大家が最速で問題解決してくれて、火曜日の午後から暖房もちゃんと働いてくれてます。
大きな問題じゃなくて、ひとまず安心しました。
天気予報によると、木曜日はまあまあのお天気、金曜日は最高気温も10℃を超え晴天、週末はまた天気が崩れるとのことなので、木・金の2日はちょいと出かけようと思いました。
そういうわけで、今日木曜日は王立美術館にアレシンスキー展を観に行こうと、徒歩で出発。
道中いろいろとフォトを撮りました。
シンボリズムの画家、フェルナン・クノップフのアトリエだった家。
日本でもよく知られてる彼の作品といえば、これかな。
日本語では「スフィンクスの愛撫」というそうです。
彼の作品のモデルはいつも妹のマルグリット。
ルイーズから裁判所の方へまっすぐ行かず、今日はブルバードを右に折れてエグモン公園を抜けることにしました。
ルイーズは私のフォトを貼り付けるより、ストロマエのビデオを貼っちゃいます。
右に折れると前方にホテルが見えます。
このホテル、オバマ大統領が来た時泊ってたところ。
そういうときはこのあたりのセキュリティが本当にものすごくて、仕事が終わって帰宅するのに身動きできずタイヘンでした。
トランプが大統領に就任して初の欧州訪問(NATOの新しい建物の落成式出席のためだった)のとき、ああ、またタイヘンなことになるのか…とゾッとしましたが、彼はアメリカ大使館に泊ったので結局なんの影響なくホッとしたことでした。
このブルバードは昔の城壁だったところで、この道を超えるとブリュッセル・ブリュッセル。
上述したように、このホテルの横からエグモン公園に抜けました。
公園を抜けるとき横に見えるのは外務省です。
公園には、オーストリア統治時代の元帥で、ウィーン会議の際「会議は踊る、されど進まず」と言ったプランス・ドゥ・リーニュPrince de Ligne(ベルオイュというところにこのファミリーのお城がある)の像や、
ピーターパンの像などがあります。
このピーターパンは、ロンドンのケンジントン公園にあるのと同じもの。
今日はフォトを撮ってブログにのっけようと思ったんで、まじめに解説を読んだんですが、オリジナルは1910年制作のもので、これは1924年に作者のジョージ・フランプトンが友情の証としてブリュッセル市にプレゼントしたものだそうです。
第2次大戦のときドイツ兵がここを通った際の銃痕が残る、と書いてあったんで、探したけどわかりませんでした。
公園を抜けるとマルグリット・ユルスナ―ルに捧げられた小さなスペースがあり、彼女の文章があちこちに記されてます。
そこを通り抜けると、プチ・サブロン公園の裏にある道に出ます。
その道に面したエグモン宮。外務省です。
エグモン伯爵については、以前書いたことがあると思うんだけど、ベートーベンのエグモンド序曲のエグモンさん。
1568年、スペイン統治の時代にアルバ公爵によって処刑された人。
プチ・サブロン公園、小さいフランス式庭園。真ん中に立っているのが、エグモン伯爵とオルヌ伯爵。
ネーデルランドで活躍した有名人の像も立っています。
日本でもよく知られているとなると、メルカトールさんかな。
ベルナール・ヴァン・オルレイ。
カルロス5世の叔母さん、マルグリット・ドートリッシュのお気に入りだった画家です。
と、そのフォトをアップしようとしたのにできない。
今月はもう容量がオーバーしちゃったんだ、と気づく私。
有料プランは日本の人にしか使えないって書いてあるから、プラン変更もできない…。
せっかくいっぱいフォト撮ったのに、しょうがないけどお写真はオシマイ。残念無念。
マルクスゆかりの場所やブリューゲルの家などなど、はりきって撮ったのになあ…。
ま、そういう風にユラユラと美術館に到着、例によって友の会カードのおかげですいすい進めたんだけど、アレシンスキー展の会場だけは人が並んでました。
並んでまではちょっと…、と思ったんで、バカンスが終わってから日をあらためてまた来ようと今日は断念。
まっすぐ帰らず、今度はグラン・サブロンの方からちょっとユラユラしてみようか、と。
というのもこのあたりをどんどん下りていくと、よく足元につまずきの石があるんです。
そのフォトを撮って紹介しようかな、と思ったから。
でもそう思って歩くとなかなか行き当たらないものですね。
いつもぼんやり歩いているんで、どこで見たかはっきり思い出せない。
つまずきの石についての日本語の解説、こういうのを見つけました。
ナチズムを現代に伝える「つまずきの石」 - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト
ま、なんだかんだで3時間くらい歩き回って帰宅。
つまずきの石についてちょっとネットで調べていて、「つまずきの石ガイド」というサイトがあるのを発見。
うちから歩いてすぐのところにも2カ所かあると知りました。
サイトの地図のその場所をクリックすると、その石に記された人がどういう人だったか、どういう理由でナチに連行され、どこでどのように亡くなったか、そういうことも全部わかるようになってる。
うちの近所のふたり、いずれもブレーンドンクの収容所で処刑されていました。
ブレーンドンクの強制収容所についても、以前ここに記しました。
明日は最高気温も10℃を超え天気も良いらしいので、気づいた勢いで近所のつまずきの石をに行ってこようと思います。
今読み直してたら、ピーターパンのフォトもエグモン宮のフォトもアップできてないことを発見。
残念。
それと、マルグリットばかり3人登場したことにも気づいちゃった。