ここ数日のこと+近日中の予定+さらに電気代値上げされたこと などいろいろ

4月も今日で終わりです。

 

日が長くて天気のいい日が多く、花々や木々の緑がとても美しい、外へ出ると爽やかな風が吹き、思わず≪美しき5月のパリ≫をハミングしたりしてしまう、少なくとも季節だけは、これからしばらく1年の中で最高であります。

 

備忘のためのメモ。

 

水曜日、大学の美術史概論の講義の最終日。

 

5月中旬くらいまでには大学のすべての講義が終了し、学生たちは皆それぞれ勉強のために籠ります。

私は試験は受けてはいけないので、ただの休みに突入。

何もしない日々の罪悪感を少しごまかしてくれていた「早起きして講義聴きます」が失われてしまった…。

 

今後は、気候のよい季節には無料文化イヴェントが数多く企画されるだろうから、そういうイヴェントに足を運ぶことで上述の罪悪感を軽減させる作戦へとシフトするのである。

 

先週から講義は20世紀に突入、今週は21世紀に及びました。

このあたり、もともと興味のあるところなので、初耳だ!みたいなことはなかったけど、おもしろいな、と思ったのは、

「人(アーティスト)がモノに向かう時、そのあり方にはふたつあり、ひとつはそこに意味を求めるあり方で、もうひとつはそれで遊ぶ・楽しむあり方です」

という話。

1980年頃になると多くのアーティストが後者のあり方に変化し、それ以前の作品とは異なる特にメッセージ性のないものが現れ、彼らはそれで楽しみ鑑賞する者たちもそれで楽しむ…。

「意味を求めることの意味」(!)っての、かなり昔から私の個人的関心事でもあるので、ピピッと私のちっちゃい脳みそのアンテナに感じるものがあったのである。

 

講義の後、ちょっとした用事を済ませるために旧市街へ。

その時のグランプラス。

 

 

木曜日、美容院。

 

今回も3月末に出産したいつもの彼女はおらず(5月に入ったら土曜日だけは出てくるとのこと)、アルバニア人の彼女でした。

アルバニアのこと何も知らなかったから、前回来た後調べたのよ、シュチパリアって言うのね、なんて話からアルバニアの話で盛り上がりました。

 

仕事を見つけることが、コネがなかったらお金をこっそり渡さない限りものすごく難しい社会であること、アルバニアでは自分の美容サロンを持っていたけどあまり利益がないのでイタリアに働きに出たこと、でもベルギーに移ってきてもっと暮らしやすくなったこと、実家はミカン園をやっていること、妹さんが身障者で(話を聞く限りポリオの後遺症だと思われる)障害者手当は月に100ユーロしかないこと、10歳と5歳の子供がいて、やはりアルバニア人であるパートナー氏は小さい頃からいつも一緒にいた幼なじみであること、などなど、すっかり家庭の事情まで知ってしまった私である。笑

彼女もムスリムだそうだけどヒジャーブはしておらず、母国では宗教の違う者同士の結婚も全く自由、過激なムスリムはいない、と言ってました。

首都から実家まで車で30分ほど、この夏も家族で帰省するから、その時期にぜひアルバニアに旅行に来て、うちは観光地である中世の城跡も近いから案内するから、と言われてしまった。

ありがたいことです。気持ち的に身近な国がまた増えちゃった。

ベルギーみたいに暖房設備が整ってないから冬は寒い、夏はいろんな野菜も豊富だし、旅をするなら絶対夏!だそうです。

 

家族のフォトやビデオ、近くにあるという城址スマホでいろいろ見せてくれたけど、どの城址だったか思い出せない…。

そばに湖があったのは確か。

ちょいと調べたらすぐわかるかと思いきや、いっぱいあってわからないのである。

ちゃんと名前も聞いたんだけどなあ…。記憶力だけは自慢だったのになあ…。

en.wikipedia.org

 

 

 

昨日金曜日、これからガンガン参加する予定の私の無料文化イヴェント第1回目です。

市庁舎のゴチックの間で開催された、アメリー・ノートンと、毎年開かれるLa foire du livreという本市イヴェントのトップを2020年から務めているマリー・ノーブルという人の「対話」というコンフェランスを聴きに行ってきました。

