ここ数日間のこと メモ

天気は良かったり悪かったり、でも日が確実に長くなってる。

 

私の記憶では、いつもこのカーニヴァルの時期ってむちゃくちゃ寒かったんだけど、ここ数年はそういうこともなく、今日も朝から10℃超え。

 

カーニヴァルってニッポンの節分みたいだなあ、と思う。

冬はそと、春はうち。

 

一昨日は寒くないし青空だしで、嬉しくなってついフラフラと街に繰り出しました。

チョコ屋さん、ビスケット屋さん、スーパーのお菓子売り場、などなど、すでにイースターの商品が並んでました。

 

こんな天気だった。

せっかく街に繰り出したし、チビ太用に何か買ってあげたいな、と思ったのだけど、赤ちゃん向けの衣類や玩具は、それを買う大人が喜ぶようにできていて、ほんとに赤ちゃんが喜ぶかどうかは不明。

まだ視力も発達してないときには、淡い優しい色どりのものなんて見えないんだそうです。

黒・白のコントラストがはっきりしているのがいいらしい。

 

うちにあるヴィクトル・ヴァザルリの作品みたいなのがいいんだよね。

こういうの ↓ 

そういうのは全く見つからなかった。

なんだかんだ言ってもちゃんと皆育つので、あんまり気にしなくとも…と思うのだけど、ただもしそういうのが見つかったら、「白・黒の玩具ってけっこうかっこいいじゃん」と欲しくもあり、少しだけ残念でありました。

 

 

前回書いた王立アカデミーの Le libre examen ですが、先週の2回目はキリスト教における話で、エラスムス、ルター、アビラのテレサの話でありました。

ふたりいた講師のおひとり、リエージュの司教様が話されたことがおもしろかった。

でも、どんな風におもしろかったか、1週間経った今、自分の書いたメモを見返さないと何も思い出せない…。

 

昨日の3回目、イスラム教における話。

コーラン史の分野では著名な学者さんの話と、それに続いて、同じくコーラン史のもう少し若い学者さんとの対話、という形式の講演。

もともと知識が乏しいので、事実関係の把握が私には難しく、ちゃんとしたメモができるほどわかりませんでしたが、ところどころ「おおおおっ」と感じる言葉もありました。

(例えば、他の宗教も同様だが、イスラム教は、戦争や飢餓、疫病と言ったヴァイオレンスの時代に生まれたもの、従ってヴァイオレンスを内包する、とか、コーランの中の言葉には、他の言語体系から引用されアラブ語として定着したものがある、とか、スーフィズムにも多様な流れがある、だから理想化するべきではない、とか、いろいろ)

昨日自分が書き留めたことを読み返し、今日に備えて復習しておかなければ…。

今日は4回目、デモクラシーの中のLe libre examen ということで4人の学者さんたちの会話になります。

 

 

動画やフォトを貼っておく。

 

うわお、と思った。

Rembrandt

 

 

これも、うわお、と思った。

ジョークじゃないところが怖い。

以前視聴したドキュメンタリーで知ったのだけど、アギーレの撮影の時、インディオの人がヘルツォークに「よかったら(キンスキーを)殺してやろうか?」と持ち掛けるくらいすごかったらしい。笑

でも女性には優しくて、そのドキュメンタリーの中で共演したことのあるクラウディア・カルディナーレは「とても優しかった」と言ってました。

Werner Herzog and Klaus Kinski on the set of Cobra Verde, 1987.

 

 

笑った。

インタビュアー泣かせのダリ。

De nombreux journalistes se sont prêtés à l’exercice d'interviewer Salvador Dalí… parfois avec difficulté !

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セイジ・オザワが亡くなった後、あっちでもこっちでもオマージュを見かける。

一つだけ貼っておこう。

Disparu la semaine dernière, Seiji Ozawa était l'un des plus grands chefs d'ochestre japonais du XXeme siècle. Hommage par Lionel Esparza.

