その地域だけで使える通貨については、これまでこのブログでも触れたふたつの映画でも紹介されています。
どちらも記事の中の動画はもう表示されないけど、リンクを貼り付けます。
Sacrée Croissance
Demain
今月21日から、ブリュッセル首都圏で使える通貨Zinne(ジンヌ)がスタートします。
興味深いので、昨日の夕方、説明会が開かれたので聞いてきました。
たくさんの人が集まるかと思いきや、関係者も入れて20人ちょっとしかいなかったのが、ちょっと想像してたのと違ったけど…。
こういうローカルな市民通貨は、ベルギーでは初めてでなく、フランス語圏だけでも、すでに11ほど存在しているのだそうです。
例えばリエージュのValeureux ヴァルルー。
ブリュッセルでも、EcoIris エコイリスという、エコロジーの分野だけで通用する通貨を、すでに2012年に試みたのだそうだけど、全然知らなかった。
コミューンによってはすでに試み始めていたところも。
一応これは自分の備忘のために、記事を貼り付けておきます。
Une monnaie citoyenne à Schaerbeek ? - Inter-Environnement Bruxelles
というわけで、昨日の話でわかったこと。
ファイナンスの面で、バックについてくれたのが、ブリュッセル首都圏のInnovaris 。
ここがどういう使命を担っているかというと、こういうこと。↓(英語)
1zinne=1euroです。
交換所が設けられ、そこでユーロをジンヌに交換。
使用者はジンヌを銀行でストックすることはできないし、ユーロに交換することもできない。
地域での循環が目的だから当然ですね。
一方、ジンヌを受け取る側は、ユーロに交換可能だけど、その都度タックスがかかります。
交換の際に入ってきたユーロはTriodosという、持続可能な活動にしか融資しないという銀行にプールされます。
こうしてプールすることで、もしこの実験的試みがうまくいかなかった場合には保証になるわけです。
(ちなみにうちの子供たちは、この銀行を使ってます。
母は今のところ仕事の便宜上、こういう良心的な銀行は使ってないのだけど、65歳になって仕事のペースを落とす時点で、ここに口座を移す予定。)
ジンヌ紙幣は、0ジンヌ~20ジンヌまでの数種類。
このゼロ紙幣について、私は説明を聞いても???で、後でちゃんと個人的に質問したかったけど、説明後は参加者でがやがやしていて、内気な私(?)はそこに割り込むことができませんでした(苦笑)。
どうもものすごくユニークな意味がありそうで、興味津々なんだけど。
ブリュッセル首都圏の19あるコミューンの中で、ジンヌが使えるのは今のところ14。
すでに使うことのできる店は、まだ40。
これから使えるようにしていくところとして、700か所ほど的が絞ってあるそうです。
ジンヌが使える店にはそれなりの基準があって、それをクリアしないといけないそうです。
この貨幣の意味は、エコノミー+エコロジーを合体させることだから。
上述のリエージュの体験談としてなるほどと思わされたのだけど、ヴァルルーを使えるようにしたいと希望したあまり良い食材を使ってなかったケバブやさん、この通貨を使えるようにしたことで、やはりこの通貨を使えるところのオーガニックの食材を使うように変わったのだそうです。
3月21日は記者会見が午前中に行われ、夜はパーティも開かれるそうです。
というわけで、説明の内容はすべて理解したわけではなかったけど、以上のとおりメモしておきます。
はたしてどういう展開になるか、楽しみなことです。