刑、などなど様々なやり方だったんですが、身分の違いで異なるのはおかしいし、苦しみが異なるのもおかしい、と考えた。

それで、全ての処刑は首を切り落とす方法と決まったんですが、今度は死刑執行人が困った。

そんなにたくさんの刃物を用意するのは不可能、と。

 

そこであみ出されたのがギロチン。

4メートルの高さから4キログラムの刃物が落とされます。

首が落とされるのに1秒もかからない。

 

しかし、死刑って見せ物、市民にとってはスペクタクルだった時代、1秒もかからないなんてつまらなくて不満だった、それを革命時、数で補ったんですねえ…。

王と王妃の処刑も≪平等≫を示すものだった。

 

それから150年に渡り、処刑は市民に公開されていたわけですが、よく見えるところに住んでいる人は、友人を招待したり、中にはチケットを売って商売する人もいた。

お弁当を作って家族みんなでピクニック気分でやってくるケースもあったし、英米からのギロチン見学ツアーまであったそうです。

もうビックリですよね…。

 

こういう公開処刑は、その動画を撮影した人がいて、それが世界中に発信されることで公開されることはなくなった。

その頃はもう死刑を廃止していた国も現れていたし、フランスってなんて野蛮な国なの!という評判を恥じたわけです。

 

最後の処刑が行われたのは1977年、フランスは欧州では一番最後まで死刑を執行した国です。

当時の大統領はジスカールデスタン、彼自身は死刑廃止の意見を持っていたのだけど、世論に従ったかたちです。

当時はすでに死刑廃止論者の意見がかなり大きくなっていた頃で、だからこそ多数の意見(63%)を無視できず恩赦できなかった、と。

 

ドキュメンタリーでは、最後の執行の様子が語られました。

 

執行されたのはまだ夜中の午前4時30分。

ほとんど眠られないでいた囚人(ハンサムな彼、口説いた女性たちに売春させていた。最初は優しそうなんだけど、女性が自分のものになるとガラッと変貌、売春するのをいやがると拷問、そういうわけで女性がひとり亡くなった、その罪です。)を起こして手錠をかけて刑場へ。

そこまで歩く廊下には、足音がしないように毛布が敷いてある。

刑場には椅子が置いてあり、死刑囚はそこに座ります。

そして執行人が煙草に火をつけ、死刑囚にくわえさせてあげた。

囚人が執行人に、手錠がちょっときつい、と訴えた。

執行人は手錠を解いて、「さあ、自由になった」とたちの悪いジョークを言った。

ゆっくり煙草を吸い終わり、もう1本要求。

それも吸い終わったとき、執行人はコップにラム酒を注ぎ囚人に勧めた。

それをゆっくり飲み終わる。

そしてもう1本煙草を吸った。

部屋を出てからここまで20分。

処刑台に腹ばいになった囚人。

検事は刃が落とされるとき、顔をそむけた。

怖くて見られない、というのではなく、慎みとして。

刃が落ちる音。

 

今こうやって書いている時もそうですが、こうやって細かく記されたその様子、もう胸が苦しくなってしまいます。

 

執行に囚人の担当弁護士が立ち会う。これは義務でした。

 

フランスで死刑が廃止されたのはミッテランの時代で、そのときの法務大臣がバダンテールだったのも有名な話ですが、彼は死刑を言い渡された囚人の弁護士として何回か執行に立ち会っています。

執行終了後、そこに立ち会ったすべての人間が「自分は罪人である」という表情をしていたと言ったそうです。

 

ドキュメンタリでは、世論が死刑廃止に反対、と言っても、それはただアンケートするからで、もし本当に自分が判決を行う立場なら、あるいは実際に執行する立場なら、死刑をよしとする人は0.00001%にも満たない、と言ってました。

 

 

最後の執行が行われる頃はギロチン台はもうフランスにひとつしかなく、執行場所まで持っていって組み立てていたそうです。

組み立てるのに4人がかりで45分かかったそうです。

 

 

ここ数日、一番の話題となっていること

ここ数日、一番の話題はアストラゼネカのワクチン。

デンマークアストラゼネカのワクチンを接種した60歳の男性が、肺血栓で亡くなった、というのが始まり。

 