 

誰でも参加できるけど人数制限があるから早めに申し込んで、というメールをもらったので、速攻で申し込んでいたものです。

 

マリー・ノーブルという人に関して全く知らなかったので、あらかじめネットで検索したところ、イヴェントのトップに任命されたときのインタビューの動画を見つけました。

「何か1冊の本に生まれ変われるとしたら、どの1冊?」という質問に、ハルキ・ムラカミの 海辺のカフカ と答えていました。

質問自体がおもしろい。

私だったら何と答えるかな?と考え中。

 

アメリー・ノートン、私にはとてもエキセントリックな作家、というイメージがありました。

ずっと前に図書館で借りて彼女の小説は2冊読みましたが、なにせストーリーを追うことはできてもそのフランス語を味わうことができないからでしょう、その良さはまったくわからずじまい。泣

でもTVの仕事で、彼女のご両親とは会って話す機会があり、彼女のお母さんがものすごくかわいい方で、へええ、と思ったこともあり、ちょっと興味があったんです。

 

彼女は毎年1冊のペースで本を出しています。

その30冊目である Premier sang に関わる話が中心でした。

本としては30冊目、出版は年に1冊のペースだけど、彼女自身は出版を目的とせずにもっと書いており、この作品はちょうど100番目になるそうです。

2021年のルノド賞を受賞しています。

 

彼女のファミリーは、代々外交官を務めていたり作家であったりで、ベルギーの名家です。

お父さんであるパトリック・ノートン氏も有名人。

日本でも領事や大使を務めており、能といった日本文化の愛好者で、確か能に関する本も出している。

この方、2020年3月、ヨーロッパのあちこちでパンデミー対策の規制が始まった最初の頃、Covidで亡くなりました。

アメリー・ノートンはその時パリにいて、規制ゆえに葬儀にも出られなかった。

ちゃんとしたお別れができなかったために、父親にはいったん復活してもらって別れを告げる必要があった、というんで書いた作品です。

 

3人兄弟の末っ子の彼女は、唯一父親ソックリの外見だったために、人が集まるところでは「この子がパトリックよ」と紹介されていたそうで(笑)、この本も父親になりきって書いたそうです。

 

1964年、コンゴで白人たちが≪シンバ≫という革命軍の人質として捕らえられ、その危機が何か月も続いた時、まだ20代の若き外交官だった彼は、自身も人質の一人であり交渉にあたった、その話も小説の中で重要なエピソードのようです。

 

可愛い話だなあ、と思ったのは、彼女の両親の出会いのエピソード。

 

当時ナミュールの学校に通っていた17歳のパトリックの親友アンリが恋に落ちる。

相手はフランソワーズという気品の高い美しい近寄りがたい女性です。

アンリは彼女に手紙を送りたいけど書くことに自信がないのでパトリックに代筆を頼んだ。

パトリックがアンリに成り代わって書いた手紙にはちゃんと返事が届く。

喜ぶアンリ。

でも彼女に出会うと、相変わらずとても近寄りがたいまま。

そういう状態で数か月文通は続くのだけど、ちっとも状況は変わらない。

どうなってるんだ、もう頭がおかしくなりそうだ、というんで、アンリは今度は彼女の家に行って彼女の真意を聞いてほしい、とパトリックに頼むわけです。

パトリックが彼女の家を訪ねると、出てきたのはフランソワーズの妹である16歳のダニエルです。

で、パトリックがアンリに成り代わって送っていた手紙の返事を書いていたのは、フランソワーズに成り代わっていたダニエルだったことがわかった。

このダニエルさんがアメリーのお母さん、というわけです。

 

ノートン家は皆本が大好き、タイヘンな読書家ばかりです。

彼女も小さい頃からタイヘンな読書家、本は読めば読むほど、偉大な作家の作品に多く触れるわけだから、自分が書けるわけがない、という気持ちになる。

そういう思いから「ある詩人の手紙」という作品が解放してくれた、と言ってました。

(この作品も作者も、私は全然知らないので、ちょいと調べるつもり)