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ちょうど最近この方がおっしゃっていたことを思い出す機会がいっぱいあったので。

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美しいフォト。

 

Edouard Boubat (Français, 1923-1999), Remi écoutant la mer, Paris, août 1995

 

 

来年から5年間、改修工事でポンピドゥーセンターが閉館。

ホントは去年から閉館の予定だったけど、オリンピックでやってくる人々の入館を見込んで時期が延期になったらしい。

閉館中、そのコレクションの一部はグランパレにお引越し。

この記事読むと、グランパレも今工事中なのね。

www.rtbf.be

 

 

やはり悲しい

前回のメモからまだ2日しか経ってないけど、いっちょまえにショックを受けたので、メモ。

 

お二人の訃報です。

人が死ぬのは生まれたときから当たり前なんだけど、やっぱり悲しい。

 

ロベール・バダンテール

大戦後の最も偉大な法律家・ユマニストのひとりが亡くなった、というニュース。

一番有名なのは、フランスでの死刑廃止における貢献でしょうね。

この方なしで実現しなかったと思う。

この方のディスクールは、ほんとにこの方の言葉であって、まっすぐ聴いている者に届く、って感じがします。

この方が、自身の理想を持ち、はっきりしたヴィジョンを持って闘っているのが伝わってくる。

DSK(ドミニク・ストロース・カーン)が米国でのレイプ事件というスキャンダルを起こした時、TVのニュースでかばっているのを聞きましたが、それもこの人が言うと、友として信頼してるんだな、と、ちっとも不快じゃなかった。

(それにしても、DSKはバカだな、と思いました。大統領になるのに最も近いくらいのポジションだったのに、オンナ好きもここまでいくとねえ…。米国籍も持っている妻のアン・サンクレールに救われ、その後はもう姿を見かけなくなりました。)

www.rtbf.be

 

小澤征爾

まだニッポンに住んでいた大昔、「僕の音楽武者修行」でしたっけ、エッセイを読んで大好きになりました。

生で演奏を聴いたことはありません。

(長崎の原爆の日のセレモニーで、この方指揮の演奏を生で聴いた友人は、神がかりだと思った、と後で言ってました。)

でも、生でこの方にお会いしたことはあります。

当時住んでいたド田舎の自宅からそれほど遠くないところにあるお城で、既にプロとして活躍している若いミュージシャン向けのスタージュ(ニッポン語でなんといっていいのかわかりません。集中講義みたいなレッスン。)のためにいらっしゃったとき。

どういう経緯でこの授業を知ったのか忘れたけど、うちの3人娘(まだ小学生)も音楽やってるし、偉大なる指揮者に会わせてあげたい、こんな機会は滅多にないだろう、と思ったミーハーなバカ親はそのお城に出かけたわけです。

父親が持つジャーナリスト・カードで入れてもらった。

(親子5人全員そろってる状態でジャーナリストって・・・笑 今思えば、よく入れてもらえたよね。)

ご本人にお会いして挨拶しました。

うちの子たちと、おしくらまんじゅうで遊んでいただきました。

だから何?って感じの、超ミーハーな、でもありがたい思い出です。

www.radiofrance.fr

 

 

さて、昨日からの大きなニュース。

フランスのミネラル・ウォーターVittelやPerrierですが、水源の汚染ゆえに、3年前から浄化したものを売ってた、というスキャンダル。

フィルターを通し浄化した時点でミネラルウォーターではないわけです。

それを瓶詰めして売ってたわけで、違法行為。

水道水をミネラルウォーターと偽って高く売った、って感じ。

VittelやPerrierは、大嫌いなネスレなので私はずっと前から避けてましたが、買ってた人は騙されていたので怒ってるでしょう。

法的にどういう罰が課せられるのかな?

www.rtbf.be

 

 

 

きれいなフォトを1枚貼って、今日のメモおしまい。

 

"Psyché ranimée par le baiser de l’Amour", marbre d'Antonio Canova, 1777.