それでこのワクチンを使うことを一時的にストップする国が出る中、ベルギーはストップしません。

昨日の夕方、健康担当相が夕方のニュースのゲストで、その件について、

「Covid-19のリスクを考えると、圧倒的にワクチン接種のメリットの方が大きい」

と言ってました。

木曜日にこの件に関して、EUの話し合いが行われるのですが、キャスターが

「たった3日なのに、それすら待てないのか?」

と聞いてましたが、「待てない」と。

 

この担当相の話が、今朝は繰り返し繰り返しラジオのニュースで取り上げられ、いろんな専門家の意見とともに聞こえてきます。

 

ここんとこまた感染ケースが増えており、ICUの患者数も500人を超えたそうで、新規感染者のほとんどが変異株によるもの。

アストラゼネカのワクチンと血栓の関係も明らかでない中、感情的な反応でワクチンを中断することは、たとえそれがわずか3日とはいえ、そちらの方が深刻な結果を生む、というのがほとんどの専門家の意見です。

 

ワクチン接種は義務ではありませんが、自分が摂取するワクチンを選ぶことはできません。

 

この記事 ↓ を読む限り、血栓の確率は、ワクチン接種の場合、ルーヴァン大学の研究で、凝血が認められるのは、ワクチン接種なしで4ケース/12021人、それがワクチン接種した場合、8ケース/11724人。

確かに倍ではある。

www.rtbf.be

下に貼り付けた記事の通り、L'intérêt de la vaccination dépasse largement les risques potentiels  今の状況を考えると、ワクチン接種の利益の方が圧倒的に大きい に尽きる感じ。

ラジオで感想を聞かれたジャーナリストが、市民の感情を考えると言いにくいことをよく言った、と言ってました。

www.rtbf.be

 

 

 

以下、今朝私の目に留まった記事など。

 

1960年代、エンジニアのジョルジオ・ローザさん、ある建築の仕事を終了した時点で、片づけないといけないアドミ上の書類の山にうんざり、完全なる自由を生きたい、という思いで、公海に島を作って独立国家宣言をした、という話。

短期間でイタリアの政府につぶされちゃうんですが。

これ、すっかり忘れられていた話なんだけど、ダイバーがたまたまその跡を発見したことで映画にもなったんだそう。

これって、けっこうよく知られてる話なんですね。

私は初めて知りました。

www.facebook.com

 

 

きれいなフォト。

1枚目のエイアーズロック、私の初めての海外旅行の目的は、この岩に登ることでありました。

てっぺんまで行ってきました。

あの頃って、けっこう自然が好きだったのね。

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

 

こまめに記しておこうと思ったので、今日も更新。

メモってしておくものね、と思った

ここに備忘のために記しておいたことが、最近実際にメモとして役に立ち、やはり「へえええ」と思ったことはもうちょっとまめに残しておこうかな、と思ったので今日も更新。

って、たまたまここに記したことを覚えていたから役に立ったのであって、記したことすら忘れることもあるので、ま、書かないよりはマシ、ということで…。

昔は記憶力だけは自慢だったんですけどねえ…、今は昔、であります。

 

 

 

昨日しっかり覚えたフランス語の単語が lèse-majesté レーズマジェステ。

不敬という意味で、その罪はベルギーにはまだ存在しているのよ、という話。

スペインにもまだ存在していて、最近ひとりのラッパーが王家を侮辱したというんで9か月の実刑判決となり、そのことへの反対デモが起こったりしているし、タイでの王様に対する不敬罪で40年の禁固刑になった市民を守ろうとするデモも話題になっているけど、実は他人ごとではないのだ、とニュースで話されていました。

ベルギーでは適用されることがないので忘れられている法律とはいえ、6か月から3年の禁固刑と記されているのだそう。

一番最近の例では、1990年に、当時のボードワン国王に「もう王家の時代は終わったのではないか」という手紙を送った人がいて、その手紙が、王に当てた個人的書簡であったにもかかわらずナミュールの検事の手に渡ったことで大きな騒ぎになったのだそうです。

その時はメディアが大きく取り上げたことが検事側へのプレッシャーとなり、裁判になることはまぬがれたそうですが。

市民の分断を煽るようなことばかりするフランダースの第1党NV-Aは、反王制の立場ですが、彼らはこの不敬罪の廃止を諦めていません。

NV-Aは好きじゃないけど、たしかに不敬罪は廃止していいよね、と思いました。

www.rtbf.be

www.rtbf.be

 