作品を書かせるのは、才能ではなくデジールでありパッションである、と強調していました。

 

 

今回のコンフェランスは、Cultur’elleと名付けられ今後展開されるイヴェントの第1回目です。

カルチャーとELLE(彼女)を組み合わせた造語で、その名の通り女性の文化人を毎回呼んで開催するそうです。

企画したのは以前もこのブログで触れた、まだ30代のブリュッセルの文化担当助役ウバさんで、今回のコンフェランスも彼女の挨拶でスタートしました。

 

コンフェランス後はアメリー・ノートンの著作販売(ギャレリーロワイヤルサンチュベールにある本屋トロピズムによるもの)とサイン会、私は本は買わないと決めていたので、ふるまわれた泡を一杯いただいて帰宅しました。

 

あと、アラッと思ったのは、日本語でもノートンと記されると思うし、私もそう発音するNotombですが、ご本人はしっかり最後のbを発音されていたこと。

ま、だいたいbが続く前につくmですから、ンとはいえど日本語の「ン」とは違って、上下の唇をちゃんとくっつけて発音しないといけないんだなあ、と思ったことでした。

 

コンフェランスが開かれたゴチックの間。

ここ ↓ では始まる前なので隙間がありますが、満員でした。

 

チビな私は目の前に人が来ると何も見えないので、一番前に着席したのである。

 

ブリュッセルを守ってくれる大天使ミカエル。

市民の行政上の結婚式は必ずここで、市長あるいは市長代理の前で証人二人を立て誓いの言葉を言うことで初めて認められます。

婚姻届けを出すだけ、というのとは異なります。

 

 

 

こういう無料文化イヴェント参加の近日中の予定は、修復されたばかりのサン・ジャック地区にある旧小麦市場広場の建物を訪ねること、その次が、王立アカデミーの講演のうちエルネスト・ソルヴェに関するものを聴きに行くこと、であります。

 

さらに王立図書館で始まったこのエクスポジション ↓ を見に行くこと。

これは長女クンの仲よしの音楽学者で、図書館の音楽部門で研究者をやってるウーゴくんがすべて準備したものです。

ニュースで取り上げられた時も、彼がインタビューに熱を込めて答えていました。

知ってる若者たちが頑張っているのを見ると、オバサンはほんとに嬉しくなる。

 

王立美術館で始まったコブラのメンバーだったクリスチアン・ドートルモンのエクスポジションも絶対見に行くつもり。

 

Covid状況ですが、いろんな規制が緩む中で状況はどんどんよくなっている。

季節の関係もありますよね。

そういうわけで、3月までずっともらっていた連邦政府の援助金もオシマイ、延長されません。

最初の頃1300ユーロ足らずだったのが少しずつ増え、最後は1400ユーロ足らずでした。

あとはもう1回、ブリュッセル首都圏政府の援助金が出そうですが、これをフィナーレにCovid対策の援助金として私がもらってきたものはホントに終わりを告げそうです。

 

数日前に、電気代の毎月の暫定額請求書の額がさらに増える旨のメールが届きました。

これについては、9月まで消費税が21%が6%に下げられるものの、ほぼ3倍に値上げです。

あと、1回だけ、各家庭に100ユーロの光熱費援助ってのがあります。

それにしても、いやはや、まいったまいった、って感じ。

 

私は金銭に関しては、どうにかなるさとあまり心配しないでパッパラパなところがあるんだけど、さすがに今後はそういうわけにもいかないでしょうから、自分がどんな風にお金を使っているのか知るために、とりあえず5月に入ったら家計簿つけてみよう、と思ってます。

生まれて初めて、です。苦笑

 

 

 

ウクライナですが、国連のグテレスが訪問してる最中にキエフを爆撃したり、NATOに近づくなら攻撃するぞとスウェーデンを脅したり…、なんてニュースで言ってます。

怖いです。ホントに怖い。

 

 

 

今日は講演で聴いた内容を忘れないようにメモしたので、やたら長くなっちゃいました。

他にもいろいろ思ったことがあったけど、疲れたのでオシマイにする。

 