 

やはり悲しい

前回のメモからまだ2日しか経ってないけど、いっちょ前にショックを感じたので、メモ。

 

お二人の訃報です。

人が死ぬのは生まれたときから当たり前なんだけど、やっぱり悲しい。

 

ロベール・バダンテール

大戦後の最も偉大な法律家・ユマニストのひとりが亡くなった、というニュース。

一番有名なのは、フランスでの死刑廃止における貢献でしょうね。

この方なしで実現しなかったと思う。

この方のディスクールは、ほんとにこの方の言葉であって、まっすぐ聴いている者に届く、って感じがします。

この方の理想とするヴィジョンがはっきりとあり、そのために闘っていることが伝わってくる。

DSK(ドミニク・ストロース・カーン)が米国でのレイプ事件というスキャンダルを起こした時、TVのニュースでかばっているのを聞きましたが、それもこの人が言うと、友として信頼してるんだな、と、ちっとも不快じゃなかった。

(それにしても、DSKはバカだな、と思いました。大統領に最も近いくらいのポジションだったのに、オンナ好きもここまでいくとねえ…。米国籍も持っている妻のアン・サンクレールに救われ、その後はもう姿を見かけなくなりました。)

www.rtbf.be

 

小澤征爾

まだニッポンに住んでいた大昔、「僕の音楽武者修行」でしたっけ、エッセイを読んで大好きになりました。

生で演奏を聴いたことはありません。

(長崎の原爆の日のセレモニーで、この方指揮の演奏を生で聴いた友人は、神がかりだと思った、と後で言ってました。)

でも、生でこの方にお会いしたことはあります。

当時住んでいたド田舎の自宅からそれほど遠くないところにあるお城で、既にプロとして活躍している若いミュージシャン向けのスタージュ(ニッポン語でなんといっていいのかわかりません。集中講義みたいなレッスン。)のためにいらっしゃったとき。

どういう経緯でこの授業を知ったのか忘れたけど、うちの3人娘(まだ小学生)も音楽やってるし、偉大なる指揮者に会わせてあげたい、こんな機会は滅多にないだろう、と思ったミーハーなバカ親はそのお城に出かけたわけです。

父親が持つジャーナリスト・カードで入れてもらった。

(親子5人全員そろってる状態でジャーナリストって・・・笑 今思えば、よく入れてもらえたよね。)

ご本人にお会いして挨拶しました。

うちの子たちと、おしくらまんじゅうで遊んでいただきました。

だから何?って感じの、超ミーハーな、でもありがたい思い出です。

www.radiofrance.fr

 

 

さて、昨日からの大きなニュース。

フランスのミネラル・ウォーターVittelやPerrierですが、水源の汚染ゆえに、3年前から浄化したものを売ってた、というスキャンダル。

フィルターを通し浄化した時点でミネラルウォーターではないわけです。

それを瓶詰めして売ってたわけで、違法行為。

水道水をミネラルウォーターと偽って高く売った、って感じ。

VittelやPerrierは、大嫌いなネスレなので私はずっと前から避けてましたが、買ってた人は騙されていたので怒ってるでしょう。

法的にどういう罰が課せられるのかな?

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きれいなフォトを1枚貼って、今日のメモおしまい。

 

"Psyché ranimée par le baiser de l’Amour", marbre d'Antonio Canova, 1777.

 

Le "libre examen" と白雪姫

今日は王立アカデミーに行く予定があるのみなので、今のうちに備忘録を更新。

 

そういえば最近、毎日4分ずつ日が伸び始めましたよ。嬉しい。

 

というわけで、メモ。

 

 

昨日ニュースで知って、へえええええっと思ったこと。

これ ↓ 。

白雪姫のモデルになったドイツの美しいお姫様、ブリュッセルに送られ、フランシスカ修道院に入り21歳で亡くなった。

亡骸はその修道院の教会に埋葬されたそうなんだけど、今でもそこで眠っているらしい。

その場所が現在の証券取引所のところ。

(もうかなり前から証券取引所としては使われてはなくて、現在はベルギービールがいろいろ飲める場所になってる。入ってみようと思わないのでどんな感じか不明。証券取引所だったころは、文化遺産の日に入ったことある。ロダンがかかわったでっかい作品がある。1870年代の創建当時、ブリュッセルに住んでたロダンも、内装・外装にかかわったので。)