 

広報活動の手伝いふたつ。

本の宣伝と311追悼イヴェントです。

後者に関しては、もう2日前に、宣伝してね、と頼まれていたのにモタモタしてました。

今日中ならフランス人クリスティーヌ・ブティエ監督の「地理学者と島」という映画が、無料で観られます。

www.shoraisha.com

 

www.asuka-association.org

 

 

 

記事 ↓ の主旨とは関係ないけど、私もタロジロに感動した世代にちょっとだけ引っかかる年齢。
ゆーきとこーりのなんきょくにー・・・♪
今でも歌えます。笑
当時ラジオで「誕生日おめでとう」という番組があり、あるいは場組内のひとつのコーナーだったのかもしれないけど、母がわたしたちキョウダイの誕生日にはお祝いの曲をリクエストしてくれていました。
そのうち番組で採用してくれたリクエスト曲のひとつがコレでした。
ラジオで名前が読み上げられたのが嬉しかった記憶あり。

spinou.exblog.jp

 

 

 

下に貼り付けた記事を読んで、傍にいる大人の影響って大きいのね、と再確認。
素晴らしい先生だなあ…。
>その時担任は「高校生の時の学びはあなたの一生のために必要なものだ。100万円なんてすぐなくなるけど、知識は減らない。今は勉強しなさい」と強く言った。
「その言葉が衝撃で、私の意識を大きく変えました。あの言葉がなかったら、今の私はないと思います」
 
でも、根本的問題は、日本では教育費がかかりすぎることだと思う。

www.businessinsider.jp

 

 

 

障害者の完全なる社会参加の権利が、憲法に記される、というニュース。

www.rtbf.be

 

 

 

2~3年前、日本からいらっしゃったクライエントさんが古い紙幣のコレクションをされていて、ブリュッセル証券取引所の横にある古銭商に案内しました。

そこでベルガ紙幣というものを初めて見て、「何これ?」と訊ねたところ、ベルギーフランと同時に、一時期ベルガというマネーが使われていたのだと教えてもらいました。

全然知らなかったんで「へええええええ」と思い、そのベルガ紙幣は私も買っちゃおうと思いました。

結局案内した方がいろいろ購入されたので、お店の人が「これ、あげるよ」と私はオマケでもらっちゃいました。

昨日友人と電話でそういう話に及び、「見たい!」というのでフォトにして送ったんですが、ここにも貼っておこう。

1926年~1946年まで存在したマネーです。

片面がフランス語で、もう片面がオランダ語

今気づいたけど、PCの周りが散らかっていますね…。

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上のフォト、散らかっているのは、大学の文学の講義を聴いた直後だからです。

普通はもう少しマシです。笑

 

美術史の講義は、第1章がカラッチ、今は第2章でカラヴァッジョの話ですが、おもしろいです。

カラヴァッジョは大好きだし。

私のはてなのアイコンもカラヴァッジョの聖マタイ。

この絵はマタイを文盲の肉体労働者として描いたので注文主が拒否したんですが、ベルリンの空襲で焼け、今は私がアイコンに使ってるフォトしか存在しません。

「実は燃えていなかった!」なんて、どこかからひょっこり出てきたりした嬉しいんだけど…。

 

ローマのサン・ルイフランス教会のコンタレッリ礼拝堂、この作品が彼の宗教画デビュー、当時のまま置かれているそうだし、コロナ禍が落ち着いたら観に行きたいなあ…。

ここの聖マタイが上述の拒否後描き直したもの。

saintlouis-rome.net

 

しばらく前に難しすぎてショックを受けたと書いた文学の講義も、難しさはびくとも動かないとはいえ、やはりものすごくおもしろい。

ただねえ、やはり基礎の知識が足らないんですよねえ…。これ致命的。

今は聖アウグスチヌスの告白の17世紀仏語訳を読んでるんですが、ちゃんとこういう古典を読んでないといけないのに、読んでない、既にツンドク本が山になっているというのに、更に自分に課すのは現実的じゃないし…。

 

ものを知らないというのは、本当に悲しいことです。

せめて mourir moins bête  バカぶりを少しでも減らしていくしかありません。

もうあんまり頑張りたくはないんですよねえ…。