 

最後に、スタントマンなど使わないアクターのナナフシくんが可愛らしかったので貼っておこう。

https://twitter.com/tyomateee/status/1519685599359541248?s=20&t=IhhVBGKGsF1dHVpdDNh_SQ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ数日のことと最も古い記憶など

23日、ものすごく愛されているベルギーのアーティストが亡くなり、その日も翌日も、そして今でも、彼の話が大きな話題としてウクライナ戦争・フランスの大統領選の話に加わりました。

 

アルノです。

この人の歌を聞くと、私はトム・ウェイツを思い出したりしていたんですが、歌詞がすごくいいらしい。

(例によって、悲しいことに私はそういうことを味わうのはまだ苦手。おもしろいことを言うのを笑うことぐらいしかできない。)

詩人でもあるし、そのユーモア感覚と、いつでもそこらへんにいる親しみやすさで、年齢なんか関係なく愛されていたのであります。

証券取引所近くのダンサール通りあたりに住んでいて、その辺のカフェにいたり買い物したり。

(日本にもあると思うけどル・パン・コチディアンというパン屋兼レストランはこの通りでスタートした。)

誰も彼の邪魔はしないし、彼もそこらへんの人と同様に過ごす、という、ベルギーらしいアーティストだった。

闘病中だったのは知っていたので、亡くなったこと自体にには驚きませんでしたが、彼がいかに愛されていたか、あらためて確認したことでした。

 

以前ここで紹介したアルシデユックというミュージック・バーも、彼がよく表れた場所。

www.rtbf.be

 

最後のクリップ。

彼の生まれ故郷であるオーステンドで、ジャコ・ヴァン・ドルマルが撮ったもの。

www.youtube.com

 

アルノの話は、これを読んでくださってる日本の方には全く興味なし、だとは思うけど…ね。ま、私の備忘録なので。

 

 

フランスの大統領選、なんとかマクロンが勝利、よかったです。

でも得票率はほとんど半分半分、国内の分断がはっきりくっきりしてます。

 

翌日のインタビューで、次回はもっと!と意気込んでいるル=ペン支持者の話もいっぱい聞きましたが、やはりル=ペン支持者の多い北部でのインタビューで肉屋のおじさんが、「5年前はル=ペンに投票したけど、今回はマクロンに投票した。パンデミーやウクライナ戦争での彼の政策がよかったから。」と言ってたのが印象的でした。

 

これから政府をいかに立てるか、ニュースでは選挙の第1・第2回投票に続く「第3回め」と表現されています。

他党を政府内部に取り入れていく必要がある、みたいな記事をチラッとみかけました。

彼をエリーティストとみなして毛嫌いする人たちを納得させるにはそれが必要かも、と思ってしまった。

 

 

ウクライナ戦争ですが、今日40か国ほどをバイデンが招集してドイツで会議ですね。

ロシアは、第3次大戦・核の使用の可能性、という反応のようですが、ほんとに怖い…。

www.rtbf.be

 

 

Twitter で見かけて、おおおおっと思った画数が最も多い漢字。

「世界」という意味らしい。

まさしく!と思っちゃった。

イデオグラムって、やっぱりすごいわ。

 

https://twitter.com/kakichirashi/status/1518144284155080705?s=20&t=Wy9gx4htAa-a46mKyxr2Zg

https://twitter.com/kakichirashi/status/1518144284155080705?s=20&t=Wy9gx4htAa-a46mKyxr2Zg

 

 

私の人生で最も古いアニメ鑑賞の記憶は、母が私たち3人きょうだいを姉が連れて行ってくれた映画館で観た「安寿と厨子王」です。

昨日ふと思いついて検索して見たら、1961年の作品なんですね。

私はその時3歳か4歳。

安寿が身を沈めた池のほとりに、草履が並べて置かれていたような気がする。

それと、桜の花のピンク色。

lineup.toei-anim.co.jp

記憶の中の安寿と厨子王の姿が これ ↑ とちょっと違うけど…。

 