発掘された古い部分の一部、ちょうど教会部分が歩道から少しだけ覗けるようにしてあるんだけど、まさか「白雪姫」もそこに眠る一人だったとは…、うわああああ、興味深い!と思っちゃった。

www.rtbf.be

いろんな伝承には、それぞれモトになった事実があるわけで、グリム兄弟がまとめた語り継がれたお話の中の白雪姫も、そのモデルが、上述したお姫様、マルガレータ・フォン・ヴァルデックであろうと言われているんだそう。

 

>Margaretha Von Waldeck est la fille d’un prince protestant, nous sommes après la bataille de Mühlberg où les Protestants ont été battus et le Duc de Hesse a été emprisonné. Le père de la princesse est un vassal du Duc de Hesse et on présume que c’était peut-être pour une opération de charme qu’il a envoyé sa très belle fille à la cour de Marie de Hongrie, la sœur de Charles Quint, qui gouvernait la Belgique à l’époque"

 

>Ce qu’on sait, parce qu’ils le disent eux-mêmes, c’est que les frères Grimm, quand ils ont créé ce conte, se sont basés sur une tradition orale qui existait dans cette partie de la Hesse. Le chercheur allemand a commencé à s’intéresser à l’histoire de cette fille et a été frappé par le nombre de parallélismes entre la vie de cette fille et d’autres éléments dans la région et le conte tel que nous le connaissons maintenant

 

今も発掘は続いているんだけど、人骨も1000体以上あるので、そのお姫様が「これだ」と特定できるかは???だそうですが。

歩道から覗けるようになっているところから見た人骨のフォト、以前撮って保存したつもりだったので、探して貼りつけようと思ったけど見つけられず。

 

 

昨日は王立アカデミーにコンフェランスを聴きにいきました。

テーマは Le "libre examen" で4回シリーズ。

今日が2回目で、来週の水・木曜日に続きます。

私が Le libre examen という言葉を知ったのは、大戦中にレジスタント活動を行った自由大学の Groupe G を知り、このグループのメンバーは Libre exaministe だった、と読んだ時。

あらゆるドグマにとらわれず検証するという科学・哲学の在り方です。

思えば自由大学の「自由」は、この意味なんですよね。

古くはアリストテレスもこの言葉を使っているのだけど、確立されるには啓蒙思想の時代を待たないといけない。

Groupe Gについては、何回かここに記したので、ちょっと思い出そうと掘り起こしてみた。

shohoji.hatenablog.com

shohoji.hatenablog.com

shohoji.hatenablog.com

 

そういうわけで、この思想についてもうちょっと詳しく知る機会だと思い、聴講を申し込んでいたのである。

 

昨日の第1回が概論でした。

今日はクリスティアニズムとの関わりについて、来週の水曜日がイスラム教との関わり、木曜日がデモクラシーとの関わり(これは複数の研究者による円卓会議)、というプログラムです。

 

昨日のお話の中で興味を抱いた人。メモ。

sciences.ulb.be

この記事を記し終えたら、夕方の講義に備えて昨日聴いたことを復習しておかなければ…。

 

最後の質疑応答の時に、講演者が話されたことが重要だと思った。

2024年現在、陰謀論者たちが Le libre examen というタームを、全く異なった使い方で利用している、と。

だから自分は今回のコンフェランスを企画したのだ、とおっしゃっていた。

陰謀論者って、ほんとにイヤだ。

 

 

 

昨日は何回もミス・ニッポンの話もラジオやTVのニュースで耳にしたわ。

「ミス」のコンクールって、それ自体を私は「バカみたい」と思うので特に関心ないのだけど、それにしても「排他的な国だなあ」と思う…。

 

 

おもしろーいと思ったフォト。

 

Medieval humor. - Abbey of Sainte Foy, Conques, France, c.1050. 

 

 

美しいなあ、と思う。

Le portrait de sa fille Maya par Picasso date de 1943.

