またまた何もしたくない症候群に…

あっという間に11月も中旬に入っちゃいました。

もう今年も残すところひと月半。

コロナ禍に振り回された年となりましたねえ。

 

勉強するぞとはりきっていたところ、膝のケガで水を差されたこともあり(←言い訳ですね…それって9月末の出来事だろ!)、またまた何もしたくない気分の今日この頃。

自分に甘い私は、そういうときには「ま、いいんじゃないの?」と思うことにしています。

 

私が大学の授業を聴講するためにメンバーになった、ブリュッセル自由大学のCEPですが、ベースは「年間24回のコンフェランスが聴ける」です。

それに自分の希望があれば、私のように学生に紛れて講義を聴く、他に大学の施設を使ったヨガ、太極拳、などなどオプションになっています。

このベースのコンフェランス、月・火・木のコースから一つだけ選択できるんですが、Covid-19の第2波ゆえに全てオンラインになったことで、自分が選んでない日のコンフェランスも聴けることになりました。

どの曜日も分野はいろいろまたがっていて、自分の興味のあるものもあれば、それほどでもないものもあり、選ぶのにけっこう苦労したんですが、結局全部聴けることになりありがたいことです。

 

今週は月曜日が「表現の自由ヘイトスピーチ」というテーマで弁護士の方の話。

火曜日は以前ここにちょいと記した ↓ アナーキスト、エリゼルクリュについての話でした。

shohoji.hatenablog.com

講演って、講演者が話すのが上手かどうかにかかっているところが大きいですよね。

そういうわけで、話自体は前者の方がおもしろく、後者は、申し訳ないけどいまいちでありました。

 

表現の自由は、デモクラシーの根幹をなすもの、しかしそこには制限がある、と。

ヘイトスピーチはなんらかのヴァイオレンスを呼び起こすもの、1滴1滴ずつ加えられて最終的には死に至る毒物のようなものだから。

EUの人権協定の第10項と17項にそのことが記されているので読んでください、ただそこには非常に簡略にしか述べられていません、というのも、ケースごとにディスカッションし検証する必要があるから。

貧しさや、いわゆるポピュリズムヘイトスピーチを生むかというと、そういうことは全くない。

国が、文化に関するディベートと教育に力を入れる必要がある。

 

ちょうど米国の大統領選が話題の中心だった時期でもあり、トランプが証拠もなく「不正選挙だ」とスピーチした時、TV局が途中で放送を止めた話も出てきました。

そのときはそれを当然と思ったが、翌日になってよく考えて、はたして放送を中断してよかったのかとも考えた、そうおっしゃっていたのが印象的でした。

この分野の専門家である弁護士さん、その彼女でも「こうでもない、ああでもない」と考えをめぐらさないといけないわけですからね。

 

リゼルクリュに関する話は、バイオグラフィーにすぎなかったので、聞きながらネットであれこれ検索したり、不真面目な私でございました。笑

でも、講演者の女性の心酔ぶりは伝わってきました。

100年以上も前に、こういう自由で進歩的な人が生きていたというのを思うと、彼女が尊敬してやまない気持ちはとてもよくわかる。

 

ものすごく短いけど、Wikiに日本語の記事もありました。

エリゼ・ルクリュ - Wikipedia

 

ナダールが撮影したポートレートです。

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今日は木曜日なので、また午後はコンフェランス。

今日のテーマは« Le financement public des religions en Europe »ヨーロッパにおいて公共のお金が宗教にどう使われているか、という話だろう思うのだが…。

 

 

上に貼り付けた3月の記事ですが、読み返すと第1回目のロックダウンに入ったばかりで、補償の話にも触れていますね。

 

まだもらってます、月々の補償金。

10月以降は、私も倍額もらえるようです。

今年は社会保険費の負担金、全部免除してもらえました。

加えて、ブリュッセル首都圏政府の援助もまたいただけることになりました。

同様に援助をしてもらってる友人たちと、あまりにもありがたい、今後ちゃんと我々が落とすお金が国に税金として入るようなお金の使い方をしないといけないねえ、なんて語り合ったことでした。

 

私は店舗を構えているわけでも、特別な機械や原料に投資しないといけないわけでもなく、身ひとつなので、もうこの援助だけで十分すぎるくらい十分。

 

先日の朝のラジオのニュースに首相が招かれ話をしていましたが、そこで「このコロナ禍の中で、今後裕福な層の人への増税をすることになるが、ものすごい我慢を強いられている人々のことを思って、協力してほしい」と言ってました。

 

 

 

昨日11月11日は第一次大戦が休戦協定を結んだ記念日。

毎年いろんな式典やそれにかかわる話が紹介されます。

今年はコロナ禍ゆえにどこも小さな式典でした。

「無名兵士の記念碑」のところでセレモニーが行われるのが常なんだけど、そこの記念碑には、無名兵士の代表として一人だけ埋葬されていることを、昨日のニュースで初めて知りました。

無名兵士はものすごくたくさんいたわけで、その中から「どれにしようかな」みたいな感じで一つの棺を選んだわけです。

ブリュッセルの国会記念塔に埋葬されているのは、戦争で盲目となった帰還兵が選んだ棺だそうです。

 

www.rtbf.be

 

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