追記・姉が言うには、映画館に連れて行ってくれたのは姉、だそう。当時「日曜娯楽版」という企画が東映映画館にあり(近所に映画館は全部で3つあった)、10円か30円かでこの手の作品を鑑賞できたのだそうだ。

たぶん3歳児の私は無料。

考えてみれば諫早大水害から4年経つか経たないかの頃、貧乏のド真ん中、母親には映画館に行く余裕なんかあるわけないもんねえ。

 

 

演劇を鑑賞したことをメモしておく

忘れないうちに昨夜の女房学校についてメモしておく。

 

私が演劇を鑑賞していて脳内に???が大行進しちゃうのは、仏語力不足に加え、演劇のランガージュって独特なものだから、というのが大きな理由だと思うんだけど、今回はディアナさんが事前に提供してくれた15ページの「指導要領」に、2ページに渡るグロサリーがあり、それに目を通していたおかげで「?」がグッと減少、ちゃんと鑑賞できました。

ありがたいことです。

 

開演5分前。

ラシーヌと名付けられてるところは ↓ 王家の席。

 

女房学校は有名なので、その内容まで記す必要はないですね。

セリフは全て17世紀のモリエールによるものそのまま。

でも舞台設定は現代。

喜劇のはずなんだけど、ほとんど笑えませんでした。

問題自体が今も変わらず存在していますからね。

しかも「指導要領」に紹介されていた参考資料は全てペドファイル関連で、それも読んでいたものだから、よけいに「ひどい話だ・・・」という思いでいっぱいになってしまったのでした。

 

役者さんについては、アルノルフと下僕のふたりジョルジェットとアランを演じた3人が素晴らしかったです。

 

演劇って生だから、映画やPCのモニターで観るドラマとは全然違う魅力があります。

もっと頻繁に足を運べば、もっとわかってもっとおもしろくなるかもしれないなあ、と思いました。

 

 

驚いたことにディアナさんは劇場のみんなと知り合いで、ディレクターのチエリさんはじめ、いろんな人に紹介してもらいました。

何回も記しますが、小国ベルギーはその都市も小さく、皆知り合い、という雰囲気。

だからそこで暮らす人たちも、たとえそれなりの有名人だとしてもフレンドリーなんです。

昨日は初日でガラでしたから、招待された有名人やメディアの人もいっぱいで、観劇後はドリンクもサービスされ、私もちゃっかり泡をいただいて、大満足で帰宅したことでした。

 

この ↓ サイトに貼ってあるビデオで、2020-2021の演目を紹介しているのがチエリさん。

ご本人も役者さん、今回もオラスの父親役で登場されました。

www.theatreduparc.be

 

この劇場の裏に、以前にここで紹介したことがあるVauxHallやロイヤル・ゴーロワ・クラブが位置しています。

shohoji.hatenablog.com

劇場も同じく18世紀の建物ですが、シャルル・ドゥ・ロレーヌが亡くなった後に建てられたそうだから、ロイヤル・ゴーロワ・クラブより少し後のもの。

 

サラ・ベルナールマレーネ・ディートリヒなんかもここで演じたことがあるのよ、とディアナさんが言ってました。

 

うちのすぐ近くに住んでいる、ヤニスさんというディアナさんのお友だちが運転する車で往復したんですが、このヤニスさんも演劇の役者さんです。

ジェラールさんというフランス人と結婚(同性婚)しているそうで、帰路は自然とフランスの大統領選の話になりました。

 

マクロンとル=ペンのディベート、私はところどころしか聞いていませんが、どうみてもマクロンの方が勝ってました。

さて、第2回目の投票日はもう明後日。どういう結果になるでしょうか…。

 

 

 

 

今朝この記事 ↓ を読んで、この記事の本題とは逸れるのだけど、ウクライナへの攻撃が始まってすぐの頃、ニュースで「ロシアの武力侵攻が始まったことで、生まれた赤ちゃんたちを代理母のところに親が迎えに来れない」と、出産したばかりの代理母さんたちと赤ちゃんたちを紹介していたことを思い出しました。

あれからどうなったかしら…。

spur.hpplus.jp

 

 