 

 

メモ。

www.radiofrance.fr

 

 

うちの子の仲間たち。

このクリップ ↓ の屋内部分はうちの娘たちの家です。

彼女たちには、興味・関心・価値観と趣味の合う仲間たちがいるというのが、私の「明日死んでもいいや」という思いの基盤のひとつだったりする。

何も物質的なことは残してあげない母だからね。

(ああ、でもこの家に引っ越さないことに決めたのは正解だった。バーサンにはこの環境、むり。笑)

www.youtube.com

 

いろいろ

2月1日の黄昏時の空。

毎回思うけど、なんでこんなにキレイなの?

星もひとつ輝いてましたわ。

 

昨日は昼前に所用を済ませ、同じ用事を済ませた友人とブラジル・レストランでランチ。

ここ、昼はビュッフェ、お皿に取ったその重さで料金が決まるのであるが、ちょっとずついろいろ食べると、もうほんとにお腹いっぱいになる。

この日は夕飯不要であった。

 

カメラマンの腕の悪さで、真っ暗に写ったレストラン内部。

 

 

用事を済ませようと目的地に向かう時グランサブロン広場を通ったのであるが、新しくTASCHENの店がオープンしていたことに初めて気づきました。

それだけでも「おっ」と興味を惹かれたところにもってきて、「ニューイヤーセール 最高75%引き」と入り口に記してあるものだから、ついフラフラと入ってしまった…。

最近はマンガ以外本を最後まで読み通すことができなくなっている私、もったいないから本を買うのは控えているので、あれもこれも、これもあれも、全部我慢したのだけど、コレ ↓ だけは、興味ある所だけ開いて読めばいいし・・・と思って買っちゃった。

たとえばこんな感じ。

 

 

 

まだまだ農業従事者の怒りの表明が続いてます。

フランスのアタル首相には、就任後最初の試練って感じでしょうね。

EUサミットの日、2月1日には、ベルギーだけでなく、他のメンバー国も含め、1300台ものトラクターがEU議会そばのルクセンブルグ広場に集結。

ブリュッセルの街は午前中けっこう混乱しました。

前日より、車でブリュッセル入りするのは避けて、と呼びかけられまくっていたので、街中はいつもよりうんと交通量が少なかったと思います。

自動車道のブリュッセル首都圏入り口を、農業従事者にブロックされた、ってことです。

あと、大きなスーパーにも抗議しているので、その倉庫から出るトラックをブロックしてる。

ブロックするのはいいけど、タイヤを燃やしたり、広場の像を壊したりするのはやめてくれ、と思った私。

タイヤを燃やすと、有毒なガスが出そうな気がするのだが…。そんなことないのかな?

 

それぞれのセクターの言い分は、それぞれ「もっとも・・・」なんで、調整はほんとに難しいと思う。

 

フランスは一応自動車道のブロックを止めたとニュースで読みました。

アタルが、農薬使用禁止、というのを引っ込めたのと、南米との自由貿易締結調印をしない、と言ったことで。

農薬禁止を止めるのはイヤだな、と思った。

自由貿易の条約って、南米の農産物を関税なしで輸入し、かわりに自動車等を関税なしで輸出、みたいな条約らしく、EUの指令でいろんな禁止事項や義務事項があるのに、それに縛られない南米のを入れるなんて、という怒りはもっともだと思う。

 

農業国のフランスは怒ってるけど、自動車産業で潤うドイツには悪い条約じゃなかったりもするわけで、メンバー国同士の言い分もいろいろらしい。

でも私は、自動車はなくても生きていけるけど、食べるものがなくなると生きていけないじゃん、と思うので、農業を続けるとタイヘンな目に遭うという理由で農家が減るのは困る、と思うのよねえ。

 

農産物が農家から私のような消費者の手に届くまで、いろんな人がかかわり、そのたびに少しずつ値が上がっているんだけど、スーパーもそれほど大きな利益を得ているわけでなく、そうなると、我々消費者がどのような買い方をするかも、ものすごく重要なことなわけで…。

www.rtbf.be

 

EUコミッションは、アドミ上のめんどくささを軽減することは約束したようです。

 