花がいっぱい

私は花の名前も木の名前もあまり知らないけど、そういう私でも、やはりあちこちでいろんな花が咲き誇っているのを見るときれいだなあと思うし、ちゃんと季節がめぐることにちょっと感動したりもする。

 

うちのすぐ近くのカフェ。

藤の花が満開できれい。

 

 

マロニエも花盛り。

 

Twitter上でトチノキの花をみてびっくりしました。
マロニエトチノキだと思ってたけど、同じ種類だとしてもイコールじゃないんですね。
葉っぱも少し違うっぽい。
ニッポンに住んでいた頃、トチノキって見たこと(も、聞いたことも)なかったし、マロニエトチノキというのは誰かに教えてもらっただけで自分の知識じゃなかったのだった。
九州では見かけない木だし、次に長く暮らした金沢でも見たことない。
マロニエの木はやたら大きいから花を近くで見たことないのだけど、もしかしたらこんなに ↓ キレイなのかなあ…。
 

 

https://twittehttps://twitter.com/itoseisakusho/status/1516628916383154180?s=20&t=qkc3ooSDsKyDZwKzaT9w4wr.com/itoseisakusho/status/1516628916383154180?s=20&t=qkc3ooSDsKyDZwKzaT9w4w

 

咲き誇る花を見ていて、日本昔話「花咲じじい」を思い出し、そして大学時代に流行った「日本昔話」も思い出した。

くだらない数々の「昔話」、その中で今でも覚えているのが、うちにときどき遊びに来てた美大日本画科の人(同学年だったけど、何浪もしてたので、けっこう年上だった)が教えてくれた「こぶとり爺さん」の話。

 

昔々、あるところに、ちょっと太ったお爺さんがいました。終

 

可笑しかったんで、その頃仲良くしてたうちの大学の同じ研究室の子にも教えたら、やっぱりすごくウケ、速攻で「こぶとり婆さん」の話はないのか?と返されたことも覚えてる。

思えばおバカな日々を送ってましたよ…。

 

「なんでも五・七・五で話す」というのがサークルで流行ったこともありました。

これ、皆が脳内で文章組み立ててる最中が、一瞬とはいえ静かになるのが可笑しかったわ。

あまりのアホくささに今でも忘れられないのが、

≪(タバコの)ハイライト 前につけたら 前照灯

タバコをおでこにあてながら言った先輩ご本人はもうお忘れでしょうが…。

 

ホントに毎日よく笑ったことでした。

 

ユニークな人たちがいっぱいで、雪が積もるとスキー担いでうちに来て、坂の下にある自分の家にスキーで滑って帰る友だちもいました。

 

(追記・高度成長期に成長した我々の世代が、こうやってただ楽しく暮らしていたために、ニッポンがヘンテコリンになっちゃったのかな…。)

 

 

 

さて、今日はモリエールの女房学校の鑑賞です。

ディアナさんが15ページに渡る授業用の指導要領をくれた(!)ので、読んで予習しないと…。

 

www.theatreduparc.be

 

 

よいお天気の日曜日、今日もメモ

今日は復活祭。

今日もよいお天気です。

多くの家庭のお庭で、子どもたちがタマゴやチョコやプレゼントを集めたことでしょう。

天気がいいんでその準備もしやすかっただろうな、と、自分の子供たちが小さかった頃の苦労を思い出したりしました。

明日のイースター・マンディでヴァカンスもオシマイです。

 

 

ここんとこよいお天気の空は飛行機雲だらけ。

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マロニエの木には花が咲き始めています。

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金曜日は毎月恒例の友人とのランチでした。

行きつけのお気に入りレストランがアルデンヌに引っ越しちゃったんで、これからしばらく何軒も回ってお気に入りを見つけないといけない。

友人は弁護士事務所の秘書、彼女が担当している弁護士の一人が Gauit & Millau の審査員(っていうのかな?)もしているんで、近辺のどこを薦められるか訊ねたらしいんだけど、やはりあの値段であのクオリティとなると、引っ越したあのレストラン以外にはない、もっと高いか、クオリティが落ちるか、との返答だったらしい。

今回はそういうわけでクオリティが落ちてしまい、食事のフォトを撮るのも忘れてしまいました。

おしゃべりは楽しいし、食事もおいしくはあったんですけどねえ、いつものレストランのように毎回異なるものを異なる飾りつけで、というところじゃないので喜びが少ないのであります。

近いうちに、いなくなったレストランと同じ場所にオープンするであろう新たなところの調査に彼女がいく手はずになってます。笑

 

 

これって ↓ 日本語ではヒナギクっていうのかな?