 

昨日のニュースのひとつ。

www.rtbf.be

ベルギー連邦政府のENABELという機関のビルが、イスラエルの爆撃で完全に破壊されたというんで、外務大臣イスラエル大使を呼び説明を求めました。

大使の答えは「全く背景が分からない、今調査中」

www.enabel.be

 

 

ここ数日、美しいフォトをいっぱい見たので、うちいくつか貼り付けておく。

 

Jean Cocteau por Man Ray

 

これは面白いフォト。

Biennale, Venice, Italy, 1962 - by Alberto Giacometti (1901 - 1966), Swiss.

 

 

おもしろかったので、後で再度視聴しようと思うヴィデオ。

www.arte.tv

 

今朝見て、いいな、と思った。

甥っ子くんの鼻のラインと眉のラインにうっとりしたばーさんである。

Egon Schiele
" Schieles Wife with Her Little Nephew " 1915

 

 

1週間経ったので メモ

前回から1週間経ったので、更新。

 

日がずいぶん長くなってきました。

今は1日に3分ずつ、です。

嬉しい。

今朝の空。8時前には夜明けの気配。

 

 

 

最近のニュースで一番目につくのは、農業従事者による怒りの表明。

www.rtbf.be

何に怒っているかと言えば、こういうこと ↓ 。

Les agriculteurs réclament un revenu décent qui passe par des prix rémunérateurs pour leur production. Ils dénoncent certaines mesures environnementales et la surcharge administrative ainsi que les risques que font peser sur eux la conclusion d'accords de libre-échange comme le traité en cours de négociation entre l'UE et le bloc de pays sud-américains appartenant au Mercosur.  

特に畜産業の話だと私は理解しているんだけど、彼らは、気候問題に対処するための、こうしろ・ああしろ・これはダメ、といったEUからの指令に応えなければいけない上に、アドミ上の書類の処理に追われる、インフレによるコストの増加、収入減、しかも一方でEUは、自由貿易と称して自分たちがクリアしなければならないあらゆる項目をクリアしていない南米の生産物を輸入している、と怒っている。

それらが安く売られるので、自分たちはコストや労働に見合った価格で販売できないわけです。

 

気候問題を理解しない悪者扱いされているのも彼らで、

悪天候に見舞われ、去年は本来は10月に行うべき種蒔きも11月までできなかった。暑すぎる夏や水不足にも苦しめられている。気候変動を最も感じているのは、我々農家の人間だ。」

と、インタビューに答えているのを聞いて、そりゃそうだよね、と思った私です。

 

義父が亡くなった時点で、義父母の家に引っ越すべく持っていた家を売りました。

義父母の家を私たちも暮らせるように改造する期間、農家の隅っこに暮らしていたことがあります。

このときは、牛の出産に立ち会ったり、けっこうおもしろい体験もしました。

ジャン=ポール・ベルモンドにそっくりな農家の主のおじさんが、「ああ、冬はいやだ、春になれば牛たちを外に出してあげられるのに…。暗いし、汚れるし、臭いし…。」と嘆いていたことを思い出したりもした。

生き物相手だから、休みも取れませんしね。

 

あと、今年のEU議会の選挙に向けての報道も多いです。

 

ドレスデンは極右化していることでよく知られている街のひとつですが、そこで反極右のデモもあり、「歴史を見てくれ。他を排斥したことで良いことがあった例はない。」と主催者が訴えていました。

 

 

 

さて、その他いろいろ。

 

いい声ですよねえ。

歌がうまい人、ホントにうらやましい。

www.youtube.com

 

 

Pourquoi les hommes ne portent plus de robes
La robe a aujourd'hui une connotation féminine, et pourtant... pendant longtemps, ce vêtement a aussi été porté par les hommes 
スカートってもともと女性だけのもじゃなかったのに、というはなし。

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歴史に関心の深いブルターニュ出身のジャーナリストが、自身の祖父について調べていた時に見たレジスタントの女の子のフォト、強制連行されるときなのに微笑んでいる、それでこの少女に惹きつけられ調べた、という話。

ナチに対するレジスタント活動で、恋人とともに捕らえられ強制連行され亡くなった少女と、その事実をBDにすることでより多くの人に知ってもらおうと試みた話。

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Tristan Tzara and Jean Cocteau, 1922
Photograph by Man Ray (1890-1976)
Oscar Niemeyer Museum

 

 

It looks like a carpet but it is a mosaic.
Orthodox cemetery of Sainte-Geneviève-des-Bois preserves a splendid and moving work. It is the tomb of the greatest dancer of the 20th century Rudolph Chametovič Nureev, Nureyev for the whole world.
Designed by set designer Ezio Frigerio and created by Studio Akomena of Ravenna, Nureyev's tomb is a mosaic depicting a kilim, a highly prized carpet woven like a tapestry between the Balkans and Pakistan, much loved by the dancer.

こういうフォトもあった。

 

 

Violinist Yehudi Menuhin plays for his new baby daughter. 1939. By Hansel Mieth

 

 

今日はジョヴァンニのパパがアランチーニ(イタリアのライスコロッケ)を作るから食べにおいで、というお誘いを受けてしまった。

揚げ物大好きなコロコロばーちゃんは喜んで行くことに。あはは。

 

明日は「怖いから観たくない」と言ってた是枝さんの「怪物」を観にいってくる。

友人がチケットをプレゼントしてくれたので。

 

世の中にはタイヘンなことがいっぱいだけど、そんな中、のどかに日々を過ごすバーサンである。

ありがたい。

 

久々の大雪

昨日の空です。

 

木曜日は天気予報の通り10数年ぶりの大雪、要注意と呼びかけられまくっていたので、ビビった私はうちに籠っていましたが、やはり雪が積もった風景は美しく、SNSやニュースは雪の風景だらけになりました。

 

この日は終日降り続けましたが、一夜明けると晴天で、となると、「すべって転んで骨折でもしたらイヤだ」と思っていた私も外に出たくなりました。

(ちょうど週末にかかったので、スキー場はどこも満員御礼だったらしい。)

 

ずっと前に金沢に遊びに行ったとき、普通のブーツでは歩けないくらい雪が積もっていて、その時買った雪用ブーツを引っ張り出しました。

雪は止んでも気温が氷点下なので、あっちにもこっちにも雪が残ってましたから。

このブーツを引っ張り出すのは、ブリュッセルで暮らし始めて今回で2度目、たしかに10数年ぶりの大雪です。

 

そういうわけで、グランプラスにある王の家(ブリュッセル市に関するミュージアム)でやってる特別展を見てきました。

しばらく前から気になっていた Philippe Schott という人に関する特別展。

入り口の窓口の人も意識していなかった(笑)くらいの小さな特別展でありました。

ご本人の描いた作品数点と、彼の死後、美術品のコレクションや書簡類は全てミュージアムに寄贈されたのですが、その一部が展示してありました。

Philippe Schott

 

 

昨日土曜日も良い天気。

ヴァイオリンの工房に行ってきました。

ヴィオラをずっと続けるつもりの3女くん、しばらく前からずっと使うためのヴィオラを探していて、ついに2つに絞ったのを、しばらく試しに使わせてもらうために工房から貸してもらうことになった。

で、興味津々な私もお供した、というわけです。

最初に貼り付けたフォトは、その道中に撮ったもの。

 

工房の中。

この ↓ 中で、手前がヴァイオリンで奥がヴィオラ

ヴィオラってヴァイオリンのように大きさがきちっと決まっているわけでなく、ものすごく大きさが多様なんですね。知らなかった。

 

3女が絞り込んだふたつの、その値段の差は2000ユーロ以上、我々だと悩む差です。

(こういうときは貧乏なことが少しイヤになる。せめてこのくらい悩まなくていいくらいのお金があったら手伝えるのに…と、ちょっと悲しかったりする母であった。)

見た目は安い方が圧倒的に美しい。

使ってある木の模様がね、ほれぼれするくらい美しいんです。

弾いてみると、音はどちらも美しいんだけど、高い方がより美しい気がする。

気のせいかもしらんが…。

 