フランス語では Pâques 復活祭の頃に咲くので、pâquerette パークレットといいます。

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ドングリの木の若葉。

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肉眼だと日の光がもっと透けて見えてものすごく美しい、うちの通りの並木。

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昨日と今日、SNS上で見かけて読んで、とてもよい記事だな、と思ったものふたつ。

note.com

www.nhk.or.jp

 

おバカな私が言うのもなんだけど、河瀨直美という人、頭がよくないのかな、と思っています。

カンヌで認められたことで、ニッポン代表、って気分になっちゃったのかもしれませんね。

実は、ネット上で話題になった彼女の祝辞は読んでいません。

不快になりそうだったんで避けてしまった。

 

貼り付けた二つ目の記事の被害者女性の語った全文、素晴らしいと思いました。

 

 

 

 

昨日は3女クンが夕食を一緒に食べようとうちにやってきました。

その時の話題の一つがフランスの大統領選でした。

そして、シラクがものすごく高い得票率で大統領になった時の話に。

フランスはベルギーと異なり投票は市民の義務じゃないので投票率が低い、そんな中、社会党の代表(あのときはリオネル・ジョスパンでしたっけ?)が最後の二人に残らず、ル=ペンとシラクのふたりが第2回投票に残っちゃった。

意外な結果に危機感を持ったことで、第2回投票には出かけた人が多かったんでした。

ル=ペンを勝たすわけにはいかない、というんでシラクが圧勝。

しかし今回はあの「えっ、これって事故?」みたいな感じが全くないですよね。

マクロンのあのエリーティストって感じを毛嫌いする人もものすごく多いし、上述のときのような「危機感を抱いた市民が投票に赴く」という気配も感じられない。

私としては、鼻をつまんででもマクロンに投票してほしい、と思いますが…。

少なくとも彼はプロEUだし、まだ会話の余地がある気がする。

マリーヌ・ル=ペンはEU議会に所属しながらも出席はせず給料はちゃっかりもらうというアンチEUだし、彼女が当選するとまた一波乱、ってことになると思う。

 

そして、ベルギーが大統領制じゃなくて本当によかったねえ、という結論。

効率は悪いかもしれないけど、たった一人に大きな権力が渡ることなく、地域政府の力が同等だし、政府が身近だし、という話なったことでした。

 

 

今日のメモ

前回の記事から10日以上経っちゃったので、メモだけでもしておこう。

 

まだイースター休暇の真っ最中ですが、最初の1週間は雨と風の悪天候

今週はまあまあのお天気で、昨日は晴天、気温も20℃でした。

それに、なんといっても日が長くなってますからね。

夜は9時頃でもまだ明るいです。

 

先週は久々にブリュッセルにいらっしゃった方の観光案内の仕事が入りました。

コロナ禍のせいでこの手の仕事は皆無だったので、もう仕事脳は完全に退化してしまっているかと思っていましたが、悪天候にもかかわらず楽しく過ごすことができ、「また来ます!」とおっしゃっていただけて、こちらも大満足でした。

喜んでもらえることほど嬉しいものはないなあ、と、久しぶりの仕事で再確認してしまった。

 

 

 

昨日ばったり上の階に住むディアナさんに会ったんで立ち話をしてたら、Théatre du Parc (ブリュッセル公園の中にあるシアター)に招待されたんだけど一緒に行かない?と誘われてしまった。

モリエールの L'école des femmes 女房学校 だそうです。

その劇場は外から見るだけで中に入ったことがないし、内容も興味深いので、「うわあい、行きます、行きます!」という感じです。

映画やTVのドラマ、ニュース、普通の会話などのフランス語は、聞いてほとんど全部わかるんですが、情けないことに、演劇やスラムといったポエムの朗読は、聞いても???がいっぱいな私、それもあってなかなか自分から劇場に足を運ぼうとはしないんです。