そういうわけで、試しに10日間くらい貸してくれるので、その後どちらかに決める予定。

 

工房の後は、ふたりで長女のうちに行きました。

次女もリエージュから来ていたし、何より、先週からジョヴァンニのパパがローマから来ているのでごあいさつ、です。

エコノミストで銀行勤めだったお父さん、定年後は悠々自適の暮らしぶり。

私たちが到着した時は、お昼ご飯にリゾットを作ると、キッチンでトントンキノコ類を切ってる真っ最中。

おごちそうになりました。

すごくおいしかった。

若い頃から音楽大好きなお父さん、ギターのコレクションもしているそうです。

ご本人、作詞作曲もする。そして、歌う。

何曲か自作の曲を弾き語りしてくれました。

5人でバンドを作っていて、コンサートもする。

何年か前に、映画の上映やバンドの演奏のために地下室を購入したんだそうですが、その建物がたまたまパゾリーニの«アッカトーネ»に登場する建物だったそうな。

去年のイタリア映画、C'è ancora domani にも登場する、と。

ミーハーな私は、へえええええっと思っちゃいました。

 

人生楽しんでますね、って感じの方でしたわ。

 

 

ということで、その他ニュースやSNS上で見かけたフォトなど。

 

この前紹介した「私が大臣だったら・・・」のシリーズ。

昨日まで毎日医療関係です。

最初がICUセクションに働く人たちだったんですが、その後、ガン病棟精神科医療、老人医療と続き、その後医療機器に関して、さらに医療に向けられた予算について、と続き、これで医療関係はおしまいだと思う。

各分野に携わる人たちを紹介し、それぞれが直面している問題を明らかにしていくというこのシリーズ、6月の選挙までの企画としておもしろいと思います。

 

へえええっと思った初めて知ったことのひとつが、医療機器の問題の回で紹介された話。

赤ちゃんがまだお母さんの子宮にいるとき、既に明らかになっている問題を手術で解決するお医者さんが登場しました。

子宮内の手術ができるのは、世界でこの方ただひとり、なんだそうです。

ブリュッセルのブルグマン病院のお医者さん。

(追記・生まれるまで待っていてはできない手術の話です ↑ 。紹介されたケースは、お腹にいるのは双子で、うちひとりは全く発達できていない、という問題。発達はできないんだけど、もうひとりの発達の妨害にはなっている、という、3万に1ケースという稀な例。)

 

ダボス会議が閉幕されたばかりですが、その中で話題になったニュース。

www.rtbf.be

BASFの相続人であるMarlene Engelhornさん、私に税金かけてよ、という活動家です。

受け継ぐはずの遺産のうち25ミリオンユーロを辞退する、と。

そしたらその数日後に、ベルギーの経団連みたいなところのトップの人が、「ベルギーにおいでよ。いっぱい税金とるよ。」と言ったようです。笑

www.rtbf.be

こういう ↑ 話になったのには、ベルギーの極左政党が、スーパーのチェーンであるColruytという大きな会社について、「彼らは税金を払っていない」と批判したことも背景にある。

これってウソなんです。

極右の連中も嘘つきだけど、極左も同様。

ああ、やだ。

こんな風に誤った情報でかき回すと、ちゃんとした議論ができなくなるだろ、とむかついてしまう。

 

 

フォトなど。

 

Isamu Noguchi with Undine (Nadja) in studio, 1926
Photographer unknown. Courtesy The Noguchi Museum

 

Man Ray, Portrait of Dora Maar, 1936.

 

A young Roman woman gazes out at the viewer from an ancient fresco as she prepares her hair, perhaps on the morning of her wedding. From the spectacular wall paintings of Pompeii's Villa of the Mysteries, expertly cleaned from 2013-2015. 1st century BC.

 

 

明日から気温は10℃くらいまで上がるらしいけど、100km/hの風が吹くらしい。

 

と、そうこうしているうちに1月も終わりますね。

速い速い…。