だからこそ、これはいい機会、しっかり予習して鑑賞してこようとはりきってます。

去年の自由大学での文学の講義でも、モリエールの話はいっぱい聞きましたし。

彼女はフランス語の先生、わからなかったことは後で訊ねることも可能(って、ずうずうしいか?)。

なんてラッキーなんでしょう。

 

とりあえず、arteでこれ ↓ を視聴する。

www.arte.tv

 

 

 

ウクライナ戦争では、毎日のように聞くに堪えない悲惨な状況が報じられています。

 

昨日はこういったニュースも…。

www.rtbf.be

 

 

先日王立美術館近くを歩いていたら、鉄のグリルの装飾の球体全てが、ウクライナの国旗で包まれていました。

 

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昨日は郵便受けにbpost(ベルギーの郵便システム)のお知らせ ↓ が入っていました。

郵便局に支援物資を持ち込むと、bpostがウクライナの国境地帯まで運びます、というお知らせです。

ちなみに、この面 ↓ の反対側には、同様の内容がオランダ語で記されています。

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www.youtube.com

 

 

寒いです

天気予報のとおり、木曜日から寒くなりました。

アルデンヌでは木曜日には既に、翌日金曜日には全地域で雪が降りました。

昨日は、私の住んでいるところで最高気温が3℃、風がありましたから、体感気温がマイナス4℃。

ものすごく寒かったです。

 

私なんかは「寒いねえ」ってだけですが、果樹園とかブドウ畑とかは、それまで暖かい日がつづいていたので、蕾が出てきたところで凍ってしまうと実がならない、という大打撃。

でも、こういった話はほとんど毎年出てきてる気がする…。

 

今日土曜日もすごく冷たいですが、天気はよくてお日さまがいます。

 

 

先週金曜日の空。最高気温20℃。

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今週金曜日の空。最高気温3℃。

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こちらの気候、こういう急激な変化は決して珍しくはないんですけどね。

4月の雪も初めてじゃないし、4月にサハラ砂漠からの熱波で気温30℃越えってのも体験しました。

そういえば、2週間くらい前かな、サハラ砂漠の砂が飛んできて、空が少しオレンジ色がかっていました。

 

 

 

水曜日、大学の中庭の、満開を少し過ぎた木蓮

ゴージャス。

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キャンパスで1本の木から2種類の花が咲いているのを発見。

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ピンクは八重で白は一重、だから源平桜というわけではありませんよね。

接ぎ木?

 

電停近くの通りにはピンクの木蓮の並木。

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うちの近所のマロニエの並木、あっという間に葉っぱでフッサフサになってました。

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木曜日、ちょいと出かけたら、冷たい風が吹いて寒かったけど、桜の花はやはりきれい。

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で、金曜日は雪、というわけです。

 

予約を入れていたんで雪の中、赤ちゃんへの誕生祝を持って美容院へ。

いつもの美容師さんは25日に赤ちゃん誕生したばかりなので当然ながらおらず、彼女が雇っている同僚さんがカットしてくれました。

やっぱりいつもの彼女の方がうまいな、と思ったけど、仕方ない。

この方、仏語にアクセントがあるので、どこのご出身かしら、といつも思っていました。

今回担当してもらったこともあってゆっくり話す機会があったので訊ねると、アルバニア人です、とのこと。

以前はイタリアにいて、5年前ブリュッセルに来たのだそうです。

イタリア語もOKだそう。

 

アルバニアって国の名前は知っていても、それ以上何も知らないので、うちに戻ってからちょいと調べてみました。

地図で見ると、アドリア海を挟んでイタリアのすぐ隣、イタリア語ができる人は多いらしい。

アルバニアというのは公式な呼び方で、アルバニアの言葉ではシュチパリアというと初めて知りました。

シュチパリアとは「鷲(Shqiponja)の国」の意味で、アルバニア人が鷲の子孫であるという伝説に由来する、と書いてありました。

うわああ、かっこいい!と思っちゃいました。